フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
前傾が深いイメージのフルカウルバイク国内メーカー30台の前傾度合いをランキングしました。ハーフカウル、ビキニカウルなども比較用に入れています。
計測方法は、例によっていつもの前傾率計算式を使います。
前傾率計算式
HONDA CBR1000RR-R前傾率
優勝はホンダのトリプルアールとなりました。CBRの方がヤマハR1よりハンドルが高くて遠くなっています。前傾度合いは誤差もあるので、実際にR1と同レベルと思ってください。ほとんど差がないので、測り方などでちょっと逆転したりすることもあります。これらを乗りこなしている人は相当な体幹筋力の持ち主なので、尊敬に値する方々だと思います。ただ、くれぐれも前傾が浅いバイクの人に体幹筋力マウントはしないようにしましょう。
YAMAHA YZF-R1前傾率
前傾のヤマハのキング、YZF-R1が2位です。ハンドルはシートの高さとおよそ同じ位置で、かなり低い部類です。R1で丸一日長距離ツーリングしている人がいましたが、相当な前傾熟練者だと思うので、このレベルのバイクを日常使いする人はゆっくり体を慣らしていってください。
YAMAHA YZF-R7前傾率
こちらは逆に、イメージより厳しいと思う人が多いかも知れません。ZX-10Rとほぼ同等となっています。R7は、以前のR6とは違う街乗り系のモデルという位置づけに思われがちですが、姿勢は本気モードです。ヤマハは前傾姿勢に妥協しないメーカーのようで、フルカウルの中で一番優しいR3とR25も2019年にハンドルが下げられましたが、本当はそれらももっと下げたくて仕方ないのかもしれません。
KAWASAKI Ninja ZX-10R前傾率
6Rに続いて10Rが4位です。コレに乗ろうと思う人はそもそも前傾の覚悟はあると思うので、およそ想像通りというところでしょうか。むしろイメージより緩やか、と思うかも知れません。
KAWASAKI Ninja ZX-6R前傾率
姿勢がキビシイイメージを持っている人も多いカワサキZXシリーズ、4R以下とは違ってこちらは本気モードです。6Rは現在レース用の599ccモデルは販売されておらず、ホンダのCBR600RRとは位置づけが違います。先ほどのXSR900GPとおよそ同じレベルなので、XSR900GPが気になる人はZX-6Rを体験してみてイメージを作ると良いでしょう。
175cm | 160cm | |||
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1 | HONDA | CBR1000RR-R | 65.7% | 76.2% |
2 | YAMAHA | YZF-R1 | 65.5% | 75.7% |
3 | YAMAHA | YZF-R7 | 60.0% | 69.7% |
4 | KAWASAKI | ZX-10R | 59.3% | 68.6% |
5 | KAWASAKI | ZX-6R | 56.6% | 65.4% |
6 | YAMAHA | XSR900GP | 56.2% | 65.7% |
7 | HONDA | CBR600RR | 51.2% | 59.8% |
8 | SUZUKI | 隼 | 50.1% | 58.9% |
9 | HONDA | HAWK11 | 49.7% | 59.1% |
10 | SUZUKI | SV650X | 49.4% | 58.9% |
11 | HONDA | CBR650R | 48.7% | 58.1% |
12 | YAMAHA | YZF-R125/15 | 48.5% | 57.0% |
13 | KAWASAKI | Ninja H2 SX | 44.0% | 52.5% |
14 | HONDA | CBR250RR | 43.8% | 52.4% |
15 | SUZUKI | GSX-R125 | 42.3% | 49.9% |
16 | KAWASAKI | ZX-25R | 40.3% | 48.1% |
17 | KAWASAKI | ZX-4R | 39.8% | 47.6% |
18 | YAMAHA | YZF-R3/25 | 34.0% | 41.6% |
19 | SUZUKI | GSX-8R | 33.9% | 42.0% |
20 | KAWASAKI | Ninja650 | 33.7% | 42.1% |
21 | SUZUKI | GSX250R | 32.6% | 40.1% |
22 | KAWASAKI | Z900RSCAFE | 31.8% | 39.8% |
23 | HONDA | CBR400R | 31.4% | 39.1% |
24 | SUZUKI | ジクサーSF250 | 31.0% | 38.3% |
25 | KAWASAKI | Ninja250 | 29.0% | 35.9% |
26 | KAWASAKI | Ninja1000SX | 27.4% | 35.0% |
27 | KAWASAKI | Ninja e-1 | 27.1% | 33.9% |
28 | KAWASAKI | Ninja 400 | 26.8% | 33.4% |
29 | SUZUKI | GSX-S1000GT | 26.5% | 34.6% |
30 | HONDA | CB1300SB-SP | 21.0% | 29.2% |
4メーカーのカウルモデル前傾平均値を出すと、一番優しいのはカワサキ37.8%です。カワサキは前傾が深いZXシリーズと直立に近い無印Ninjaシリーズとで明確に分けているので、無印シリーズが易しい方向に引き下げているようです。
続いてはスズキの38%。カワサキと近いですね。ツアラーのS1000GTや、250ccが数値を下げています。
2位はホンダの44.5%。CB1300スーパーボルドールがいくらか下げているものの、これがなくても48%くらいと、2位は変わらずです。
1位はヤマハ。52.8%です。ヤマハは125ccも鬼なので、当然この順位になりますね。一番やさしいエントリーモデルのR3とR25も、他のメーカーより前傾深めとなっています。
さてみなさんのバイクは何位だったでしょうか。腕の長さなど体型によって体感はいくらか変わるので、人によって体感が前後入れ替わることもあると思います。
このシリーズ次回は海外メーカー版を予定しています。今回の国内メーカーをあわせるとどういう順序になるでしょうか。
DUCATI・トライアンフ・BMW・MVアグスタ・Bimota・Apriliaなどが対象になると思います。
メーカーごとのエントリー車両はこちらです。