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2022.09.04

バイク用エアバッグ

今回のテーマはバイク用エアバッグ。DaineseとHit airを比べていきます。

エアバッグ

バイク用エアバッグも徐々に普及してきて、バイクの休憩スポットなどでエアバッグを着ている人を見かけることも多くなりました。大きく分けて有線と無線の2つがあります。有線は無限電工のHIt air。約40,000円。無線はDaineseのD-air、alpine starsのTech-airがあります。共に約100,000円です。

Hit-air

Hit-airは、有線でバイクと直結します。ハーネスをバイクのフレームに取り付けて、乗車時にカチッとはめて完了です。いいところは、有線の安心感です。物理的にバイクとの距離が生まれると線が抜けてエアバッグが膨らむので、失敗が少ないと思います。また、価格が30,000円〜40,000円なので、無線に比べるとだいぶ安いのも助かりますね。首の防御が強いので、それも他にはない大きなメリットです。悪いところは、バイクにハーネスをつける必要があることで、複数のバイクを持っている人はそれぞれにハーネスをつける必要があります。といっても、ハーネスは1,000円台で買えるので、それほど問題ではないかもしれません。乗車時にハーネスと直結することが必須で、忘れるともちろん作動しないため、うっかり者の筆者には不向きだと思って初めは無線を選択しました。でも無線タイプも、バイクから降りるときは誤動作を防ぐために解除が必要で、乗車時にONにする、という操作が必須なので、うっかりレベルは一緒でした。エアバッグが展開した際は、1,000円ちょっとのカートリッジを差し替えればまた使えます。このコスパ感が素敵ですね。

Hit-airは、ジャケットの上から着るものがスタンダードです。これにより、夏場でもエアバッグが汗だくになることはありません。また、開口部が大きいので、夏でも結構いけます。正直、夏のエアバッグはHit-air一択だと思います。インナータイプのエアバッグは汗だくになるし、洗えないため悲惨なことになるんじゃないでしょうか。ドライクリーニングもできず、一応直販店でクリーニングサービスはあるんですが、預ける時間やコストを考えるとあまり現実的でなく、できるだけ汗汚れがつかないように運用する必要がありそうです。Hit-airは、その辺を考えなくても大丈夫です。ジャケットの上から着れば汗で汚れにくいですし、カートリッジボンベを外せば、洗えます。

Dainese D-air

Daineseは、無線タイプです。あらかじめUSB-Cコネクタで充電しておくことで、25時間程度連続使用できるようです。

乗車時は、胸元のマグネットをつけることで起動します。ランプと振動で起動が確認できます。バイクの振動を検知してから実稼働が開始するので、バイクを降りて歩いている途中に転んでも大丈夫なはずですが、バイクを降りたらOFFにするようにと案内されています。

バイクの振動は、4気筒のZ900RS、CB400から短期等のSR、セローでも正常に検知して起動しているので、どんなバイクでも適切に振動検知しているらしく、安心して良さそうです。

無線なので、衝撃時は物理的に感知するわけではなく、加速度などから判定してエアバッグが展開します。こればっかりは、正常に動くかは事故にならないとわからないですね。でも世界中のデータをもとにたびたびファームウェアのアップデートがかかっているので、信頼性は高そうです。パソコンとつないで最新にアップデートできて、Macでも普通にアップデートできるのがありがたいです。Daineseの良いところは、無線なので線に煩わされないことです。また、見た目も悪くないので、これを着た状態で普通に歩いていても違和感がないですね。他のエアバッグはデザイン的にアレだったりもするので、いいところだと思います。ジャケットのサイズにもよりますが、アウターとして着ることもできます。エアバッグが展開すると、30,000程度での復旧になります。ちょっと痛いですね。

Tech-air

使ったことはありませんが、無線タイプにはalpine starsのTech-airもあります。こちらはDaineseより肩と脇腹のガードもあるので、防御力は高いようです。また、背中が物理的な脊椎プロテクターになっています。その分かさばるので、脱いでたたんで、という風にはしづらいようですね。無線タイプを選ぶなら、見た目、携帯性、防御力のどれを優先するかでDaineseかaipine starsのいずれか分かれると思います。

まとめ

万人におすすめできるのは、Hit-airです。首を含め防御力範囲は広く、また無線タイプより安く、バイクを降りたら軽くたたんで鍵付きトップケースなどにいれておけば邪魔にならない、という運用のしやすさもいいところです。事前にハーネスをつける必要はありますが、簡単ですし、一回やっておくだけなので大したことはありません。かっこよさを求めると、Daineseになります。また、ハーネスの煩わしさが気になる人ですね。こちらは逐一充電する面倒もあるので、必ずしもHit-airの上位互換ではありません。無線かつ防御範囲をより広げたい、という人はalpine starsになります。こちらはジャケットのアウターには着づらいこと、背中がハードプロテクターになっているので、ジャケットの脊椎プロテクターは抜いておかないとかさばる、ということもあるので、エアバッグを着るときと着ない時がある、という場合には面倒だったりします。とりあえずエアバッグを導入したいけれど、どれにするか迷う、という人は、Hit-airを買って使ってみるのが良いです。使ってみて無線の方がいいと思ったら、ネットで売って買い直せばいいでしょう。無線タイプは購入時にユーザー登録しないと使えないので、その後譲渡したらどうなるのか不明です。まあ使用自体は問題ないと思いますが、アップデートや保証などは受けにくいんでしょうか。

筆者はDaineseとHit-airを使い分けていますが、正直無駄遣いなので、1つあれば十分だと思います。みなさんも安全に気をつけて、ぜひエアバッグの導入を検討してみてください。