バイクの初期不良〜Z400の入院

今回は、買ったばかりのZ400が初期不良で長期入院したお話をします。バイクの初期不良は、お店によっては「こんなもんです」と見逃されてしまうケースもあると聞きますが、工業製品の不良品はそれなりの割合であるので、ちょっとでも変な場合は、販売店にはきちんと事象を説明して、検証してもらうことをおすすめします。

症状

今回発生していた症状ですが、ギアが6速にうまく入らないことが多い、という不具合です。5速へのアップでもたまに発生しました。感覚的には、2回に1回くらいきちんと入らず、5速から上げてもクラッチをつなぐと5速に戻ってしまうか、バリバリと危なそうな異音を出して6速に入る、という具合でした。シフトダウンでは発生せず、4速以下へのシフトアップ時も全く発生しませんでした。クラッチをつなぐ前に一度大きめにアクセルを開けると、発生しないようでした。

対応

販売店に事象を細かく説明して、実際に検証してもらったところ、明らかにおかしいとのことで、メーカー保証での修理となりました。かなり大がかりに部品交換をしまして、トランスミッションからクラッチまで全交換となりました。部品手配の関係で1ヶ月以上の長期修理となり、しばらくお別れの状態が続きましたが、結果正常な状態になったので、修理完了後は快適に乗ることができています。

原因

原因ですが、トランスミッションの加工精度の問題で、各所のずれが重なって不適切な状態になっていた、ということのようです。バイクのトランスミッションの構造上、一般的に低回転でのハイギアへのチェンジは比較的入りづらいため、ハイギヤのみ発生していました。

クラッチを分解したところ、1枚に軽く焼き付いたような痕があり、クラッチ切れ不良のようなことが原因と思われます。クラッチ本体と、その他周辺部品を一通り交換した状態で手元に戻ってきています。今後しばらく走行して、再発するようなら別の箇所も分解することになるので、その際はまた分解結果を報告します。

今回は走行初期から発生していて、初期不良の診断でした。よく新車購入時にはギアが入りにくいと説明を受けることが多いですが、それは感触が硬いというレベルの意味であって、普通のギアチェンジ操作で失敗するという意味ではありません。新車を初めて買った時にこういう症状が出ると、そういうものかと思って乗り続けてしまうこともあるかもしれませんが、変だと思ったら購入した販売店にきちんと話して確認してもらった方が良いです。

少なくともZ400でクラッチ周りの初期不良が発生したことは事実なので、

少なくともZ400でトランスミッション初期不良が発生したことは事実なので、同じ部品のNinja400も含め、同様の事象が発生する可能性はあります。お乗りのバイクでもし似たような事象があれば、同様の初期不良の可能性があるので、参考になればと思ってこの動画を作成しました。

Z400について、次回はハイシートのレビュー、荷物積載のお話などを順にする予定です。

では、みなさんも楽しいバイクライフを。