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2022.10.12

Kawasaki KLX230SM[モタード]発売

今回は、カワサキから発表されたモタードモデル、KLX230SMの紹介です。この動画の公開は発売日前後ですが、車両がまだ手元にないので、メーカー発表情報などから整理した内容を紹介します。出荷台数がとても少ないとのことですが、予約枠を取れたので、手元に届いたらまた実車レビューする予定です。

モタードというジャンル

KLX230SMは、モタードです。モタードとは、オフロードバイクのボディにオンロードタイヤをつけたもの、という定義で大筋間違っていないでしょう。

マニアックで売れないジャンルなので、しばらく国内の市販車では消えた存在でしたが、今回カワサキさんがまさかの発売をしてくれました。

古くはカワサキDトラッカー、ホンダXR、ヤマハWR250X、スズキDRZなどがあり、いずれもロングセラーと言えるほど流行らなかったようです。

KLX230SMの走行性能

各種スペックから、オフロードバイクと比較してみます。タイヤ外径も計算に入れて、1m前進に対するエンジン回転数を算出しました。KLX230SMのリアタイヤの外径ですが、今のところ正確な情報がなく、IRCのRX-02で603mmと記載されているので、仮にこれを使用しています。数値が大きいほど登り坂に強いパワフルトルクな感じ、小さいほど高速が楽、というイメージで良いと思います。こうすると、モタードのKLX230SMの方が低速トルク型になりますね。逆かと思っていたので、ちょっと意外です。実際は、接地面形状などによってトルク感が変わりますし、今回ECUのセッティングも違うため、乗ってみないと何とも言えませんね。車両が届いたら、この辺の数値を頭に入れてフィーリングを確認しようと思います。

個々の特徴

タイヤ

17インチホイールとオンロードタイヤが装着されています。タイヤはIRC製のRX-01という銘柄の情報がありますが、IRCの製品ラインナップにリアの同サイズがないので、ちょっと正確なことはわかりません。オフロード性能はもちろん低いですが、オンロードでより機敏に走れそうな気がします。

サスペンション

オフロードモデルに対して、ストリート向けに最適化されたサスペンションが採用されています。オフロードモデルより安定感のあるフロント倒立フォークとなっており、またリアのプリロード調整も可能になっているので、自由度がありそうですね。

ステップ

ステップにはラバーがついているようです。オフロードバイクはギザギザが普通ですが、セローのオプションパーツと同じようなラバーのようです。これがあるとないでは足の疲れや靴の傷みがだいぶ違うので、標準装備はありがたいです。たぶん外すのもネジ一本など簡単でしょう。

ABS

ABSは普通に標準装備で、ボタンなどでキャンセルはできなそうですね。これでダートは走らないので、個人的にはABS付きがありがたいです。

エンジン

アイドリング回転数が低く設定されていて、騒音が少なくなっているようです。ピークパワーやギヤ比はオフロードモデルと同じです。2次減速比とタイヤサイズが違い、ECUの設定が違いますが、スペックでは感触が想像できないので、実際に走ってみて体感してみたいと思います。

シート

シートはオフロードモデルと同じもののようです。オフロードのカチカチのシートは長距離辛いので、ちょっと心配です。さすがに長時間はケツ強度が高くても痛くなりそうなので、ゲルザブなどで補強ですかね。柔らかいハイシートなどのオプションはなさそうです。ケツ痛には、体の直立度合いが一番影響が大きく、ゲルザブなどで軽減できる範囲は限定的なものの、元のシートの優しさ次第ではどうにかなるかもしれません。こちらも実際に長距離乗ってレビュー予定です。

今回は車両がまだ手元に来ないので、公開情報から想定されることをまとめてみました。初回点検くらいまで乗ったところで、改めて実体験レポートをまとめてみたいと思います。