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バイクの寒さ対策について、気温と車速からどれだけ体感温度が下がるかを解説します。状況によっては、バナナで釘が打てそうなくらい極寒になるので注意しましょう。
今回は、寒さ対策について、気温と車速からどれだけ体感温度が下がるかを解説します。今年かが初めての冬、という人もいると思いますので、バイクの冬の寒さをあらかじめ知った上で、準備してください。
風が強いと寒いのは当たり前ですが、走行風でどれだけ体感温度が落ちるかを計算します。
まず、風速と体感温度の関係ですが、風速が秒速1m上がると体感温度が1度下がると言われています。この計算をすると時速40kmに対して時速120kmでは20度低い計算になりますが、この計算は自然風速の範囲内の近似値なので、実際には正しくありません。
実際の体感温度は、このようにミスナールの計算式(改良版)によって計算できます。これを踏まえて、風速を車速に置き換えて、時速10kmから120kmまで表にしてみました。湿度は50%固定で計算しています。
ミスナールの計算式(改良版)
気温20度の場合は、体感温度が10度以下
気温20度
気温15度の場合は、体感温度が5度以下、もうかなり寒いです。
気温10度
気温10度の場合は、体感温度が氷点下まで落ちます。
気温10度
気温5度の場合は、体感温度が-10度くらいになるので、極寒です。ひいき目に言って、シベリアの冬。
気温5度
気温0度以下の場合、そろそろバナナで釘が打てるかもしれません。
気温0度
遅い時速の温度を見てわかるとおり、徐行にあたる時速10kmの時点で、すでに結構寒いです。また、時速60kmと100kmの差は、1度〜2度と、大きな差はありません。
つまり、高速道路でも一般道でも、連続走行する上では体感温度に極端な差はないことになります。高速を走らないから軽装で大丈夫、という考え方は危険なので注意しましょう。低体温になると、下半身が動かずに転倒する、という事故も実際にあります。
どちらかというと、ストップアンドゴーがあれば、停止時間は通常気温になり、また体をある程度動かすので、体の熱が奪われにくいですが、高速道路などは体を固定したままになるために寒さを感じやすくなります。
都心などストップアンドゴーが多いか、連続走行か、でも体感温度が変わると考えましょう。
全体的に見ると、およそ春・秋くらいでは10度くらい落ちて、冬は15度くらい落ちると見込んでよさそうです。
風速による気温低下目安
これを踏まえて、冬装備の次回は、外気温、天気、経由地の標高などから、秋冬に必要な装備品を解説します。使える電熱グッズなどもあわせて紹介する予定です。
今年の冬は寒いそうです。冬場凍えることがないように、しっかり準備してください。