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2022.11.01

ミラーオフセット効果測定【サンプル車両:Z400】

今回はバイクのミラーオフセットの効果を調べました。バーハンドルのバイクには共通で使える視界改善方法です。

使っている車両は、デフォルトミラーがちょっと見づらいカワサキのZ400なので、改善具合わかりやすいと思います。

使うパーツ

まずはパーツの紹介です。今回は、TANAXから販売されている、ナポレオンオフセットホルダー SA-25 を使います。45mmオフセットできるので、結構効果がありそうです。

位置は真横にずらしても、正面にずらしても、好みで角度を変えられます。

バーハンドルにミラーがついているタイプのバイクにはネジサイズが合えば使えます。ネジは10mmですが、場合によってネジアダプタを使えば大抵は何とかなるでしょう。

取り付け

次に取り付け方法です。単純にスパナでミラーをはずしてエクステンションを挟むだけです。今回のZ400の場合、根元の17mmボルトを反時計回りに回してミラーを根元から外し、オフセットホルダーをつけます。

オフセットホルダーを固定する際は、正面くらいの位置で軽くキュッと締めて、そこから締め込んでいくとだいたい45度くらいまで回ります。

そしてミラーをオフセットホルダーの先につけ、上の14mmナットを逆ネジの時計回りに回して緩め、角度調整した上で反時計回りに締めれば概ね完了です。

YAMAHAの右ミラーは逆回しですが、それ以外のメーカーは左右とも同じ方向に回すものが一般的です。

多くのバイクはこのようにダブルナットになっていますが、やり方は今回と同じです。

効果

では効果を確認してみましょう。

こんな感じでバイクの真後ろに、2m間隔でパイロンを3つ並べました。

右ミラーが標準状態、左ミラーがオフセットした状態です。

標準状態では腕に隠れて真後ろのパイロンたちは全く見えませんが、オフセットすると2m後ろの真後ろパイロンまで全部見えます。

もともと見やすい方ではないZ400のようなミラーでは、かなり効果が実感できますね。オフセットしないと、真後ろは全く見えず、隣の車線もあまり見えなかったので、劇的に運転しやすくなりました。

ハンドルからの張り出し具合

バイクによっては、ハンドルからミラーが張り出します。

h標準状態ではミラーがハンドルバーの端に収まっていますが、今回オフセットした状態ではハンドルよりも広がるので、すりぬけ大好きな人にはちょっと気になるかもしれません。ただ、実質片側3cm程度の横の張り出しに対して、視界の状態は格段に上がり、運転のストレスが大きく減ります。後ろが見づらい車種は、迷わずオフセットすることを個人的にはおすすめします。

ミラー調整位置のベスト

ミラー調整の最適な位置ついて説明します。

ミラーが見づらい原因ですが、ハンドル幅が広いバイクでないとそもそも見づらいです。カワサキのZ900RSなどはノーマルで異様にミラーが見やすいですが、それはハンドル幅がとても広いバイクだからです。ミラーの左右位置が広いほど広範囲に見えます。

そして前後位置ですが、前後が遠い、つまり前にミラーがあるほど見える範囲が狭くなります。つまり、ミラーができるだけ目に近く、左右幅が広いほど見やすくなります。

ただし、前後が近すぎると首を振らないとミラーが見えないので、首を振らなくても見える程度の前後位置で、左右を広げると良いです。

これを踏まえると、オフセットする場合、単純に前斜め45度くらいを基準にすればOKです。そうすると、視線の移動角度は大きく変わらず、後方視界が劇的に改善します。その上で必要が有れば微調整しましょう。

安全性が高まると楽になり、ライディングに集中できるので、スマートな運転ができるでしょう。