バイク比較

2022.11.25

バイク前傾率VOL.2〜HONDA大型編

今回は、バイク前傾率調査、ホンダ大型編です。

動画公開時のメーカーWebサイト掲載モデルのうち、競技用を除いたものを対象にしています。

一通りのメーカー、車種が終わったら、総合ランキングを作りたいと思っていますが、数が多いのでメーカーのカテゴリーごとに順次計算して公開していく予定です。

身長は175cmと 160cmの2パターンを計測しました。一旦175cmで比較していきます。

1.HAWK11

まずはHAWK11。新しい解釈のロケットカウル。セパレートハンドルで、それなりの前傾姿勢に見えますが、どうでしょうか。

ハンドル幅710、ハンドル前方位置630、ハンドル上下位置-115。前傾率49.7%のハードモードです。ちょうどスズキのSV650Xとほぼ同じですね。前後、上下ともかなり近いです。

2.CB1300SF・CB1300SB-SP

では次。ホンダでこのバイクは外せない、CB1300SFとCB1300SB-SPをはかってみました。

CB1300SFは、ハンドル幅795、ハンドル前方位置530、ハンドル上下位置-275。前傾率23%のほどよい軽前傾です。

CB1300SB-SPは、ハンドル幅825、ハンドル前方位置510、ハンドル上下位置-277。前傾率21%の、同じくほどよい軽前傾です。

写真の多少の誤差もありますが、SF、SB、またSPで少しスペックが違うものの、だいたい同じ水準です。

3.CB1100

次は空冷4気筒のクラシックテイスト、CB1100EXとCB1100RSです。ファイナルモデルは即完売してしまったようです。

CB1100EXは、ハンドル幅830、ハンドル前方位置445、ハンドル上下位置-257。前傾率13.2%の、ほぼ直立のケツ痛予備軍です。

CB1100RSの方は、ハンドル幅800、ハンドル前方位置484、ハンドル上下位置-197。前傾率23%の、ほどよい軽前傾でした。

EXとRSで、結構違いがありますね。RSの方が少し前傾気味でスポーティーな感じです。

4.Rebel500・Rebel1100

クルーザー行ってみましょう。

Rebel500はハンドル幅850、ハンドル前方位置530、ハンドル上下位置-341。前傾率21.1%の、ほどよい軽前傾です。これがスポーティーに走れるクルーザー、たる所以の一つでしょうか。

Rebel1100はハンドル幅850、ハンドル前方位置573、ハンドル上下位置-342。前傾率27.9%の、プチ前傾です。セパハンフルカウルのNinja400より前傾というのはちょっと驚きでした。シート高は低いですが、意外にハンドルが遠目なので、購入を検討している人は現物を触るのが良さそうですね。

5.CB650R・CB1000R

ネオスポーツカフェ、ホンダのRシリーズです。このシリーズは、全体的にバーハンドルの絞りが少なく見た目の割にハンドル遠目ですが、650と1000はどうでしょうか。

CB650Rはハンドル幅780、ハンドル前方位置543、ハンドル上下位置-236。前傾率27.5%の、プチ前傾です。

CB1000Rはハンドル幅790、ハンドル前方位置586、ハンドル上下位置-213。前傾率36.4%の、普通の前傾です。

CB1000Rの方は、シート高830なので、オフロード系を除いた中ではシートがおよそ一番高いゾーンにあります。XSR700や、Z900RSにハイシートを載せた状態と近い高さです。このあたりの高さを未体験の人は、現物で体型との相性を確認するのが良いでしょう。

6.アドベンチャー各種

ではアドベンチャー系を順に行きます。

VFR800Xはハンドル幅870、ハンドル前方位置431、ハンドル上下位置-305。前傾率9.3%。

AfricaTwinはハンドル幅960、ハンドル前方位置393、ハンドル上下位置-325。前傾率7.7%。

これらは完全直立の確定ケツ痛ですね。あなたのケツが生き残れるかは、シートの優しさ頼みです。

NC750Xはハンドル幅845、ハンドル前方位置494、ハンドル上下位置-289。前傾率18.6%。

NT1100はハンドル幅865、ハンドル前方位置481、ハンドル上下位置-295。前傾率17.1%。

これら2つははほぼ直立のケツ痛予備軍です。ホンダのシートが優しいことを期待しましょう。

7.スクーター

スクーターも見てみましょう。

X-ADVは、ハンドル幅940、ハンドル前方位置376、ハンドル上下位置-304。前傾率5.8%。

Gold Wingは、ハンドル幅905、ハンドル前方位置421、ハンドル上下位置-280。前傾率11.7%ですね。

スクーターはこんな感じでしょう。きっとシートは分厚くて快適なはずです。乗ったことありませんが。

8.SS

では、真打ちのフルカウルモデルに行きましょう。

まずは、ツアラーの使い方をする人も多い、CBR650Rから。ハンドル幅750、ハンドル前方位置617、ハンドル上下位置-116。前傾率48.7%。ハードモード来ましたね。先ほどのHAWK11と前傾率は大きく変わりません。こちらの方が若干ハンドルが近いか。

では次にダブルRのCBR600RR。こちらはより本格レースモードなので、気合いが入っているんじゃないかと思いますが、どうでしょう。ハンドル幅685、ハンドル前方位置583、ハンドル上下位置-32。前傾率51.2%。地獄絵図来ましたー。ハンドル上下位置がほぼシートと同じくらいの高さですね。ダブルRとなると、姿勢からも本気度が垣間見えます。

そして次は、ホンダが誇る最高峰レースマシン、トリプルRに行きましょう。CBR1000RR-R FIREBLADE。

ハンドル幅685、ハンドル前方位置680、ハンドル上下位置-27。前傾率、「65.7%」。DUCATIパニガーレが60%でしたが、それを大きく超えてきました。写真から測定した誤差もあるので、厳密には前後するかもしれませんが、これで長距離ツーリング出来る人は、きっと常人離れした体幹筋力の持ち主でしょう。

今回調査した車両を前傾率順にならべるとこうなりました。他の排気量、他メーカーも順次調べていくので、気になる人はウォッチしていてください。