フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2022.12.02
今回は伝説のマウンテントレール、ヤマハセローの特集をしてみます。筆者も、オフロードデビューしたくて、いろいろ悩んだあげく、生産終了のセローファイナルエディションを買いました。セローは、オフロードだけでなく、オンロードも最高です。
セローは、何と言っても乗りやすいです。オフロード仕様なので、車体が133kgと軽量です。また、ブロックタイヤの割に直進安定性が悪くなく、後で紹介するパフォーマンスダンパーを使うと、そこそこの高速道路ツーリングなども結構いけます。
また、シート高がオフロード仕様の割に低く、830mmです。数値だけ見ると高いと感じる人もいると思いますが、サスペンションが柔らかくてかなり沈むため、数値の割に扱いやすさくなっています。身長150cm台の女性も普通に乗っているので、場合によって厚底ブーツなどを使えば、かなり多くの人が問題なく乗れるでしょう。
セローは、懐の深いフレンドリーバイクです。
セローの最小回転半径は、1.9mです。感覚的には、ちょっと大きくてちょっと重い自転車です。ホンダのオフロード、CRF250Lは2.3m。これはスズキの125cc、GSX-S125や、ホンダが誇る軽量バイクのCB250Rと同じです。1.9mというと、ミニバイクのホンダGROM、Monkey125くらいです。21インチタイヤの結構大きさがあるバイクで、回転半径1.9mは驚異的な運動性能ですね。おかげで取り回しも楽々です。
オフロードバイクと言えば、フロント21インチタイヤ。フロントタイヤが大きいと、路面の凹凸などにもハンドルを取られにくいです。電動キックボードのように小さいタイヤだと、いつ顔面からダイブしても不思議ではないですが、セローなら大丈夫。フロント21インチタイヤが、どんな路面にも対応してくれます。本格オフロードは、スタンディングやリーンアウトなどオフロード走行スキルが必要なものの、セローなら林道やダート走行など、活躍の幅を広げていくこともできます。夢が広がりますね。
本格オフロードバイクほどではありませんが、地上高は普通のバイクよりだいぶ高いです。オイルパンあたりまでだいたい30cmくらいですね。オイル交換も楽です。また、外装外しも簡単なので、ちょっとした電源加工などもやりやすいです。
セローはオフロードで転倒前提に設計されているので、とても丈夫です。大抵は壊れないので、安心して乗れるでしょう。ただし、オフロードを走る場合は、状況によってミラーが割れたりレバーが折れたりするので、予備を持つか、ハンドルガードをつけたり、ミラーを外す、折りたたみミラーに変えるなど、適切な事前準備が大事です。オフロードを走る場合にも、徐々にステップアップしていきましょう。
セローで遠出するのは疲れる、とセロー乗りの間でもよく話題になります。そんなセローあるあるには、パフォーマンスダンパー。不快な微振動を軽減してくれて、直進安定性が上がり、疲労を軽減してくれます。セローをハイエースに積んでダートコースを走る、というガチな人でなければ、オフロードを走りに行くにも自走で林道やダートに移動すると思います。その移動を楽にしてくれるパフォーマンスダンパーは、ぜひつけておいた方がいいでしょう。パフォーマンスダンパーは、セローにつけると効果を感じる人が多いですが、感じ方は人それぞれなので、振動に悩んでいたらぜひ検討してみてください。
セローは長時間乗るとケツ痛に悩まされる、という人が多いですね。そんなときおすすめなのが、純正のツーリングシート。シート高が3cm程度上がる代わりに、ケツ痛がだいぶ軽減されます。身長が170cm以上の人は、ノーマルシートだとちょっと足が窮屈かもしれないので、そういう場合にもとってもおすすめです。膝の窮屈感がだいぶ楽になります。
セローはオフロードバイクですが、街乗りにも向いていて、市街地でもよく見かけます。軽いので自転車感覚で扱え、狭いスペースでの取り回しなどもしやすいため、路地が多い都心エリアなども安心して移動できます。気軽さは125ccバイクくらいの感じでしょうか。ちょっと車体が大きめなので、そこが心理的に引っ掛からなければ、街乗り最強クラスのバイクと感じるでしょう。
セローとなら、どこへでも行ける気がします。初めて行く場所でも、砂利やアップダウンの大きい避暑地のカフェに行く時でも、セローとなら安心して旅に出られます。そんな安心感、相棒感をくれることが、セローの一番好きなところです。生産終了してしまったのがとても残念ですが、ヤマハさんがまた、こんなバイクを作ってくれることを期待したいですね。もし開発の噂などを聞いたら情報共有したいと思います。