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2022.12.21

ゲルザブ効果 on KLX230SM

今回は、ケツ痛の救世主、ゲルザブのレポートです。実験車両は、直立姿勢で座面が硬い、驚異のケツ痛シート、カワサキKLX230SMです。

この動画では、ゲルザブの種類と金額ケツ痛実験車両KLX230SMのシートゲルザブの取り付けケツ痛走行の旅、一日走行総合判定の順に紹介します。

1.ゲルザブとは

ゲルザブゲルザブは、端的に言うと内部に弾力性のあるゲルを仕込んだ座布団です。載せるだけで座面が柔らかくなり、ケツ痛緩和に貢献するという触れ込みのケツ救済グッズです。

ゲルザブには、簡単に載せられるタイプのゲルザブRとゲルザブDがあります。これらはサイズの違いで、Dの方は細身で、オフロードバイクのシートなどに合います。また、手間はかかりますが見た目がすっきりする、埋め込み型のゲルザブSなどもあります。見た目にこだわる場合は、埋め込んでしまった方が良いですね。手軽に載せてみる、という場合には、RやDの方が簡単です。

普通のゲルザブRは11,880円、細身のゲルザブDは13,200円です。通販では実売1万円前後からあります。

2.実験車両KLX230SMのシート

今回の実験車両のKLX230SMですが、モタードというジャンルで、オフロード仕様の車体のため、シートが細身です。シート自体も硬めで、例えば同じオフロード系のヤマハ セローに比べると指で押しただけで硬さの違いがわかります。角のところが結構際立っていて、足を下ろすと付け根のあたりに圧迫感があります。

ノーマルシートの状態で1日150km程度走りましたが、休憩を挟めば問題ないものの、ケツ強度に自身のあるペンたろうでも結構ケツ痛を感じ続けながら走ることになりました。

3.取り付け

さて、そんなMAXケツ痛バイクのKLX230SMのケツ防御ツールとして、ゲルザブを載せてみます。オフロードタイプなので、細身のゲルザブDを調達しました。装着済み上からかぶせるタイプなので、見た目ちょっと主張がありますが、オフロード系ですしそれほど気にならないでしょう。シートを外して巻き付けるのですが、KLX230SMはサイドカバーを外してボルトを外さないとシートが外れないので、若干面倒でした。

4.走行テスト

走行ではゲルザブを載せて走行してみます。

前回と同じように、1日ゆったり150km程度の走行をしてみます。

まず、シート高840mmのところ、ゲルザブでさらに上がりましたね。スペック上はゲルザブDの方で14mm上がるとのことです。軽いバイクなので問題ないですが、足を下ろした時に逆に角への当たりが強くなったような気がしないでもありません。とはいえ、角がやわらかくなったので、プラスマイナスゼロくらいですかね。そんなわけで、またがった感じは「あまり変わらないかな」という感想でした。

とりあえず休憩しながら半日走った感じは、乗り始め「あまり変わらないかな」と思った割には、ケツ痛が響いてくることもなく、まずまず改善されたかな、という印象でした。

その後、夕方まで走ってみました。前回のゲルザブなし状態では、夕方くらいにはケツ痛を感じることが多く、ちょくちょく座る位置をずらしたりしながら運転していましたが、ゲルザブを載せた状態では特にそういった動きをすることもなく、普通に運転していました。

一日通して、シートが硬いというイメージは変わらないものの、ケツ痛ダメージはかなり減ったようです。

KLXほど元々硬くないシートなら、相当快適になるかもしれません。

5.総合判定

総合的に、シート高がギリギリでなければ、載せた方が快適性が上がるかな、という感じですね。ゲルザブを載せたことで運転しづらくなることもなさそうなので、シート高を上げたい、という用途で使うこともできそうです。シートが低すぎるとそれはそれで足が窮屈だったりと乗りづらいので、今度またCB400などでもシート高アップ目的で試してみたいと思います。

ケツ痛はシートの硬さもさることながら、前傾度合いの影響が大きいので、あくまで効果は限定的です。極度のケツ痛に悩まされて困っている人は、今より前傾度が高いバイクに乗り換えるのが根本的な解決になりますね。

とはいえ、長時間走行では、ゲルザブがある方がそこそこ楽なので、簡単にケツ防御力を上げるツールとして、とても優秀だと思います。取り付けも普通は鍵でシートを外して巻くだけなので、長距離の時だけつける、という運用もできますね。

汎用グッズ系の次回は、厚底ブーツの効果トップケースの分類と選び方などを予定しています。

自分に合うバイクグッズの参考にしてください。