フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2022.12.13
今回は、高い高いと思われている、車検費用の実態について解説します。—次回以降には具体的な車検の検査内容や、車検ありなしで維持費に本当に差があるか、などを解説していく予定です。—車検費用(検査手数料)本体税金と自賠責保険のコスト法定点検の実態とよくあるぼったくり費用の合計の順に解説します。—
車検にかかる費用ですが、四輪、二輪とも、2000円前後です。車検自体には、これしかかかりません。
え?そんなわけないじゃないか。うちの車はいつも車検で20万かかってるよ!という風に思う人も多いかもしれません。でもこれは真実です。車検自体には2,000円以下しかかかりません。
車検とは別に、主に車検の時に支払う法定費用として、重量税自賠責保険の2つがあります。
重量税は、2年分を前提にすると、四輪で主に6,600円から50,000円、二輪で3,800円から5,000円です。二輪は普通は3,800円ですが、13年経過で罰金を取られる謎のシステムのために、長く大事にしているバイクは5,000円取られてしまいます。バイクは1,000円ちょっとの増加ですが、四輪は数万円増えるのでひどい制度ですね。13年経過すると、車重が極端に重くなるのでしょうか。
次に自賠責保険ですが、こちらも2年分として、四輪で20,000円くらい、二輪で9,000円ちょっとです。
車検時には、これらをまとめて払うことが多いので、合計すると車検費用(検査手数料)が2000円前後、重量税が四輪は5,000円から70,000円、二輪が3,800円、自賠責保険が四輪は20,000円くらい、二輪が9,000円くらい合計で四輪は27,000円くらいから大きさにより変動、二輪は15,000円前後です。
本来、とうになくなっているはずの重量税が一般財源化されて徴収されていることや、財務省の使い込みによる自賠責保険の値上げなど、不当な行いによる支出が多くを占めていますが、2年ごとにこれくらい想定しておけばナンバープレートを維持できます。
さて、車検時に必須の費用は以上ですが、四輪、二輪とも、ユーザーの義務として、法定点検があります。法定点検は、原則としてユーザー本人が実施する義務です。とはいえ、知識がないとできないので、特例として認証工場などに委託しても良いことになっています。
法定点検は、設備があるととても簡単で、ちゃちゃっと片付く内容です。車検の見積をとると、申請代行手数料なども計上されて、法定点検費用とあわせておそらくここに数万円の費用が計上されているでしょう。整備工場にとっては、実はドル箱です。30分から1時間もかからない点検に数万円から10数万円計上されていることもあり、そういったケースは控えめに言ってぼったくりです。点検が割高なのは目をつぶるとして、少なくとも、申請代行などに数万円は、さすがに不要でしょう。
そういうわけで、信頼できる整備工場があればそこに点検を依頼して、車検自体は自分で運輸支局に持って行く、というのが最も効率的で無駄な費用がかからない方法です。自分で運輸支局に持って行くことをユーザー車検と言いますが、本来ユーザーが持ち込むのが原則なので、ユーザー車検を行うことは法的に最も正しい方法です。運輸支局では、業者でない不慣れな人に対して、優しく手取り足取りナビゲーションしてくれるところが多いので、予備知識なしでも普通にラインを通せます。この辺はまた別の動画で解説する予定です。
こうすると、点検を外に依頼したとしても、四輪の場合27,000円の法定費用+2万円くらいの点検費用、二輪の場合15,000円の法定費用+1万円から2万円くらいの点検費用、となり、合計するとこれくらいです。車検は高い、というイメージは少し変わるのではないでしょうか。車検のコストを考えて250cc以下のバイクを、という風に考えるほど、車検には費用負担が多いものではありません。車検が必要ない車両でも、点検は必要なので、金額差は法定費用だけですからね。
ただし、ユーザー車検を行う場合にも、法定点検は義務なので、自分で実施するか、整備工場などに依頼するか、何らかの方法で忘れずに行ってください。
5.知っていると得する、検査内容
車検の検査内容ですが、車検は、別名「光軸測定会」です。普通ヘッドライトの光軸しか引っかからないためこう呼ばれています。
検査はこれらが行われます。
ウインカーなど電球の球切れワイパーの作動とウォッシャー液切れクラクションが鳴るかタイヤとホイールが外れていないか
ここまでは、日常点検レベルですね。
検査ラインに入ると、スピードメーターがずれていないかブレーキが効くかヘッドライトの光軸が規定値にあるか排ガス下廻りの破損や過大なオイル漏れなど
とチェックしていきます。以上で検査は終了です。これだけ?というふうに感じる人も多いかもしれません。
法定24ヶ月点検はたくさん項目がありますが、車検ではそれらを一切チェックしません。実施しなくても罰則のない法定点検は、実際に走る上ではやったほうが良く、本題の車検でチェックするのは実質ライトだけ、という、謎のシステムが日本の車検というものです。他にはマフラーとタイヤの違法改造が検知できるくらいですね。
光軸以外は、変な改造をしていなければ通らないことはかなりのレアケースです。30年経過したマツダ ユーノスロードスターなどよく通していますが、スモールランプの切れに気づかず落ちたことがあるくらいです。何もせず車検の検査ラインに乗っても、ほとんどは一発で通ります。
ヘッドライトの光軸だけは普通の走行でずれるらしく、ぶっつけで臨む光軸検査の勝率は今まで7割くらいです。
よって、光軸以外は素人改造していなければ通るのが当たり前で、光軸だけは運任せ、と思えばいいでしょう。
車検関連の次回は、車検のあるバイクとないバイクの維持費比較車検の検査内容・四輪の例(これしか検査しないなんて…)ユーザー車検のやり方などを予定しています。
無駄な出費を省いて、有意義なことにお金をまわしていきたいですね。