バイク比較

2023.01.01

丸目ネイキッドバイク〜国産大型・中型

今回は丸目ネイキッドの特集です。

最近生産終了したけれど、キャンセル待ち在庫があるらしいものも一部に混ざっています。

では早速いきましょう。

SR400

リアルクラシックバイク、ヤマハが誇るロングセラー、SR400。発売から43年、ほとんど形を変えずに生き続けた、生きた化石。新車在庫は一部にキャンセル待ちで存在するものの、さすがに新車の入手はかなり難しいでしょう。

SR400と言えば、煌めくメッキパーツの数々。ただ眺めているだけで幸せな気持ちになる、酒が何倍も旨くなる、最高の酒のつまみ。クラシックな外観の美しさは、バイク好きの心をそそるでしょう。

そしてSRといえば、定番のキックスタート。セルモーターがないことによる信号右折待ちの緊張感は、他では味わえない体験です。セルモーターさえあれば、もっと多くの人が幸せになれるのに、と思いながら、ペンたろうは汗だくでキックペダルを蹴り込んでいます。

生涯を終える時、寝床の横にSRを置いて、眺めながら目を閉じたい、そんな風に思う素晴らしいバイクです。

XSR700XSR900

SR風のネオクラシックバイク、ヤマハのXSRシリーズ。ミラーはSRと同じ形です。お陰で見た目はいいけど角度調整がしづらい、お茶目な面も引き続きました。

xsr700は、軽量な大型ミドルクラスバイクとして、万人に乗りやすい高レベルなバランスバイクです。ハンパないオシャレ感、低回転から鬼加速できるパワー、異次元の曲がりやすさを持つ高い運動性能。多くの人が絶賛する完成度のバイクです。

xsr900は、3気筒のハイパワーエンジンを積んだ、より上級者も満足する性能を纏った、パンチ力抜群のバイク。2022年モデルで、より力強さを増し、ネオクラシックデザインとしてさらにレベルを上げてきました。

エクスクルーシブモデルとなっており、YSPなど限られた店舗でしか買うことができない上、生産台数も少なく、入手しづらい車両の一つとなっています。

SV650+SV650X

お次はスズキ、Vツインの傑作、sv650、SV650X。このVツインエンジンを味わわずして、バイクを降りるのは非常にもったいない、素晴らしく気持ちのいいエンジンです。スタンダードなネイキッドと、セパレートハンドルのカフェレーサースタイルが用意されるという、スズキさんの粋な計らいが有難い。

現行で終了とも囁かれる昨今、排ガス規制を乗り越えてアップデートされるのか、気になるところです。終了なら、是非ファイナルに相応しい特別仕様車を出してほしい。ファイナルが出たら衝動買いしてしまいそうで怖いです。

CB400SFCB1300SF

ホンダ往年の熟成モデル、CB400スーパーフォア、CB1300スーパーフォア。ハーフカウルのボルドールもあり、丸目のスーパーフォアにボルドール標準装備のETCとグリップヒーターをつけるとほとんどボルドールと変わらない値段になる、明らかに割高感のある丸目シリーズです。コスパと利便性ならボルドール一択であるにも関わらず、丸目を選んでしまう人の方が多いことは、この丸目スタイルを大好物の人が多い証でしょう。もちろん、ペンたろうも見た目で丸目の方を買った一人です。

ホンダCBシリーズといえば、なんと言っても高回転が気持ちいい、4気筒エンジン。F1のエンジンを作る技術力を持つ、世界に誇るホンダエンジンが搭載されています。エンジンを買ったら車体もオマケでついてきた、と言っても過言ではないほどの、アドレナリンマックスな官能エンジンです。

400は2022年10月に生産終了してしましましたが、1300はもう少し販売されます。このスタイルが好物な方は、後悔しないよう、お早めに動くことをお勧めします。
CB125RCB250RCB650R
CB1000R

ホンダのネオスポーツカフェ、CBのRシリーズ。125から1000まで取り揃えています。ヤマハのXSRシリーズと同様、クラシックスタイルを再構築、新しい丸目スタイルとしてデザインされました。

従来のCBシリーズに比べ、重量バランスが良く、軽量に仕上がっているため、安定性が高い上旋回性能も高次元です。

125と250は単気筒、650と1000は4気筒で、どれに乗っても満足度が高いことは間違いないでしょう。

CB1000Rは現行で終了の噂があります。そうすると650をはじめ、兄弟もどうなるのでしょうか。気になっている人は注意しておくと良いでしょう。

GB350

SRっぽいテイストの新しいバイク、ホンダGB350。セルモーターもあり、SRのような振動もありません。夢のようなバイクです。

ネオクラシックデザインならCBのRシリーズ、よりクラシックデザインならGBシリーズと、細かくラインナップしてくれるところが二輪王者のホンダ。

SRと比べる記事も多いですが、SRと比べるバイクではありません。比べる人は迷わずGBを選んだ方が幸せでしょう。SRはリアルクラシックなので、沢山の苦しみを一緒に背負い込みます。それでもSRに惹かれる人は、迷わずSRに乗って、苦行の旅を一緒に味わいましょう。

GBなら、苦しみなく、きっと誰もが幸せになれます。

CL250CL500

2023年に発売予定のスクランブラー、ホンダCLシリーズ。こちらも期待が大きいところです。レブル250、500と共通部分が多いので、完成度は申し分ないでしょう。

発売されたら真っ先にチェックしてみたいです。

W800

カワサキ、W800。ヤマハSRのようなクラシック感を存分に出している、哀愁漂うバイクです。振動の大きさや重さなどのネガティブ面をものともしない、素敵なデザインは周囲の視線を惹きつけます。

数字上は排気量の小さいNinja400の方が速そうですが、W800は速さを競うバイクではありません。感性に響くバイクです。

派生バージョンのメグロもあります。人気車両なので、入手できるかはタイミング次第かもしれません。

Z900RSZ650RS

丸目ネイキッドの真打、Z900RS。Z650RSも2022年に追加されています。Z900RSといえば、言わずと知れたここ最近の売れ筋上位常連、大型カテゴリーで爆売れモデルです。上位仕様のSE、2022年には50周年記念モデルが追加されました。

Z900RSは、900ccという排気量にして、抜群に乗りやすいバイクです。ピーキーな挙動もなく、気を使うことなく扱え、400ccのCB400スーパーフォアより扱いやすいくらいです。乗ってみれば、売れる理由がわかるでしょう。

丸めネイキッドの4気筒エンジンは、Z900RS、CB1300スーパーフォア、CB1000RとCB650Rの3種類です。いつ生産が終了してもおかしくないものもあるので、気になる人はお早めに。

分類

これまで紹介した丸目ネイキッドバイクを分類するとこうなります。

デザインでは、クラシカルなスタイルを現代的に解釈したものがヤマハのXSRシリーズ、ホンダのCB Rシリーズ。カワサキはよりクラシックな雰囲気を追求していますが、中身は最先端の現代のバイクです。

走行性能は、Z900RS、CB1000R、XSR900の3台が高く、トラクションコントロールや走行モード切替など電子制御も充実しています。制御レベルは、CB1000Rが頭一つ抜けているようです。歴史の長いCB1300も、ライディングモードその他、他のバイクに遜色はありません。

快適装備や安全装備は、CB1000RがETC2.0、グリップヒーター、エマージェンシーストップシグナル、スマホとBluetooth接続できたりと、こちらもCB1000Rが抜けていますね。

排気量の小さいCB250RやCB125Rは直線の速さはありませんが、旋回性能は高いです。

発売から43年で引退したSR400は、この位置です。インジェクションはつきましたが、アナログ感は誰にも負けません。長く付き合うほど、愛着がわくことでしょう。

バイク比較の次回は、125ccバイク、大型ミドルクラスツアラー向きバイクなど、ニーズがありそうなら取り上げていきたいと思います。