フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.02.03
現行125ccバイクから、選ぶためのポイントを紹介します。ホンダからはGROM、Monkey125、Dax125、CB125。スズキはGSX-R125、GSX-S125。カワサキはZ125Pro。ヤマハは…!?
Z125走行動画シートとステップ横からハンドルミラーフロントタイヤブレーキレバー
はいどうもペンたろうです。維持しやすい、125ccバイクを派生含め7車種紹介します。
まずは定番ホンダグロム。コンパクトな車体のミニバイクポジションです。一言で言うと、迷ったらこれを選べば間違いないバイクです。
スペックは、燃費68.5km/lタンク容量6L航続距離411km5速トランスミッション2人乗り 385,000円となっています。
GROMは、見た目は小さいのですが、乗ってみると意外にそれほどポジションに窮屈感がなく、車体が小さいことの違和感が少なめです。シートがフラットで、体型にあわせて前後好きな位置に座れることも影響しているかもしれません。メーターがCB250Rなどと同じような形のもので、見やすく情報量も多いです。省略されがちなタコメーター、シフトポジションインジケーター、燃費計などもあり、現在の普通のバイク水準です。
部品も比較的豊富で、耐荷重3kgの純正キャリアもあり、外装部品からサスペンション、マフラーなどもいろいろありますね。エンデュランスの8kgキャリアも販売されているので、積載重視の人はそちらの方が使いやすいかもしれません。
走りは結構元気な感じで、自然にスピードを上げていってしまいます。高速道路も走れそうな気がしてくる性能で、125ccなのがもったいないくらいですね。
このクラスでは、トータルバランスに優れた逸品です。
2023年モデルは、もともと2月には発売されているはずでしたが、いろいろあって7月以降に延期されてしまいました。メーカーに注文を入れられるようになるまで、時間がかかりそうです。
次にホンダMonkey125です。GROMをベースにかわいくカスタマイズした感じのモデルです。GROMの外装変えただけと思いきや、結構乗り味が違いますね。GROMの方が自然に速く走る感じで、Monkey125は何となくゆっくり走る感じです。エンジン特性をちょっと変えてあるようで、エンジン型式がGROMと違います。
スペックは、燃費70km/lタンク容量5.6L航続距離392km5速トランスミッション1人乗り440,000円
となっていて、航続距離はGROMと大差ないですが、1人乗りというのが特徴です。このサイズで2人乗りを目的に使う人は少ないので、あまり影響ないかもしれませんね。
ハンドルがGROMより絞られていて、少し近いです。体が大きい人はちょっと窮屈かもしれません。後ろに座ればその分ハンドルとの距離は取れますが、ステップ位置との兼ね合いで限度があるので、GROMよりちょっと窮屈感を感じる人の層は多そうです。逆に小柄な人にはちょうどいいんじゃないでしょうか。タンクがGROMより細いので、少しだけ膝で挟みにくい感があります。膝でがっしり挟みたい人にはちょっと物足りないかもしれませんが、車体コントロールしづらいようなことはないので、それほど気にするポイントではないと思います。ハンドリングはGROMと大きな違いはなく、とても乗りやすいです。
メーターがかわいいですね。ONにすると目がぱちくりします。その分情報量が少なく、速度、燃料計、距離表示1つだけです。タコメーターは、Monkeyのコンセプトからはなくてもいいかもしれませんが、時計がないのが結構デメリット大きいですね。ハンドルなどに時計を巻くといいかもしれません。シフトポジションインジケーターがないのも惜しいところです。
スタイルが気に入った人が指名買いする、といったモデルですね。モンキーのおしゃれ感はポイント高いです。丸目がかわいくてたまらないです。
モンキー125の生産状況ですが、GROMの型式が2BJ-JC92と2022年11月以降生産できない排ガス規制対応なのに対して、Monkey125は8BJ-JB03と、現在の排ガス規制に適合済みで、法律上はエンジン自体は現在普通に生産できるはずです。そのためGROMの7月よりオーダー停止の解除が早そうなのですが、まだメーカーから正式に目処は示されていないので、もうちょっと待つ必要がありそうです。Monkey待ちの方々、しばし我慢ですね。
次はちょっと変わったモデル、ホンダのDAX125です。こちらはGROMなどよりも、スーパーカブの仲間ですね。乗り味はスクーターにもちょっと近いです。
スペックは、燃費65.7km/lタンク容量3.8L航続距離249kmクラッチレバーなし4速トランスミッション2人乗り440,000円
となっていて、タンク容量が少なく航続距離がオフロード車なみに少ないので、そこが注意点です。
航続距離少ないものの、長距離移動しない小型なので実際はあまり問題ない人が多いかもしれません。タンクはシート下にあって、膝で挟めず、スクーターに乗っているような膝周りのスカスカ感です。ただ、タンクはなくても車体を傾けたり普通にコントロールできるので、ハンドリングなどはGROMなどとそう大きく違いはありません。また、スーパーカブ系の遠心クラッチで、クラッチレバーがありません。慣れるまでとまどいますが、慣れると結構楽です。メーターはMonkey125と同じもので、シフトポジションインジケーターもないのでギア迷子になりがちですが、4速発進しても何とかなるので、気軽に乗るには結構いいかもと思います。
スーパーカブもいいけど、ちょっと人と違うのがいい、という人にマッチしそうです。
カワサキ唯一の125cc、Z125PRO。GROMやMonkey125と同じくらいのサイズ感です。
スペックは、燃費54.2km/lタンク容量7.4L航続距離401km4速トランスミッション2人乗り352,000円
となっていて、ホンダ勢よりちょっと燃費は悪いけどタンク容量が大きいので航続距離は400kmいけます。とってもリッター50km以上走りますからね。
Z125ProがGROMより明らかに良いところは、海外向けのハイシートがあり、ハイシートを使うと簡単に乗車姿勢を変えられることです。ハイシートにすると、シートとステップの感じが普通のバイクに近くなります。足の窮屈さがないので、長時間乗っても平気ですね。もともと直立姿勢でケツ痛マックスですが、ハイシートにするとそれもそこそこ緩和されます。
トランスミッションは4速ですが、この4速が扱いやすくて、下手に5速あるより走りやすいです。普通の道は4速まで上げるとスピードが落ちても結構そのまま4速キープでいけるので、加減速がある都市部などでは楽が出来ます。トルクバンドが広いのか、アップダウンが多い道などもあまりパワー不足を感じることなく、低めの回転数でも元気に走れます。この辺は同じ4速ミッションのダックスと近いギアの使い方に感じます。
GROMと比べると、ちょっとハンドルが近いのか低いのか、姿勢のこじんまり感があります。また、ミラーの位置が低く、見づらいです。GROM、モンキー、DAXはミラーが普通に見やすいですが、Z125Proはオフセットで横に広げつつちょっと高さを上げてようやく普通になる感じですね。セットでタナックスのオフセットホルダーを買うことをおすすめします。そんなこんなで体に合わせるのに一手間ある人が多いかもしれませんが、あわせてしまえばなかなか楽しく走れるバイクです。
GROMより出力が高回転寄りだからか、何となくガンガン加速したくなりますね。GROMもそんな感じですが、Z125Proの方がよりそんな走り方になります。
注意点として、ABSがありません。ただ、相当気合いを入れて4本指でフルブレーキングしないとタイヤがロックするほどにはならないので、普通に走っている分にはまあ大丈夫かなと思います。
金額は、35万円前後と、GROMより安いです。実売30万円ちょっとで買えるので、実質40万円以上になるGROMよりだいぶ安く買えますね。
2023年モデル以降の国内導入はないとカワサキから公表されているので、欲しい人は急いだ方が良いでしょう。在庫限りです。
スズキが誇る本格スポーツモデル、GSX-R125、S125。R125はフルカウルの本格派で、カウルを剥ぎ取ってバーハンドルにしたストリートファイターがS125です。中身はほぼ一緒なので、姿勢が違うことによるもの以外、走りの質は同じと思って良いです。
スペックは、燃費43.5km/lタンク容量11L航続距離478km6速トランスミッション2人乗りRが453,200円Sが420,200円です。
これまで紹介した125ccと違い、車体サイズはフルサイズで、250ccバイクなどと同じくらいのサイズ感です。また、エンジンが高回転仕様のため、10,000回転カチ回してワインディングを走るととてつもなく爽快です。元気にエンジンをうならせて走ってもそれほど速度は上がらないので、危険な思いをすることなく安全に楽しめるでしょう。
反面、1速からの加速やストップアンドゴーは苦手で、エンジンブレーキのギクシャク感も大きめで市街地は少し走りづらいです。街乗り用なら、これまでに紹介したミニバイク系125ccの方が小さいサイズもあってかなり使いやすいと思います。
燃費は40km/lちょっとですが、タンク容量が11Lあるので、いつまでたっても燃料計が減りません。1回の給油で500km近く走ってしまうので、前回の給油はいつだったっけ、とだいたい思い出せません。
近場にちょうどいいワインディングロードがある人などにはとても向いているバイクです。高速道路に乗れないので、都市部に住んでいる人などはワインディングに行くまでが大変かもしれません。どうせなら150ccくらいにして一応高速道路を走れるようにしてもらえると移動が楽でいいな、とも思いますが、125ccの方がより気軽に持てるので、125の方が売り上げを見込めるんでしょうね。
通勤通学などに使えなくもないので、1台持っていても面白いバイクです。
ホンダのCB125R。250ccのCB250Rと共通の車体で、装備全般が完全に上位クラスそのものです。
スペックは、燃費46.8km/lタンク容量10L航続距離468km6速トランスミッション2人乗り473,000円です。
値段はこれまでのバイクより1段高いですね。
125cc必須の人以外は、CB250Rの方を選んだ方がパワーもあって行動範囲も広がるので、125cc縛りで選んでいる人で、フルサイズかつタウンユース優先の人向けのバイクです。GSXのキャラクターを求めておらず、ミニバイクは違う、という人ですね。ちょっとターゲットになる人の範囲が狭いかもしれません。
あと9万円出すとCB250Rが買えて、5万円安いGSX-S125もあります。そのため、少し微妙なポジションにありますが、サイズも含め125ccで一番乗りやすく使いやすいバイク、という目的で絞るとCB125Rにたどり着きそうです。
GSX-S125と迷う人は、用途と予算で選べばいいでしょう。CB250Rと迷う人は、もう迷わずCB250Rを選ぶことをおすすめします。
最近よく耳に入ってくる噂話ですが、ヤマハのXSRシリーズやYZFシリーズの125cc版が国内導入されるかも、という話があり、そこそこ可能性が高そうな感じになってきました。
ヤマハの小型車は、海外でMT-155、125、YZF-R155、125、XSR155、125が展開されています。MTはストリートファイター、YZFはフルカウルスポーツ、XSRはネオクラシック系です。今までは、海外製品の輸入品としてXSR155などはいくつかの店舗で扱っていました。YSPなどでも扱っているところはありましたね。
来年以降日本で販売するとすれば、155ではなく125の方になりそうですが、これらが入ってくると125ccのラインナップがかなり充実します。MTとYZFはスズキのGSXとかぶりますし、今までの国内輸入販売実績からするとXSRを入れて様子を見る、ということになるんじゃないかと思いますが、これはペンたろうの予想です。せっかくなので155も入れてくれるとさらにいいんですけどね。
XSRのデザインは大好物なので、ヤマハの情報は引き続きウォッチしていきます。