フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.02.22
CB250Rへパフォーマンスダンパーをつけると走行体感が劇的にレベルアップします。ただし、軽い気持ちで臨んだところ、2023年モデルへの取り付けは一工夫必要でした。手順を工夫する必要がありそうなので、実際に行って成功した手順を説明します。
マニュアル通りにいかない理由ですが、2023モデルはケーブルが増えたっぽく、作業範囲が狭いです。これは作業途中の写真ですが、この太めのケーブルたちはマニュアルの写真になさそうなので、これらの対策が必要になりました。
マニュアルの手順に沿ってポイントを解説していくので、その重要ポイントも該当箇所で説明します。
最初のジャッキで支える手順ですが、ジャッキは上げなくても大丈夫でした。個体によるかもしれないので、一応ジャッキで支える準備はしておいた方が良いです。
次の手順では、フロントスプロケットカバーをずらします。まず上のボルトを8mmソケットで外します。ちょっと深めなので、ディープソケットかエクステンションが必要です。ここはあまり力はいらないので、工具さえあれば簡単に外せるでしょう。ディープソケットなどでくるくる回していれば取れます。ボルトが小さめなので、変なところに落とさないように気をつけると良いです。
外したら次に下も同じように1本外します。これでカバーが動かせるようになります。マニュアルには外すようにと書いてありますが、ここは外さないでずらせば平気です。
こうすることでエンジンハンガーボルトにアクセス出来るようになります。
エンジンハンガーボルトは、車体右のナットだけ回してもボルトも一緒に回ってしまいます。こんな感じですね。最初にナットを緩めるところは車体右側のナットだけ回しても大丈夫ですが、ちょっと緩むともうボルトごと回り出してしまうので、ボルト側にもレンチをあてる必要が有ります。そういうわけで、車体左のボルト側にもソケットレンチが必要なので、14mmソケット2本使います。
エンジンハンガーボルトは、一切力を入れずに抜き差しできる状態なら、そのまま抜いて平気です。力が必要な場合は、エンジンの荷重がかかっているので、エンジン下にジャッキをきちんとあてて支えておくか、逆側から別のM10 55mmボルトを差し込むなどして支える技もあります。ホームセンターで100円くらいで買えると思うので、支える用のボルトを一応用意しておくといいかもしれません。
次はリアステーをエンジンハンガーボルトに通す手順です。マニュアル通りに進むと、ここでこんな風にリアステーだけ通すことになります。
ただこうすると、その後ダンパー本体を接続する手順で工具が入らずに詰みます。リアステーを車体に付けた後、改めてダンパーを取り付けようとすると、太いケーブルが邪魔で後ろにナットを入れるのはとても難しいです。
そのため、先にリアステーとダンパー本体をつなげておき、この状態でリアステーを車体に取り付けます。最終的に、このまま後ろにスパナを入れてボルトナットを規定トルクで締められればOKなのですが、無理な場合も一旦全体を仮組み状態でその後の手順に進みます。
次の手順はマニュアル通り、車体右側にナットを軽くつけておきます。
フロント側のボルトを外す手順もマニュアル通りですね。普通にボルトを外します。軽く荷重がかかっているようで、ボルト回しに少し力が必要かもしれません。初めにロングスピンナレンチなどで緩めてから短いラチェットレンチで回していくと効率が良いです。スペースが狭めなので、長いレンチだけで作業しようとするとちょっとやりづらいですね。ラチェットメガネレンチなども使いやすいと思います。結構たくさん回さないといけないので、ひたすらラチェットを繰り返しましょう。
フロントステーは、マニュアル通りに仮組みします。少しボルト回しに力が必要かもしれませんが、手で回す程度の力で収まると思います。ここは軽くボルトを締めて、ステーを自由な角度に動くようにしておきます。一番最後に締め込むので、一旦ぶらぶらの状態にしておいた方がこの後の作業が楽でしょう。
次に、最終形の状態の通り、ダンパー本体をフロントステーに仮組みします。
ここでマニュアルに沿うと本締めにいきますが、ダンパー本体後ろ側ボルトナットを締めるのに、裏側のナットを固定する必要があります。おそらくメガネレンチは難しく、スパナなら入るかもしれませんが、筆者は諦めました。
そこで、各種パーツが干渉しない角度を確認した上で、マジックで印をつけ、一度解体しました。フロント側は、ダンパー本体のボルトを取り、車体接続部を緩めてフロントステーを回転させてスペースの余裕を作ります。
リア側は、エンジンハンガーボルトをそのまま抜き、リアステーごとダンパー本体を外します。
その上で、ダンパー本体の後ろ側ボルトを規定トルクの20Nmで本締めします。先ほどの写真ですが、実はこの写真はすでに本締めされています。
その後再度手順3に戻って仮組みし、車体と干渉しない角度で全箇所を締められる状態ならマニュアルの順に本締めして完了です。干渉する場合は、再度角度を確認して外し、ダンパー後ろ側ボルトを調整して本締めした上でリトライします。
最終的に本締めする時の締め付けトルクは、ダンパー本体側ボルトは20Nm、車体側2箇所は54Nmです。本締めした後、スプロケットカバーのボルトを付け直して終了となります。
注意点ですが、ボルトの締め忘れは危険なので、特に54Nmで締める2箇所はきちんと確認することと、ダンパー本体を伸ばしたり、回転させたりするのはNGとマニュアルに記載されています。くれぐれも丁寧に扱いましょう。
次回は走行フィーリングの変化について紹介します。ツーリング用のスクリーンなども手に入れたので、各種部品のレビューもすると思います。