フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.03.16
爆売れバイクのクラシカルな丸目ネイキッド、ホンダGB350の紹介です。
はいどうもペンたろうです。クラシカルな丸目ネイキッド、ホンダGB350の紹介です。映像や写真はGB350Sの方を使っています。
GB350の大きな特徴は、単気筒らしい排気音です。動画発進時の低回転から音が大きく、かなり響きます。
CB400SF4気筒のヒューンという音とは違い、動画単気筒のドコドコ感ですね。ドコドコ音を感じながら走りたい人には満足度が高いと思います。
ちょっと不思議な点として、音が大きいのにパルスはありません。他のバイクに比べて、音と振動がリンクしていないというか、ドコドコ音がしているにも関わらず、低回転域では振動を感じません。VR端末で世界を見ているような、不思議な感じがします。
最近四輪でも、インダクションサウンドエンハンサーなどの車内にエンジン音、排気音を意図的に増幅させて取り込む仕組みがありますが、それと似た感じを受けます。マツダのNDロードスターの一部グレードや、ホンダのS660などにある、室内に大きい音が聞こえる仕組みですね。エンジンは回っていないのに音だけ大きい、という不思議な感じです。それと似たような感じで、エンジン自体の鼓動に対して音が大きく感じます。
爆音マフラーともまた違うんですよね。スピーカーから聞こえる音のような感じがします。
見出し日常的に使う街乗りの回転域では、振動は全体的に少なく、快適です。エンジンにバランサーシャフトが組み込まれていて、これがかなりいい仕事をしているようですね。このバランサーシャフトは特許出願中とのことです。
動画およそ快適に走れるので、日常使いにもネガティブなイメージは感じないと思います。
高速域ですが、街乗りで感じなかった振動をここで感じるようになってきます。動画80km/h以上で実パルスと音がシンクロするくらいに感じます。
振動は結構大きめで、個人的には100km/h走行を長時間継続するのは辛いところです。80km/h走行でパフォーマンスダンパーをつけたSR400と同じような不快感のレベルで、ここは勝手にイメージしていた感じとは違いました。
参考までに、筆者が思う高速道路辛いランキングを紹介します。
GB350は、ここに入れると2位か3位のどちらかくらいでしょうか。セローの方がいいですが、パフォーマンスダンパーをつけている関係もあるので、パフォーマンスダンパーなしだとどうでしょう。
GB350にもパフォーマンスダンパーがラインナップされているので、つけるとセローに勝てそうな気もしてきます。
高速道路の振動についてまとめると、SRで長距離辛い人は、GB350でも辛いと思います。どちらも80km/hくらいでゆっくり流すといいんじゃないでしょうか。振動についてはその通りですが、直進安定性はSRとは比較にならない高性能なので、少しゆっくりめに走りさえすれば、GB350はかなり快適にロングツーリングできると思います。SRは高速域不安で仕方ないですからね。ここはGBの設計の新しさが光ります。
次に足つきです。シート高は800mmで、39-2およそ新車バイクの平均値か気持ちプラスくらいです。GB350Sの場合、ペダルがちょうど足をのばす位置の真横で、横に開き気味で足を着くことになるため、シート高に対して足つきはかなり悪いです。シート幅も広めなので、それも影響していますね。GB350の方は、ペダルがより前なので、足の付き方によってはペダルの後ろにつけます。
個人的な感覚では、835mmのXSR700より低め、800mmのZ900RSに近い感じ、795mmのCB250Rにも近い感じ、815mmのZ400ハイシートよりなぜか高く感じる、という具合ですが、Z900RSとCB250RはGB350と同じようにペダルに足が当たりやすいので、これらに乗ったことがある人はイメージしやすいと思います。
SR400は足つきが良く、かつ足の曲がりも窮屈にならず、着座位置の自由度もあって年齢性別問わずフレンドリーですが、GBの方は許容身長がもう少し狭いので注意しましょう。
取り回し性能ですが、180kgと重くはないので、教習車でおなじみのCB400SFに比べると圧倒的に楽です。ただ、Z400が166kg、MT-03が167kgなので、最近の300〜400ccクラスと比べるとちょっと重めですね。
最小回転半径は2.3mで、CB250Rなどと同じです。これはかなり性能が高いですね。CB400SFが2.6m、Z400が2.6m、MT-03が2.9mなので、このクラスではかなり小回りできます。ちなみにRebel250は2.8mです。SR400が2.4mなので、SRよりもちょっと小回りがききますね。
低速ではギクシャクしがちで、1速は少し扱いづらい方です。SR400の方が扱いやすいですね。1速ギクシャク大魔王のCB400SFよりは楽です。
続いて外観にフォーカスしていきます。
メーターは、丸いメーター1つで、タコメーターはありません。充実したメーターではありませんが、時計があるだけSRより優秀です。2眼アナログの方がこのテイストにはより合うでしょうか。Z900RS、CB400SF、SR400あたりのメーターはクラシカルな雰囲気がありますね。64-2ただアナログメーターの方がコストがかかるので、アナログで値段が上がるより良いかもしれません。
ライトは一通りLEDになっています。LEDは、交換する際ハロゲンバルブの数百円と違い、数万円することもあるので、破損に注意しましょう。
アシストスリッパークラッチがついているので、クラッチレバーが軽いです。かなり楽ですね。GBの直後にSRに乗ると、普段は軽いと感じるSRのクラッチがとても重く感じます。
トラクションコントロールもついていますが、お世話になることは少ないでしょう。雨の日などの安心としては、とてもありがたいですね。50万円台の価格帯では、かなりの贅沢装備です。
鼓動感とあわせたGB350の大きな特徴として、とてつもなく長い航続距離が挙げられます。タンク容量15Lで、燃費はリッター41kmなので、計算上は615km走ります。ホンダが誇るアドベンチャー、アフリカツインAdventure Sports ESで103-2450kmくらい、航続距離お化けの鬼ツアラー400XとCBR400Rで500km弱、ガチなハードアドベンチャー、ヤマハテネレワールドレイドは燃料タンクを2つ搭載するモデルで、こちらが550km前後と、600km以上走るGB350は、これら並み居る競合をごぼう抜きにしてしまいました。たまにしか走らない人にとっては、給油したのが半年前や1年前になっても不思議ではないので、ガソリンが劣化しないように注意しなければいけないことが、逆にデメリットかもしれないほどです。この航続距離だけでも、選ぶ価値があるバイクです。
では、近い排気量のバイクたちとの違いをそれぞれまとめてみましょう。
CB250Rは万能な優等生です。車重は144kgと超軽量な上、高速100km/h走行も楽です。GB350の方がちょっと大きめで存在感があります。足つき性は若干CB250Rの方が良いと思いますが、人によって感じ方はちょっと違うかもしれません。価格もほとんど同じです。
MT-03も万能な優等生です。車重は167kgとちょっと軽く、高速100km/h走行もこちらは楽です。足つき性はMT-03の圧勝ですが、逆に膝の曲がりがキツいと感じる人もいるでしょう。身長が高い人には、GB350の方が合います。MT-03>>>GB350価格はMTの方が10万円前後高いですね。
SRはシフトチェンジの時のエンジン回転落ちがゆっくりですが、GBもそれに通じるゆっくりさで、ちょっと似ています。直進安定性、わだちでハンドルを取られるなどSRにある欠点はGBにはありません。2019以降の最終形SRと比較すると、SRの方がパワー感があり、低速からの加速が速いように感じます。これはそう感じているだけかもしれません。高速域の振動はGBも結構あるので、高速の楽さを期待してSRから買い換えるとちょっと残念に感じるでしょうか。ただしGBにはセルモーターがあるので、キックに疲れた人はそれだけで買い換える理由は十分かもしれません。
Z400の方が圧倒的に速いです。そして軽いです。ただし80km/h以上の振動は、Z400の方が不快に感じる人が多そうな気がします。GBの方がシンプルな振動で、Zはもうちょっと細かい振動です。振動でミラーがとても見づらくなります。街乗りキビキビ感を求める人はZの方が合っているでしょう。
見た目は同じ丸目ネイキッドですが、CB400SFはスポーツバイク、GBは街乗りゆったりバイクです。完全にキャラクターが違い、CBはスパンスパンシフトチェンジしてヒュンヒュン加速したくなりますが、GBは忙しくありません。CB400SFは重いですが、GBはかなり扱いが楽なので日常使いしやすいです。
GB350は、総合的に初心者にとてもおすすめのバイクです。ベテランの人も、雰囲気重視で近所を乗り回すのに増車したり入れ替えたりしても、満足感が高いでしょう。比較的快適に、雰囲気を味わえます。バイクを知り尽くしたベテランさんの中には、低回転でパルス感と音のシンクロしない感じがなじめない人もいるかもしれません。そういう場合は、高回転まで回せばパンチのある振動が味わえます。
2023年モデルは、爽やかな色になります。生産の不安定さがまだ残っていることもあり、出荷台数の兼ね合いもあるので、GB待ちの人は、とりあえず先行予約の問い合わせをしておいた方が良いかも知れませんね。