フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.04.07
カワサキからエリミネーターが発売されますが、売れ筋のレブルをはじめ国産クルーザーバイクをまとめました。レブル派生スクランブラーのCL250、CL500の乗車姿勢、足つき性の比較も紹介します。
00:00 導入00:14 HONDA Rebel25003:14 HONDA Rebel50004:39 HONDA Rebel110006:07 YAMAHA BOLT06:37 KAWASAKI VULCAN S06:54 KAWASAKI ELIMINATOR
はいどうもペンたろうです。カワサキエリミネーターの発売に伴い、エリミネーターほか国産クルーザーをまとめました。それぞれの乗車姿勢やエンジン特性などを紹介しているので参考にしてください。スクランブラーの足つきも計算して比較します。
まずは、売れ筋No.1からいきましょう。
ホンダRebel250。こちらは2022年の販売台数が10,501台と、同じくホンダGB350の12197台に次いで125ccオーバーの中で堂々の2位でした。デビュー以来売れ続けているバイクです。
Rebel250は、CB250Rと同じベースの水冷単気筒エンジンを積んでいます。このエンジンは、他にオフロードモデルのCRF250L、CRF250RALLYにも使われていて、スクランブラーのCL250にも搭載されます。
Rebel250は、一般的なクルーザー同様足を前に出して乗るスタイルですが、前傾率をはかると21.1%、30.2%となり、直立ではなく軽い前傾姿勢です。そのため、体を少々くの字にして乗るような姿勢になるので、慣れないと違和感があるかもしれません。
10(動画)この姿勢の関係で、長時間乗ると背中が疲れる人も多く、ロングツーリングにはどちらかというとCB250Rの方が向いています。
参考までに、レブル250の兄弟車スクランブラーCL250の姿勢は、16.1%、23.9%と、Rebelよりだいぶ直立です。こちらはほぼ直立のケツ痛予備軍と思った方が良いでしょう。
ペンたろうの足つき計算式によると、CL250の適性股下は厚底ブーツを使うなら78cmから、一般的な靴なら79cmから84cmくらいです。日本人の股下平均値45%で計算すると、適性身長は173cm以上になります。ステップ干渉の影響があり、止まった状態では真下に脚を下ろせますが、走行から停止するときにステップを回避する必要があるので、16-2止まった状態でまたがったときよりも、実走行時には足つきが悪いと感じやすいです。
17-2その点レブルは適性股下64cmから70cm、適性身長142cmから156cmと、足つき性は優しく、逆に男性の身長では停車時に脚が曲がりすぎます。
19(動画)高速道路の走行は、250cc単気筒にしてはかなり快適で、乗車姿勢に支障がなければ長時間長距離走行もこなせるでしょう。スタイル的に、大きいスクリーンをつけてもデザインによって違和感はないので、カスタマイズしていくとより快適になるでしょう。下手な400ccクラスより楽ですが、さすがに大型ミドルクラス以上の楽さに比べると劣ります。ただ旅先での取り回しの楽さもあわせると、総合的には長距離の旅も優秀です。21-2タンク容量は11L、燃費は33.7km/lで、満タン給油で370kmくらい走ります。まずまずは航続距離と言えるでしょう。
車重は171kgと軽量ですが、CB250Rが144kg、23-2Ninja400が167kgなので、250ccにしては重めです。とはいえ取り回しに苦労することはないと思います。
ネイキッドモデルのCB250RとクルーザーのRebel250は、エンジンは同じで共通点は多いものの結構乗り味は違うので、今度Rebel250とCB250Rの比較動画を作りたいと思っています。
Rebel500は、CBR500R、500Xの仲間です。日本では400ccのエンジンを積んだCBR400R、400Xとなっていますが、グローバルモデルは500ccで、Rebelだけはグローバルモデルのまま500ccで販売されています。Rebelだけ500のままにした理由はわかりませんが、500ccは日本では需要が少なめなので、Rebel250などに比べるとレア車になっています。
Rebel500のエンジンは直列2気筒で、180°クランクのため鼓動感が大きいタイプではなく、スポーツバイクのエンジンのように癖が少ないエンジンです。ここは好みが分かれるかもしれません。
車重は191kgなので400ccのCB400SFより軽いです。
タンク容量は11Lで、CBR400Rと400Xの17Lより小さく、これら航続距離お化けのようには燃料が持ちません。満タン給油でおよそ300kmくらいなので、給油頻度は高めです。
乗車姿勢はRebel250と同じなので、21.1%、30.2%と、ほどよい軽前傾ポジションです。
スクランブラーのCL500は、Rebel500をベースに、主要部以外を新設計しています。CLの方が一般的なバイクに近い姿勢になるので、こちらの方が合っている人もいるでしょう。CL500も、Rebel500と250の関係性同様、CL250と乗車姿勢は同じで、ほぼ直立のケツ痛予備軍です。シートの厚みに期待ですね。足つきもCL250と同じです。
Rebel1100は、2021年発売のモデルで、2022年の販売台数は3972台、125ccオーバー全体で8位と相変わらず好調です。41-2大型クラスでは怪物カワサキZ900RSが7,000台近く売れているので、さすがにそこには及びませんが、十分な実績でしょう。エンジンはアフリカツインとベースが同じで、42-2270°クランク直列2気筒です。
270°クランク2気筒はVツインに似た鼓動感のあるエンジンなので、ドコドコいう雰囲気を感じながら走りたい人にマッチするでしょう。
車重は230kg前後と、排気量からすると標準的です。CB1300SFが266kg、CB1100が255kgと、クラシカルなモデルは250kgオーバーですが、カワサキZ900RSが215kgであるように、最近のこの辺の排気量ではだいたいこれくらいの車重でしょうか。力持ちの人以外は、大きくて重い、と感じるゾーンです。
前傾率は27.9%、37.9%と、ほどよい軽前傾からプチ前傾ポジションです。Rebel250でもくの字姿勢の話をしましたが、こちらはさらにくの字が進行しています。身長が高めの人は問題ないと思いますが、大柄な人以外は一度現物確認した方が安心です。
ハーレーダビッドソン、ソフテイルスタンダードと比べるとこのようになります。ソフテイルスタンダードよりだいぶハンドルが低いです。
50-2スポーツスターSとの比較ではこのような位置関係です。レブルの方がハンドルが遠いですね。
ヤマハボルト。空冷4ストロークSOHC4バルブV型2気筒941ccです。
排ガス規制などの関係で、おそらく今後大きなモデルチェンジはせず、現行の形で終了になると思いますが、レアな空冷エンジンなので、好きな人は手放さず大事にした方が良さそうです。
ホンダがスクランブラーのCLシリーズを発売しましたが、BOLT派生のスクランブラー、SCR950もありました。55-2ヤマハらしくシート高が高めで、830mm、1〜2年で販売が終了した、レア車です。
カワサキ、バルカンS。こちらは2022年で国内販売が終了したようで、Webサイトからも消えています。
シートやハンドルなどの純正オプションが充実していて、体型にあわせて換えられる仕様でした。この考え方は、エリミネーターのシートバリエーションにも引き継がれているようです。
2023年4月発売の、カワサキエリミネーター。久しぶりの400ccクルーザーです。
近い存在がホンダのRebel500で、ニーズの少ないゾーンにあてて隙間を狙うカワサキさんの戦略でしょうか。
Rebel250とガチンコ勝負は避けた模様です。
Rebel500と250が全長2,205全幅820全高1,090なのに対して、
エリミネーターは全長2,250mm全幅785mm全高1,100mmと、そこそこ近いサイズ感です。ハンドル幅が少し狭いですが、体感は似た感じの印象を受ける人が多そうです。
Rebel500とポジションを比較すると、前傾率が21.0%、29.4%で、重ねるとこうなります。エリミネーターの方が少し三角形が小さいものの似た感じでしょう。
足つき性能も図面がないので簡易計算ですが、レブルと同様身長140cm台から普通に乗れると思います。標準シートの他にハイシート、ローシートが用意されていて、シートが3タイプあり、シート高の対応範囲が広いです。ハイシートの場合、765mm、ローシートは715mmとなるので、適性身長が147cmから171cmの間と広くなっています。
車重は176kgで、レブル250と近いです。Ninja250の車体に400のエンジンを載せたNinja400の関係のように、レブル250に400のエンジンを載せたような感じ、と言えなくもありません。
エンジンは、Ninja400と同じ180°クランク直列2気筒です。出力、トルクのスペックがNinja400と同じなので、セッティングもほぼ同じのようです。NInja400は、高速100km/hなどで手がしびれて大変、ということで有名ですが、エリミネーターも同様と思われるので、高速はゆったり80km/hくらいで流すのが良さそうです。Ninja400のエンジンは、鼓動感はなく、また高回転が気持ちいい仕様でもなく、エンジンフィーリングは可もなく不可もなくといったところなので、心地よいクルージングを期待するとちょっとずれるかもしれません。都市部をキビキビ走るのに向いたエンジンです。
クルーザースタイルは、ホンダレブルとハーレーの独壇場ですが、エリミネーターがどこまで食い込んでいくか楽しみですね。
エリミネーターの現物はまだ動かせないので、触れる機会が来たらまた詳しく調べてみたいと思っています。
じゃあまたねー。