フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.04.29
バイクを複数台持つ場合の選び方を考えてみました。
今回は3台に絞る場合のベストな組み合わせを紹介します。こちらのラインナップから3台チョイスしていきましょう。それぞれのバイクの特徴もあわせて紹介します。
ここから、3台に絞るとしたら、と想像して理由を考えながら1台ずつ候補を減らしていきます。1台に絞る場合とはまた結果が大きく変わるかもしれません。
では順に考えてみましょう。3台中2台が125ccのコンパクトバイク2台にはならないと思うので、これらは1台に絞ることになるでしょう。どちらを残すかは甲乙付けがたいので迷うところですが、ここは一旦GROMを残してZ125Proから退場してみます。
Z125Proは、4速トランスミッションでシフトチェンジが忙しくなく、街乗りで結構いい仕事をしてくれます。そこそこ高回転回して元気に走れるので、日常使いだけではもったいないバイクです。メーターやサイドスタンドなど部品の細かいところがGROMよりも簡素になっていて、その分値段が安く気軽に変えるのがステキです。生産は終了していますが、在庫があればまだ買えます。
次は、CB400のスーパーフォアとスーパーボルドールが両方残ることはないので、どちらかを削りましょう。なかなか難しいところですが、カウル付きバイクが他にないので、ボルドールを残しておきます。
CB400SFは、2022年に排ガス規制で生産終了しましたが、高回転エンジンがとても気持ちが良く、病みつきになります。30(動画 1 2:00:00前後)高速道路の合流などは無駄に全開回して走ってしまいます。CB400SFのVTECエンジンは6500回転くらいでバルブ数が切り替わり、あからさまに音が変わりますが、最終形は挙動変化は少なく、危険な感じはありません。自然に加速しながら6500回転からさらに盛り上がる感じです。34(動画 5 9:00:00前後)低回転はバルブを閉じて半ば無理矢理トルク確保しているので、ちょっと扱いづらいところがありますが、ストップアンドゴーももたつくことなくどんな場所でもしっかり走れる優秀なバイクです。
次、セローとKLXが少しキャラかぶりなので、ここもどちらかでしょう。モタードのKLXは意外にオールラウンダーで優秀ですが、CB250Rというオールラウンダーもいるので、KLXが先に退場になるでしょうか。
KLX230SMは、2022年にカワサキから発売されたモタードで、2023年以降のモデルはどうなるかまだわかりません。絶滅したらもったいないですが、1年限りの小ロットで終了することはない気もします。ただ排ガス規制をクリアする必要があるので、どうでしょう。最小回転半径が2.1mと小さく、自転車感覚で取り回しできる上、セローなどのオフロード車より少しコンパクトで、日常使いにはかなり良いバイクです。シート高845mmと一般的なオンロードバイクに比べると高めで、ケツ痛対策にゲルザブを載せたり加工したりするとさらに高くなります。47(動画 KLX230SM走行6 00)そのため身長によってフィルタリングされてしまうところはありますが、合う人には満足度が高いと思います。
さて、もうここらへんでだいぶ難しくなってきました。かぶるところは、大型ミドルクラスのXSRとSVのところでしょうか。極端に優秀な万能バイクのXSRか、Vツインの傑作SVか、とても迷うところです。ここで選ぶものによって、この先の方向性が変わるターニングポイントになりそうです。どちらも捨てがたいですが、ここはSVに退場してもらうことを選んでみます。
SV650XはSV650の兄弟車で、Vツインエンジンを積んだ傑作です。セパレートハンドルのカフェレーサースタイルで、姿勢が結構前傾になり、ペンたろうの前傾率計算式によると50%くらいと、ハードモードです。慣れれば終日乗れると思いますが、ヘタレのペンたろうは半日で家に帰りたくなり、午後は無口になります。エンジンとトータルバランスが秀逸なので、たびたび乗りたくなります。SVはケツ痛になりやすいという意見を多く聞きますが、前傾のXの方がケツ痛になりにくいようです。とはいえシートはもうちょっと柔らかいほうがありがたいところではあります。
次は、125ccがまだ2台あるので、どちらかを削ってみましょう。フルサイズバイクのスズキGSX-S125とコンパクトなホンダGROMですが、ここはGSXから退場としてみます。GSXはかなり楽しいバイクで、高回転回してワインディングを走るのが最高です。35万円くらいで新車が買えるので、性能からするとかなりのお買い得モデルですね。63(動画 紅葉ロード GX030036 7:38)街乗りよりもワインディング走行で本領を発揮するタイプなので、ワインディングが近くにないと出番が少ないかもしれません。125ccで高速道路に乗れないので、都市部から下道でワインディングに行くのは結構大変で、個人的には150ccくらいの方が使いやすい感覚です。2023年中にヤマハのMT-125も発売されるので、このクラスの選択肢が増えました。レトロ系ネイキッドのXSR125、フルカウルスポーツのYZF-R125も発売されますが、YZFだけは150ccクラスのYZF-R15も発売されます。選択肢が増えて楽しみですね。GSXの安さにはかなわないと思うので、GSXのポジション自体は今後も安定でしょうか。
軽量な中型バイクが2台ありますね。Z400とCB250Rですが、これもどちらかに絞りましょう。万能系バイクではXSR700もまだ残っているので、Z400の方を先に退場させてみます。
Z400とCB250Rでは、Z400の方がパワーがあって加速はとても楽しいです。73 メーカーWeb画像軽量で街乗りでもかなりキビキビ走れるので、これ1台でいいかと思える有能かつ楽しいバイクです。74 ハンドル写真ただ高速道路の回転域では振動が大きく、長距離ツーリングにはあまり向かないため、75 (動画 GX040024)あくまで下道メインの使い方になります。高速以外は言うことがない、優秀な存在です。76 前傾率画像 Ninja ZNinja400とは中身は同じで、セパレートハンドルのNinja400と76-2バーハンドルのZ400では、前傾度合いはほぼ同じくらいです。77 横写真並びどちらを選ぶか迷う人は、単純に見た目で選んで良いでしょう。
だいぶ絞られてきましたが、まだ7台あるので、4台退場しないといけません。次は中型4台からピックアップしてみます。CB400SB、SR400、SEROW、CB250Rの4台が残っています。ここから強いて選ぶなら軽量系のSEROWとCB250Rのどちらかになりそうですが、オフロードも走れるセローを残してCB250Rが先に退場でしょうか。CB250Rは軽量コンパクトで長距離移動も十分こなせるハイレベル万能バイクなので、1台だけに絞るならこの選択もあると思います。CB250Rはアメリカンクルーザータイプのレブル250、オフロード系のCRF250シリーズと同じベースのエンジンで、スクランブラーのCL250も含めてファミリーです。このエンジンは街乗りから長距離までそつなくこなす優秀な設計なので、250ccバイクを探している人はここから選んでも失敗は少ないと思います。
次、大きい2台から選びましょう。Z900RSとXSR700ですが、ここは試しにXSRを残してみます。
Z900RSは言わずと知れた爆売れバイクで、2022年は7000台近く売れました。スクーター並み以上の売れ行きで、スクーターでもZ900RSより売れたのは125ccのPCXくらいです。Z900RSは直列4気筒エンジンで、純正マフラーの主張がかなり強めなので、早朝の住宅街などは気を遣った方が良いかもしれません。900ccの排気量にしてはピーキーな挙動も少なく、かなりマイルドで、街乗りから長距離までこれ1台で十分こなせます。車体サイズがちょっと大きめではあるので、生活圏によってはコンパクトなバイクも併用した方が楽かもしれません。
さて佳境に入ってきました。残りは5台なので、あと2台選びます。今残っているラインナップからすると、ここは泣く泣くGROMの退場となるでしょうか。使い勝手がすごくいいので外したくないですが、セローかSRでも街乗り専用機にできるので、それらが何らか残るとするとGROMやむなし、というところでしょうか。
GROMはホンダ125ccファミリーの一つで、Monkey、DAX、ハンターカブなどの仲間です。その中でGROMは元気に走れるのが特徴で、走行感覚が一般的なフルサイズバイクに一番近いです。HMSホンダモーターサイクリストスクール、通称HMSでも使えますが、ライディングの練習用にも最適です。ハイエーストランポして運んだり、マンションの駐輪場などにも駐車しやすいことから、扱いやすさを優先するとGROMほか125ccファミリーはどれも優秀な存在です。
あと1台ですが、XSR700、CB400スーパーボルドール、SR400、セローのうち、どれも選びづらいですが、あえて選んでいくとSRでしょうか。
キックイメージSRはセルモーターがなく、キックスタートしかなく、なかなかハードル高めですが、400cc単気筒エンジンを低回転キープで走るとなんとも言えない楽しさがあります。110 横写真シート高シート高は790mmですが、シートの細さ、ステップが干渉しづらい位置関係からスペック以上に足つきが良く、150cm台の女性も問題なく乗れます。見た目もおしゃれなので、セルモーターさえついていれば、と思う人も多かったのではないでしょうか。43年間ほとんど形を変えず、2021年に販売終了しました。中古車の異常な高騰は収まってきているので、気になっている人は探してみても良いかもしれません。SRに乗っていると、話しかけられる確率がとても高いので、お話し好きの人にもおすすめです。
最終的に残った3台構成ですが、今回はこのような役割分担になっています。街乗り系にセロー、長距離ツーリング系にXSR700、濃いキャラにCB400
バイクがいくつかあると、それぞれ個性や役割分担がないと出番が偏ります。バイクの好みは人それぞれ傾向があるので、ついつい同じカテゴリーに目が行きがちですが、例えばフルカウルスポーツ系が好きでYZF-R1とR7を持っていても、サーキット用などは別として、なかなか使い分けは難しいでしょう。
増車を検討する場合は、一旦冷静に使い方を整理するのが失敗しない秘訣です。
3台パターンの一例では、街乗り利便性が高い軽くて取り回ししやすいバイク、長距離ツーリングが快適にできるバイクの2種類はまず明確に出番がきます。あと1台は、個性が薄いと出番が少なくなりがちなので、自分の趣味に合った濃いめのキャラがオススメです。
ペンたろうの場合、CB400スーパーボルドールの4気筒VTECエンジンは中毒性のある官能エンジンなので、ついつい乗りたくなります。他には、SR400もエンジンの鼓動感を味わったり、造形美を堪能する観賞用として置いておいても楽しそうです。
他のパターンとしては、GROMとZ900RSの2台を押さえて、エンジンのキャラクターでSV650XやSR400というものありますし、CB250RXSR700濃いめにモタードのKLX230SMなども漏れなく出番が見込めそうです。
今回は対象にありませんでしたが、スズキV-Stromのようなアドベンチャー系や、YZF-R1などの本格スポーツモデルなどもあると、また幅が広くなりますね。
ついつい見た目で飛びついてしまいがちなバイク選びですが、キャラクターを分けておかないと使われなくなってしまうので、増車を考えている人は参考にしてください。
バイクの場合、工夫すれば車検のある250ccオーバーの車両でも維持費用をあまりかけずに持つことができます。毎年2,000円から6,000円までの税金は固定ですが、車検、保険などは実際にはかなり低額に抑えられます。コスト低減の方法も別の動画で紹介しているので、よかったらそちらも参考にしてください。
そういった工夫もしつつ、低コストで快適なバイクライフを送っていきましょう。