フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.05.13
現物を見なくてもある程度乗車姿勢が想像できる、前傾度合いとバイクの特徴をまとめました。スズキのバイクはいろいろな意味でオススメです。
計算方法の詳しい説明はこちらhttps://youtu.be/xU4J1au6NtU
ホンダ大型19車種https://youtu.be/kvm3GjBiRmg
ヤマハ17車種https://youtu.be/kXAQ_daX61Y
鈴菌のみなさまお待たせいたしました。スズキのバイク19車種の、前傾度合いと特徴を紹介します。
まずはネイキッド・ストリートファイター系から。
1台目は2023年新発売のGSX-8S。排気量は775ccで、パワー、トルクとも650ccのSV650、700ccのヤマハMT-07よりほどよく上回っています。
ハンドル幅は775mmとホンダCB650Rに近く、シート高は810mmで、ヤマハMT-07、XSR900と近くなっています。
ペンたろうの前傾率計算式を使ってシート高、ハンドル幅、シートの低いポイントからハンドルまでの前方距離と垂直距離をもとに計算すると、身長175cmで23.9%、身長160cmで31.9%です。
数値はこのように、20%以下はケツ痛が怪しい、40%以上は前傾がハード目ですが、GSX-8Sはほどよい軽前傾からプチ前傾くらいです。比較的長距離も疲れにくいポジションのようですね。
GSX-8Sのエンジンは270度クランク直列2気筒で、7-2ヤマハMT-07、XSR700や、ホンダアフリカツインのような鼓動感があるタイプです。メーターはフルカラーでいい感じになっています。
GSX-S1000は、150馬力の直列4気筒エンジンで、ホンダCB1000R、ヤマハMT-10などと近いスペックです。車重も214kgと、これらとほぼ同じですね。
前傾率は、29.6%37.9%と、およそ普通の前傾姿勢です。
S1000は経済評論家の勝間和代さんが乗っているそうです。勝間さんは身長158cm、股下69cmとのことですが、ローダウンしているとはいえこのサイズのバイクに挑戦できるアグレッシブさはすごいですね。
丸めネイキッドのSV650。SV650の車名は1999年のモデルから使われていますが、現行は2016年発売のもので、その後マイナーチェンジしながら現在に至っています。
前傾率は、19.9%27.7%と、身長によりケツ痛予備軍からプチ前傾まで、といったゾーンです。シートも硬いので、ケツ痛の悲鳴をよく聞きます。
そろそろこのVツインも終わりではないかと言われ続けながら排ガス規制をクリアして継続しています。規制の流れからするともうちょっと行けそうですが、何だかんだ年間1000台くらいは売れているので、規制の切れ目ギリギリまで引っ張ってくれることを期待しています。
カフェレーサースタイルのSV650Xは、SV650と中身は同じです。ハンドル以外はほぼ一緒ですが、細かいところがちょっとずつ違い、19-2シート高はSV650より5mm高い790mmです。
前傾率は、49.4%58.9%のハードモードで、慣れるまで疲れます。その分ケツ痛からは解放されて、太ももと背筋の筋力増強ができる筋トレマシンとなっています。
いつもネタにしますが、ペンたろうは22-2このバイクに乗ると午後は無口です。
2023年モデルはマットソードシルバーメタリックという白っぽいシルバーです。最近白ボディーのバイクが流行っていて、カワサキNinja400、ヤマハYZF-R7、カワサキELIMINATORなど白ボディーが増えました。
お財布に優しいジクサーシリーズ、250ccクラスではフルカウルのSFとあわせて3000台ほどと、125ccオーバーで10位、250ccクラスで5位とそこそこいい感じです。ちなみに250cc1位は例によって10,000台のレブルです。
前傾率は、16.1%22.8%と、ほぼ直立のケツ痛予備軍くらいでしょう。
ジクサーはヘッドライトが特徴的で、好みが分かれるところですが、実売価格が結構リーズナブルで1台目に買うバイクや、ベテランさんのお散歩バイクにもいい感じのポジションを築いているようです。
お財布に優しいジクサーシリーズの兄弟、150ccの方です。
前傾率は、15.5%22.0%と、ジクサー250とおよそ同じです。
こちらは35万円くらいで国内正規モデルが買えるので、125ccより安いかもしれません。32(動画)2023年はヤマハから125ccシリーズが発売されて、150ccクラスではYZF-R15が発売されます33(動画)MT-15の方は国内販売されませんが、ジクサー150に値段で太刀打ちできないので控えたのでしょうか。
125ccスポーツマシンのGSX-R125のストリートファイター版、GSX-S125。こちらはバーハンドルでアップライトポジションなので、気楽に乗れる姿勢です。
前傾率は、12.6%18.6%です。ほぼ直立のケツ痛予備軍なので、長距離ツーリングはケツ痛注意報が出そうですが、125ccなので問題ないでしょう。
こちらも35万円くらいで買えるのでセカンドバイクにも良いですが、ヤマハのXSR、MT-125の価格が気になりますね。
現代珍しいオールドルックな車体の、刀。GSX-S1000と兄弟です。
前傾率は、28.4%36.5%と、およそ普通の前傾です。GSX-S1000とほぼ変わりません。
スズキアーカイブで調べてみると、カタナと名がつくバイクは1981年からあり、125ccから1100ccまでありました。何となく四角いライトで顎が尖った形のものがカタナっぽい、というイメージになっているようですが、GSX250E KATANA、GSX400E KATANAというモデルは普通の丸目ネイキッドです。1984年のGSX750S KATANAは宇宙人テイストでした。四角いライトが定着したのは、1991年のGSX250S KATANAあたりかららしく、250、400、1100と続きました。
現行カタナはバーハンドルですが、過去モデルはセパレートハンドルとバーハンドルが混在していました。
9.GSX-S750(生産終了)
生産終了した750ccのGSX-S750。一応まだWebサイトに掲載されています。
前傾率は、32.9%41.3%とややハードに近い普通の前傾です。
GSX-S750は、750cc4気筒エンジンのモデルですが、こちらが終了した今、教習者用のホンダNC派生以外は、750ccが発売される可能性は低そうです。
アドベンチャーのV-Stromシリーズを大きい方から見ていきます。V-Strom1050の前傾率は、19.0%27.3%と、ほぼ直立のケツ痛予備軍からほどよい軽前傾の範囲です。
11.V-Strom800V-Strom800は、21.2%29.7%と、ほどよい軽前傾です。
12.V-Strom650V-Strom650の前傾率もおよそ同じで、20.1%28.2%となっています。
48-448-51050、800、650の3台は、計算上ほとんど乗車姿勢は同じですが、シートの形がそれぞれ違うので、乗車位置などによってフィーリングは変わります。シートの一番低いところに座れば、だいたい同じような感覚になるでしょう。
13.V-Strom250V-Strom250の前傾率は、10.8%17.8%と、前の3台に比べてケツ痛率が高くなります。シート高が830から850だったのに対して、V-Strom250は800と低めになっていてハンドルも近いので結構違う乗車姿勢になっているようです。アドベンチャーモデルはシートが薄くはないので、同じ直立系でもネイキッドモデルより長距離向きです。
V-Stromは1050、800、650、250とあり、52-2250ccは現行の2気筒がありつつ単気筒のSXも発売されそうで、全部存続すると5種類併売となります。800の発売で650ccが廃番になるかと思いきや今のところそうでもなく、53-2SXの発売で従来の2気筒250ccが廃番になると思えば併売っぽい感じで、今後どういう構成にしていくのでしょうか。
スズキのV-Stromへの力の入れっぷりはハンパないですね。
次に、フルカウルバイクが6車種あるので、順にいきましょう。ツーリングマシンとして人気のGSX250Rは、低回転トルク型2気筒エンジンを積んでいて、乗りやすさに定評があります。
前傾率は32.6%40.1%と、普通の前傾です。ヤマハYZF-R3、R25よりもやや直立で、カワサキNinja400、250よりもやや前傾です。
GSX250Rは車重181kgとこのクラスにしてはやや重めですが、アドベンチャーのV-Strom250とエンジン、トランスミッションが同じの兄弟に近いです。2023年モデルは豪華4色展開、青と白の方が値段が1万円ちょっと高く、赤と黒の方が安いです。どの色も捨てがたい、いい色だと思います。
単気筒エンジンのジクサーSF250。ネイキッドのジクサー250と中身は同じで、カウルとハンドル以外同じの兄弟車です。
前傾率は31.0%38.3%と、普通の前傾です。GSX250Rより数値が低いですが、誤差の範囲で同じようなものと思って良いでしょう。体型によって多少差を感じるかもしれません。
エンジンは単気筒ながらGSX250Rより高回転型なので、高回転回して走りたいけど125ccのGSX-R125は除外、という人に最適かもしれません。例によって国内フルカウルバイクの中でおよそ最安値です。
125ccのGSX-R125は、中身はS125と同じです。
前傾率は42.3%49.9%と、ハードモードです。
カワサキのZX-25Rより数値上はやや前傾深めで、2023年発売のヤマハYZF-R125より直立です。概ね、メーカーのイメージとしては、カワサキ<スズキ<ヤマハの順に厳しめになる感じでしょうか。足つきも同様で、カワサキはローシート、ハイシートなどのオプションが充実しています。
GSX-S1000GTは、フルカウルですがツアラーマシンです。そのため優しい姿勢が想像できますが、
前傾率は26.5%34.6%と、プチ前傾か、普通の前傾か、という水準で、やはりツアラーとしては最適なゾーンです。
さすがスズキさん、ぬかりないですね。
S1000GTは、車重226kgとちょっと重めなものの、フルカラーメーターにスマホをつないで地図などを表示したりと、便利機能満載です。ホンダの750ccトランザルプもツアラーとして優秀そうですが、スマホはiPhoneに対応していません。S1000GTの方は、iPhone、Androidとも対応しています。純正パニアケースやタンクバッグなど、ワンタッチで取りはずしできる優秀な積載オプションもあり、ツアラーなら比較がいらないのではと思えるほどの完成度です。
とにかくでかい隼。ツアラー的で乗りやすい、という表現をされることも多いですが、乗車姿勢はどうでしょうか。
前傾率は50.1%58.9%と、地獄絵図にさしかかっています。
車重も264kgあるので、ザ・筋トレマシンです。体幹筋力トレーニングをするなら、75-2ジムに行くより隼に乗る方が生活の中でトレーニングできて効率的かもしれません。
19.GSX-R1000R(生産終了)
生産終了したGSX-R1000Rを見ていきましょう。こちらは本格スポーツバイクで、色はトリトンブルーメタリック・ミスティックシルバーメタリックのいわゆるスズキエクスターカラーになっています。
前傾率は58.7%67.9%地獄絵図、ハイパー本気モードです。ヤマハYZF-R7や、カワサキZX-10R、DUCATIパニガーレV4と同じくらいです。この上には、ホンダのトリプルRと、ヤマハのR1がいますが、GSX-R1000Rの姿勢で十分本格派です。
スズキはレースシーンから撤退して、そのタイミングとあわせて本格スポーツモデルが終売となりました。
スズキの前傾率を順に並べるとこうなりました。終売のGSX-R1000Rを除くと、隼、SV650Xの筋トレマシン、GSX-R125のそこそこハード目、GSX250RとジクサーSF250のやさしめ前傾、GSX-S1000、S1000GT、KATANA、GSX-8Sあたりのまあ普通のものが続き、アドベンチャーV-StromチームとSVやジクサーとなっています。
こう見ると、SV650のケツ痛伝説は信憑性がありますね。この前傾率では、シートが分厚くないとケツ痛まっしぐらです。
ゲルザブは手軽にケツ痛を緩和できるので、辛い人はとりあえず試してみましょう。シートの加工も興味があるので、今度取り上げるかもしれません。
他のメーカーの車両も調べていくので、気になる人はぜひ高評価を押していってください。
10%以下は完全直立の確定ケツ痛10〜20%はほぼ直立のケツ痛予備軍20〜25%はほどよい軽前傾25〜30%はプチ前傾30〜40%は普通の前傾40〜50%はハードモード50%以上は地獄絵図です。