フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
2023.07.15
比較的最近の絶版バイクから、見た目ステキなものをみつくろってみました。見た目だけでなく、乗っても楽しいスグレモノたちです。
カードSR400 6:50:004気筒比較 9:43:00空冷 10:53:00
比較的最近の絶版バイクから、見た目ステキなものをみつくろってみました。
初めにカワサキエストレヤから紹介します。
(車体動画C0061)こちらは言わずと知れた人気バイクで、2017年生産終了後、中古車相場は高値安定となっています。
(車体動画C0064)全体のフォルムが整っていて、おしゃれ感MAXです。
(車体動画C0066)メッキパーツも多く、キラキラ感があり、この手の仕上げは近年少ないので、存在感があります。
エストレヤは乗りやすさにも定評があり、結構低回転粘るエンジンのため、ゆったり下道ツーリングなどに使うとめっぽう楽しいです。ちょっとエンジンの鼓動感もあり、ほんのりドコドコ感を味わいながら制限速度で気持ち良く走れるでしょう。
エストレヤは、高速道路は苦手です。100km/h走行ももちろんできますが、できれば80km/h以下で走りたいですね。
シート高が低いことも特徴で、キングオブローシートのCB400スーパーフォアが755mmですが、それより2cm低い735mmとなっています。車体サイズ、シート高、とてもおしゃれな外観とあわせて、
女性にもとても人気があり、今後値が上がることはあっても下がることは難しそうです。
レトロシートという名前の純正ハイシートがあり、これを使うと4cmあがるため、普通のシート高になり、適応身長の幅が広がっています。
身長175cm股下82cmの場合、ハイシートで普通に乗れて快適です。
(車体動画C0062)エストレヤは、純正マフラーの出口付近が錆びやすかったり、(車体動画C0068)燃料系がついていなくて不便だったりと、ちょっとしたネガティブ面もありますが、そんな小さなことは気にならないくらいとても味わいがあって心が満たされるバイクです。
(車体動画C0071)海外ではW250として販売を継続している地域もありますが、最近のカワサキの動きからすると、こういったクラシック系低排気量モデルを発売するのではないかという噂もちらほらあります。(車体動画C0067)KLX230SMをあえて2022年に一瞬国内導入しているあたり、230ccエンジンの改良版を開発していて、それを載せた派生モデルを発売するなどももしかしたらあるかもしれませんね。
2.SUZUKI グラストラッカー
次はスズキのグラストラッカー。こちらはちょっとオフ車に寄せた丸目ネイキッドです。
(車体動画C0105)スタイルは最近流行のスクランブラーにもやや近く、アウトドア感があります。(車体動画C0106)ホンダCL250など、スクランブラー系モデルが発売されてきており、購入層は比較的若い人とのことです。こういった系統のバイクも改めて見直されてきているのかもしれません。
(車体動画C0115)グラストラッカーは、全体的にはシンプルな作りで、メッキパーツの高級感などはなく、マットな感じのマフラーや、ソリッドなタンクなどが特徴です。(車体動画C0112)年式によりいくらか違いはありますが、フレームはブラック、ハンドルなども主にブラック系になっています。
グラストラッカーには、無印とグラストラッカービッグボーイがあり、ビッグボーイの方はサイズが大きくなってタイヤがブロック系になっています。フォークブーツも装備されていて、ビッグボーイの方がよりアウトドア感が強いですね。
2017年に生産終了しましたが、2000年の発売以降、キャブからインジェクションになり、キックからセルになりという進化を続けて販売されていました。
(車体動画C0113)車重が136kgくらいと、ほとんどオフロード車の重量です。乗り味もちょっとオフロードっぽく、ヤマハセローのフィーリングも思い出します。(車体動画C0109)セローほど大きくないのでより街乗りに使いやすく、一応高速も走れるので、これ一台で長距離ツーリング以外は何でもこなせるポテンシャルを持っています。(車体動画C0117)道路の轍などはちょっと不安定になるのと、横風にめっぽう弱いあたりが、現代のバイクとの差を感じます。
軽量250ccバイクと言えばホンダCB250Rがありますが、比べるとCB250Rの方がスポーティーです。グラストラッカーは、オフロード車、モタードに雰囲気が近く、キビキビ走る感じではなく、ゆったり走る感じです。このゆったり感が心地よく、とても乗りやすいので、日常のお供にはこれ以上ないくらいのフィット感があります。SR400、エストレヤ、セローなどゆったり走る空冷単気筒モデルが排ガスなどの規制で絶滅しつつありますが、グラストラッカーのようなバイクも復活は難しいのかもしれません。
グラストラッカーの兄弟車には、ST250というクラシカルおしゃれモデルもあります。こちらはグラストラッカーと同じエンジンを積んでいて、普通の丸目ネイキッドモデルです。
次はヤマハのスクランブラースタイル、SCR950。こちらは同じく絶版のクルーザーBOLTをベースにスクランブラーっぽく作り替えたモデルです。(車体動画C0118)全体的にはすっきりまとまっていて、ぱっと見1000cc前後の車両には感じません。(車体動画C0119)地上高が低く、バンク角も小さいので、オフロード走破性能は高くありません。(車体動画C0125)スクランブラーでオフロードを走る人は実際にはあまりいないと思いますが、SCR950もその通り、あくまで見た目重視のバイクです。
ホンダのCL250、CL500も同じようにオフロードに突っ込むのには向いておらず、排気管が車体下にあったりと起伏がある場所では破損する恐れがあるので注意が必要です。
(車体動画C0127)SCR950のタイヤはスクランブラーにありがちなブロック系になっていて、ちょっとワイルド感があります。
(車体動画C0129)また、ハンドルがオフロード仕様で、車体サイズの割に細身です。バーエンドもなく、ハンドルの振動が大きめなので、高速道路はゆっくり走ることになります。
(車体動画C0134)BOLTと同じく941ccの空冷60°V型2気筒エンジンを積んでいて、大排気量ならではの迫力がありますが、一般的なシート高でこの雰囲気を味わえるモデルは少ないので、なかなかに貴重な存在です。
(車体動画C0126)車重が252kgと重く、取り回しは大変です。シートの前に座ると膝の位置にエンジンヘッドがあり、ある程度身長があって後ろの方に座らないとニーグリップできないので、慣れるまで乗り方に戸惑うでしょう。(車体動画C0121)シートのクッション性が悪く、前の方に座るとケツ痛まっしぐらシートです。(車体動画C0123)身長180cmくらいでちょうどいいサイズに作られているようで、サイズが合わないと乗りづらいと思います。(車体動画C0133)また、振動が大きくて下道でもミラーが見えないという、なかなかのくせ者に仕上がっています。
このようにネガティブ要素が大変多いモデルですが、鼓動感がいい感じです。SR400などと同じように、見た目から入ったものの噛めば噛むほど味が出るタイプのバイクで、取り憑かれるとクソ重い車体もなんだか可愛く思えてきてしまう、なんだか楽しくてクセになる、不思議な魅力を持っています。バンク角は浅めなものの、実は運動性能のポテンシャルが高く、乗りこなせれば大きいトルクを生かした高速コーナーリングもでき、楽しく走れることのこの上ありません。
(車体動画C0136)乗りやすさも含めたバイク全体としてのバランスは、素人が見た目全振りで改造して、バランスを崩して乗りづらくしたような感じで、(車体動画C0131)これをメーカーがカタログモデルとして販売したのは結構スゴイことかなと思います。ただ、見た目だけでなく、しっかり楽しさを演出しているところは、さすがメーカーがきちんと設計しただけのことはあります。
(車体動画C0120)2017年に登場して、モデルチェンジすることなく単年で終了した激レアモデルです。最近スクランブラーが流行りだしているので、ちょっと生まれるのが早すぎたのかもしれません。
キックスタートのみで43年生きながらえた伝説のバイク、ヤマハSR400。
もはや誰もがよく知っているバイクですが、オシャレ系絶版バイクとしては外せません。
SRは別の動画でも紹介していますが、完璧な黄金比で構成された車体バランスによって完成された普遍的造形美の世界ができあがっています。全体の寸法も黄金比、各所の寸法も黄金比がトレースされていて、高次元で緻密な設計がなされていることがわかります。
(車体動画C0009)また、潤沢に使われているメッキパーツの光沢も素晴らしく、先に紹介したエストレヤも同じようにメッキが多くなっています。
(車体動画C0011)寸法のバランスと仕上げの上質感が、SRの美しさを支えており、長い年月愛される理由の一つとなっているのでしょう。
SRは見た目だけでなく、乗り味にも魅力があります。400cc空冷単気筒エンジンは、低回転キープで走るととても気持ち良く、どこまでも走り続けたくなります。
セルモーターがなく、キックスタートだけなので、そこを許容できる人しか乗らないバイクではありますが、エンジンをかけてしまえばとても乗りやすいバイクで、気楽に乗ることが出来ます。
SRにちょっと系統が似ているバイクには、セパレートハンドルのSRXシリーズがあります。また、VツインのSRV250、ルネッサもありました。
(車体動画C0175)こういったモデルが順次姿を消していくのを尻目に、SR400は残り続けていきました。(車体動画C0175)SR400は、2021年に43年の幕を閉じ、生産終了となりましたが、これほどのロングセラーとなるモデルは、今後も出てくることはないでしょう。
他メーカーでは、ホンダのCB400SSという、遠目SRと見間違えるバイクもありました。こちらは2001年から2008年まで販売されています。発売当初はキックスタートのみ、後にセルモーターが追加されましたが、ロングセラーとはなりませんでした。
ホンダCB400スーパーフォア。
2022年10月に環境規制により生産を終了しています。SR400とほぼ同じ時期の規制によります。初期モデルは1992年、改良を加え30年販売されており、こちらも最高クラスのロングセラーとなりました。
スタンダードな丸目ネイキッドスタイルで、SRのようなクラシック路線ではなく、おそらく当時としては新しいスタイルとしてデザインされたものと思います。
中身は高性能4気筒バイクで、最終モデルは90万円前後の設定でした。(SB車体動画)ハーフカウルのボルドールの方は104から108万円となっているものの、価格差を埋めるだけの優秀な装備なので、走行性能を優先するならボルドールの方がお買い得です。
丸目ネイキッドのスーパーフォアの方が人気が高いようで、中古車は割高な傾向にあります。いずれも最終モデルは新車価格より高いですが、ボルドールはスーパーフォアと同じかむしろ安いか、というくらいの相場感になっているようです。
現代の400ccクラスと比べると車重が重く、低速が少々乗りづらいため、初心者向きではありません。教習車がCB400というだけで初心者にはハンデというか罰ゲームというか、難易度高めのバイクです。
しかしながら6500回転前後でバルブ状態が切り替わるVTECのおかげもあり、高回転回すことがこの上なく爽快で、高回転好きにはオススメのバイクです。
4気筒エンジンは、先日CB650とも比較してみましたが、どちらも長所短所があるので乗り換えの際は注意しましょう。
カワサキのZX-4Rが発売されましたが、こちらはVTECなどのトリッキーな仕組みがない高回転エンジンなので、ピークトルク発生回転数が13,000回転とより高く、低速の扱いづらさが気になります。手元に届いたら慣らし運転しながらじっくり検証したいと思います。
おそらく最後の空冷直列4気筒、ホンダCB1100。
ファイナルモデルは、EXの方がよりクラシック路線全開で、きらめき感はSR400やエストレヤなどと同じ感じで、メッキ大集合になっています。RSの方はスポーティーに仕上がっています。これはこれで締まった感じでかっこいいですね。
低回転トルクが太く、低速からの鬼加速ができて、それなりに運動性能もあるので、街乗りを楽しく走れます。
エンジンの重厚感がなかなかのもので、見るからに重そうですが、実際結構重いです。この重さは練習になるので、個人的にはホンダ系列のライディングスクール、HMSでたまに使っています。
クラシック路線のバイクは、カワサキのWシリーズが現役ですが、SRが終了した今、最後の砦でしょうか。
排ガス規制が厳しくなる中、中排気量以上の空冷エンジンがなくなりつつあります。CB1100が終了し、950ccのヤマハBOLTが終了した今、W800やDUCATI、モトグッチなどの少数の生き残りになっており、中大排気量空冷エンジンは絶滅が近いのかもしれません。
ニーズがあればまた類似テーマや個別バイクについて掘り下げていくので、良かったら高評価を押してもらえるとありがたいです。