フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
今回は、おサイフに厳しい「燃費の悪いバイク」を、25km/L以下のモデルに絞ってランキングします。
ヤマハの688ccモデルです。ベースとなるMT-07は現行モデルで25.4km/Lともう少し燃費が良いものの、Ténéré700は車体が重いこともあり、やや燃費が悪くなっています。XSR700は電子制御スロットルへ変更される前の世代ということもあり、この燃費となっています。メーカーのラインナップには掲載されているものの、在庫の関係もあり、すでに事実上の絶版モデルに近い状態のようです。25km/Lを下回っているとはいえ、この程度ならむしろ燃費が良いと感じる人も多いかもしれません。
www.yamaha-motor.co.jp
生産終了扱いのモデルですが、メーカーサイトにはまだ掲載されているため、今回のランキングに含めています。SV-7GXはヨーロッパですでに発売されていますが、国内にはまだ登場していません。
SV650と同系統のモデルで、こちらもすでに生産終了しています。燃費はSV650よりもわずかに悪くなっています。
ストロングハイブリッドを採用した451ccモデルです。Ninja500と同じ451ccエンジンを搭載していますが、Ninja500が25.2km/Lなのに対し、こちらは23.6km/Lと少し燃費が悪くなっています。さらに、ハイブリッドモデルはハイオク仕様なので、燃料代の負担もやや大きくなります。モーターのパワーは発進加速時などに使われるようで、本気を出した際のゼロ発進は驚異的な速さです。つまり、このハイブリッドシステムは燃費よりも加速力に大きく振ったものといえます。燃費を重視するのであれば小排気量車を選ぶ方法もあるため、パワー方向に振っているのはありがたいところです。ただし、価格は180万円以上です。約90万円のNinja500を2台購入してもお釣りが来る価格なので、なかなか手を出しづらいモデルかもしれません。
www.kawasaki-motors.com
カワサキの650シリーズです。スズキのVストローム650と同じ燃費ですが、700cc弱のクラスでは、おおむねこの程度の燃費となるモデルが多く見られます。ここまで登場したモデルはレギュラーガソリン仕様も多いため、その点では比較的経済的です。
スズキの775ccシリーズです。600cc台のモデルと比較すると、排気量なりに燃費の数値は悪くなっています。ただし、2気筒エンジンのため、市街地走行などでも極端に燃費が悪化しにくく、実燃費ではまずまずの数値になると思います。燃料はハイオクです。そのコストまで含めると、25km/L以上走るヤマハMT-07と比べて、およそ15%程度コストが高くなる計算です。とはいえ、1万km走行した場合でも差は6,000〜7,000円程度なので、まだ極端に大きな差とはいえません。
今年発売された新型CB400 SUPER FOURです。400ccでありながら、大型バイクが多く並ぶ燃費の悪いランキングに入ってきました。とはいえ、先代モデルは21.2km/Lだったため、それと比べれば1割ほど向上しています。4気筒エンジンはストップ&ゴーが多い環境では燃費が悪化しやすく、先代モデルではスペック上21km/L程度であっても、条件によっては17km/L程度になることもあります。今回のモデルではタンク容量が18Lから15Lへ縮小されています。燃費自体は改善しているものの、航続距離はいくらか短くなりそうです。E-Clutchについては第三世代ともいえそうな構成となり、従来の右側へ後付けしたような形から、左側へコンパクトに組み込まれています。
www.honda.co.jp
2気筒の700cc前後という排気量を考えると、少し悪めの燃費です。E-ClutchはCB650R系に搭載されたものから進化し、電子制御スロットルに対応しています。E-Clutchの世代としては第二世代といえそうです。従来はシフトダウン時に半クラッチを使ってエンジン回転を合わせていましたが、電子制御スロットルによる回転制御も行うことで、よりスムーズかつ高速な変速を実現しています。
GSX-8Sファミリーでおなじみのアドベンチャースタイルのモデルです。GSX-8Sなどと比べると、こちらの方が少し燃費は悪くなっています。Vストローム800DEはフロント21インチタイヤを採用し、より本格的なオフロード寄りの仕様となっています。
カワサキ650シリーズのツアラーとクルーザーです。ベースとなるZ650と比べると、やや燃費は悪くなっています。
こちらはE-Clutchを搭載していないモデルです。CB400 SUPER FOUR E-Clutchに3万5,000円を追加した程度の価格差なので、比較するとかなり割安にも感じられます。ただし、CB650R系は電子制御スロットルではありません。今後、電子制御スロットルへ変更された場合には、価格が大きく上昇する可能性も考えられます。最近のホンダでは20万円程度の値上げも珍しくないため、現行モデルに魅力を感じている人は早めに検討してもよいかもしれません。
www.honda.co.jp
レギュラーとハイオク。
単価の高いハイオクガソリンよりも、レギュラーガソリン仕様の方がおサイフに優しいのは確かです。ただし、実際の価格差を計算すると、意外にコスト差は大きくありません。価格差を1Lあたり10円程度と仮定します。20km/L走るバイクの場合、20km走行するごとに10円の差が生まれるため、200kmでは100円、2,000kmでは1,000円の差です。1万円の差が生まれるまでには2万kmの走行が必要になります。それなら、オイル交換を1〜2回自分で行うだけでも価格差を埋められそうです。感覚的にはハイオクはコストが高い印象がありますが、バイクの場合は現実的な差がそれほど大きくないため、ハイオク仕様だからという理由だけで避けてしまうのは、少しもったいないかもしれません。では、30位から上を見ていきましょう。
CB650シリーズのE-Clutch仕様です。E-Clutchが装備されると、なぜか少し燃費が悪くなるようです。
ビッグスクーターのTMAXです。近いカテゴリーのスクーターは少なく、スズキのバーグマン400やホンダX-ADVあたりが比較対象になるでしょう。バーグマン400は25km/L、X-ADVは750ccでありながら27km/L走るため、燃費で比較するとTMAXはかなり分が悪い状況です。
徐々に希少な存在になりつつあるHAWK 11です。1100ccという排気量を考えれば、燃費自体はそれほど悪くないとも感じられます。さらに、燃料はレギュラーガソリンです。生産終了から数年が経ちつつあるにもかかわらず、新車在庫が残っていることをつい話題にしてしまいますが、もちろんHAWK 11販売の回し者ではありません。とはいえ、店頭に残るHAWK 11をぜひ救ってあげてほしいところです。
www.honda.co.jp
3気筒のMT-09ファミリーは、一部を除いておおむね同程度の燃費となっています。XSR900 GPについては、個人的には意外と燃費が良い印象があり、スペック値以上の実燃費を記録することも少なくありません。4気筒モデルよりも燃費の振れ幅が小さく、レーシーなフィーリングを楽しめるバイクとしては、まずまず経済的な部類です。
773ccの空冷ツインエンジンを搭載したクラシック系バイクです。360度クランクという、現在では比較的珍しい仕様を採用しています。クラシックバイクは好きでも、旧車と付き合うのは難しいという人には、よく合うモデルかもしれません。以前から廃番の噂が流れていますが、なんだかんだで販売が続いており、排出ガス規制への対応もしっかり行われています。今年のW800は白と深みのある青の2色です。MEGURO K3は一見すると従来と同じデザインですが、実は昨年モデルで間違い探しのような細かなデザイン変更が行われています。
www.kawasaki-motors.com
YZF-R9はフルカウルモデルでありながら、ほかの同系モデルより燃費が悪くなっています。これは減速比の違いによるものと思われます。一方、XSR900については理由がよく分かりません。丸目ヘッドライトが空気抵抗になっているのでしょうか?TRACER9 GTがオートマチックのGT+よりわずかに燃費が悪いのも不思議なところです。ちなみにMT-07の場合は、オートマチックのY-AMT仕様の方が燃費が良くなっています。
MT-09のオートマチック仕様です。ヤマハの3気筒モデルは、オートマチックになると燃費が少し悪化する傾向があるようです。
人気モデルのZ900RSと、その同系モデルです。948ccで20km/L以上走るのであれば、それほど悪くないとも感じられます。昨年、電子制御スロットルへのアップデートを受けながら、価格上昇は比較的小さく抑えられました。その一方で、一昨年モデルの在庫が残っているようで、メーカーWebサイトには2025年モデルとして現在も掲載されています。旧モデルをあえて指名して購入する人は多くなさそうなので、今後残った在庫がどうなるのか少し気になるところです。
www.kawasaki-motors.com
ホンダ1100ファミリーのツアラー的なモデルです。有線接続限定ではありますが、CarPlayとAndroid Autoが使用できるため、利便性の高いモデルです。
ビッグオフローダーのAfrica Twinです。現行モデルはAdventure Sports ES DCTのみとなっており、シンプルなモデルはなくなっています。タイヤもフロント19インチとなり、前後ともチューブレス化されています。そのため、オンロードでのツーリング適性が高まっています。
www.honda.co.jp
大型クラスが並ぶ中に、再び400ccモデルが入ってきました。20km/Lを下回っているため、燃料コストがそれなりに負担になる水準です。最近はRRが緑、SEがかなり地味なカラーという組み合わせになっています。緑が苦手な人にとっては、やや手を出しづらいカラーバリエーションかもしれません。
四輪とのコスパ比較。
現在のクルマは燃費性能が向上しており、ハイブリッド車なら30km/L走るものも珍しくありません。ホンダFITは30km/L、トヨタYARISは36km/L、AQUAは34km/L、PRIUSは32km/Lなど、250ccクラスのバイクでも燃費では太刀打ちできるか怪しいレベルです。しかも、バイクは1人乗りがほとんどで、最大でも通常は2人乗りまでです。移動のコストパフォーマンスという面では、燃費の良いクルマには太刀打ちできません。ただし、軽自動車であれば数値的にはまだ良い勝負になります。スズキALTOが28km/L、WAGON Rが25km/L、ホンダNシリーズが23km/Lと、大型バイクでも見慣れた数字になってきます。とはいえ、普通車は税金が非常に高いため、トータルコストではバイクの方が安いでしょう。軽自動車が相手の場合も、1人乗りや2人乗りを前提とするなら、選ぶバイクによっては十分にコストパフォーマンスで勝てると思います。では、20位から上を見ていきましょう。
1036ccのVツインエンジンを搭載したモデルです。GSX-S1000GXが登場したときには、Vストローム1050は終了する方向なのかと思いましたが、現在も普通に継続しています。
こちらはツインエンジンを搭載した1100ccモデルですが、燃費はカワサキの4気筒1100ccモデルと同じスペック値です。同じエンジンを搭載するHAWK 11と比べると、約2.5km/Lの差があります。ホンダ1100ファミリーの中では、最も燃費が悪くなっています。
www.kawasaki-motors.com
1098ccの4気筒エンジンを搭載するファミリーです。この排気量の4気筒エンジンということを考えると、ある程度は仕方ないと思える燃費でしょうか。
本格的なスーパースポーツの600ccモデルです。本格的なモデルであることを考えれば、それほど悪くない燃費ともいえそうです。
スーパーチャージャーを搭載した998ccモデルです。スーパーチャージャー搭載車であることを考えれば、意外に悪くないと感じる人もいるかもしれません。
1100ccの4気筒バイクよりも燃費が悪く、さらにスーパーチャージャー搭載のスーパーバイクよりも燃費が悪いという、かなり燃料消費の大きな250ccモデルです。とはいえ、このモデルに乗っている人は、こうした突き抜けたキャラクターに魅力を感じている方々だと思うので、燃費を気にする必要はないでしょう。
www.kawasaki-motors.com
街乗りでも1000ccモデルとしては比較的高回転で走るため、どうしても燃費が悪くなりがちです。個人的には17.9km/Lという数値も疑いたくなるほど、市街地走行が多いと燃費の悪さが気になってきます。
CB1000Fとベースは同じエンジンですが、こちらの方がやや燃費が良くなっています。HORNETの方がエンジン本来の特性に近く、効率の良いセッティングなのかもしれません。
1100ccへアップデートされた後もメーカーWebサイトに掲載されているため、まだ在庫が残っているのでしょうか?1100と比べると、約1km/L燃費が悪くなっています。
スーパーチャージャーを搭載したネイキッドモデルです。Ninjaとはカウルの有無や二次減速比の違いなどがあり、こちらの方が約1km/L燃費が悪くなっています。
燃費の良いバイク。
燃費の良いバイクといえばスーパーカブが有名ですが、ほかにもホンダの125ccクラスには、実燃費で70km/L程度走る非常に低燃費なモデルがあります。所有しているGROMも、悪くても65km/L程度で、70km/L以上を記録することも珍しくありません。そのため、電動バイクの電気代より安いか、同程度のランニングコストになっています。小排気量車の燃費が良いのはイメージどおりですが、大型バイクの中でも群を抜いて燃費が良いのがホンダX-ADVです。600cc以上のバイクでは突出して燃費性能に優れており、下手な250ccモデルよりも良好です。ヤマハMT-03やMT-25、カワサキNinja400やNinja250などより、スペック上の燃費が良くなっています。X-ADVのエンジンは、四輪のFITのエンジンをコンセプトに、低燃費を目指して開発されています。そのため、750ccでありながら27.1km/Lという優れた数値を実現しています。このクラスでX-ADVに追いつくのは難しそうですが、ヤマハMT-07はY-AMTモデルで燃費が向上し、25.8km/Lまで伸びています。X-ADVの数値が非常に良いため少し霞んでしまいますが、688ccでMT-03とほぼ同等の数値なのは十分に優秀です。700cc前後の2気筒エンジンは、バイクにとって効率の良い構成なのかもしれません。では、10位から上を見ていきましょう。
ホンダの燃費が悪いバイクといえば、市場に一般的に出回るモデルの中ではトップクラスという印象がありました。所有しているCB1300は、条件が悪いと12km/Lに届くかどうかという程度になるため、とても経済的とはいえません。ただし、設計が古いこともあって、このクラスとしては珍しくレギュラーガソリン仕様です。昨年、生産自体は終了していますが、メーカーWebサイトには生産終了とは記載されていません。さすがに販売店の在庫も減りつつあり、そろそろ一部仕様から在庫なしになりそうです。実際に乗ると重厚なフィーリングがあり、唯一無二の魅力を感じられる非常に良いバイクです。
www.honda.co.jp
このあたりになると本格的なスーパースポーツなので、燃費については仕方ないところでしょう。車名に「6」と入っていますが、599ccのレースモデルではなく、636ccの公道用モデルです。
スズキの998ccファミリーです。GSX-S1000はともかく、GTとGXはツアラー的な性格のモデルなので、燃費の悪さが気になる人も多いかもしれません。さらにハイオク仕様という点も、地味に負担になります。
こちらも本格的なスーパースポーツです。このクラスになると、燃費について細かく気にする人はほとんどいないでしょう。
本格的なスーパースポーツではありませんが、本格的なストリートファイターです。終了せずにモデルチェンジするようなので、新しいモデルの仕様にも期待したいところです。
上位になると本格的なスーパースポーツばかりが登場しますが、カワサキのモデルよりもこちらの方が燃費は悪くなっています。本格的なスーパースポーツの場合、なぜか燃費が悪い方が買った実感が湧くように感じるのは不思議なところです。
www.honda.co.jp
レジェンドともいえるHayabusaが4位です。古い設計のバイクですが、燃料はハイオクガソリンです。このあたりは温かい目で見守りたいところです。
www1.suzuki.co.jp
僅差でホンダのCBR1000RR-Rを上回りました。ヤマハYZF-R1とホンダCBR1000RR-Rは、前傾姿勢の強さでも国内メーカーの1位、2位を僅差で争っていますが、燃費でもしっかり上位争いをしています。YZF-R1はMT-10と同様に終了するのではなく、アップデートなのか復活なのか、多少時間はかかるかもしれませんが、存続するようなニュアンスが見られます。転売を考えていた人にとっては、少し残念な展開かもしれません。
www.yamaha-motor.co.jp
王者ともいえるGold Wingです。燃費の悪さでも王者かと思いきや、結果は2位となりました。燃料はレギュラーガソリンなので、実際の燃料コストでは3位のYZF-R1よりも負担が軽いかもしれません。燃費ランキングでは惜しくも2位となりましたが、水平対向6気筒エンジンを搭載する生きる伝説として、これからもできる限り長く存続してほしい素晴らしいバイクです。
www.honda.co.jp
スズキの技術の結晶ともいえる、復活したGSX-R1000Rが燃費の悪さで1位となりました。Gold Wingさえ上回る数値となったのは、さすがスズキといったところです。ライバルとなるYZF-R1やCBR1000RR-Rに対し、0.5km/L以上の差をつけて1位となっています。
www1.suzuki.co.jp
本格的なスーパースポーツは燃費が悪いからこそ、その走行性能にも期待できるという見方もできるでしょう。とはいえ、燃費の良し悪しは距離を走るほどボディーブローのように効いてくるため、通常は良いに越したことはありません。次回は、燃費が良く航続距離の長いバイクについてもランキングしてみたいと思います。