今年も即完売、X-ADV買ってみたレビュー

1.走行モードとDCT

はい、ではX-ADV走っていきます。

今スタンダードモードで走っていますが、これにはスタンダード・スポーツ・グラベルなどデフォルトの設定があります。スタンダードモードで走ると、市街地とかこういうところはすごくちょうどいい感じにセッティングされているので、シフトダウン・アップのタイミングがすごく自然に動いてくれます。なので通常はスタンダードモードで走るのが楽かなと思います。

750ccで低回転トルクに振ったエンジンなので、スタンダードモードでも加速力は十分あります。ストップアンドゴーからの発進なども、かなりスムーズに走れると思います。

これをスポーツモードに上げると、これはこれでなかなかアグレッシブになるので、走行がすごく楽しいです。ただ、シフトアップはあまりしなくなるので、そこが人によっては走りづらいなと感じるかもしれません。

スポーツモードを市街地で使うと加速力があって楽しいですが、およそ3速固定みたいな感じになります。今50km/hとか出ていても3速から上げようとしないので、たまにもうちょっと上げると4速まではいくかな、くらいがおよそ市街地の下道ですね。なので、楽しい分燃費はちょっと悪くなるかなと思います。

通常このバイクの燃費はすごく良くて、筆者が普通に走るとリッター30kmくらいはわりと余裕で走っています。高速メインだと35km/Lとかいきます。というレベルですが、スポーツモードでいくと、おそらくかなり低いギアでずっと走り続けると思うので、燃費が悪くなりそうかなとは思います。

ちょっとスポーツモードでずっと300km走り続けるとかはやってないので、どこまで燃費が落ちるかまでの正確なところは分からないですが、でも楽しいので、たまにスポーツモードで走ってみるのもいいんじゃないかなと思います。

ちょっと戻しておきましょうか。普通のスタンダードで。

2.乗車ポジション

このバイク、見た目の通りスクーターの乗車ポジションになっていて、PCXとかそういったものと同じような、ちょっと跨る感じのスクータータイプになっています。

脚が結構前に出せる余裕があり、脚を前の方に投げ出すようなポジションでも乗れるようになっています。意外にこうすると、そこそこ前に脚を踏ん張れる関係で、アグレッシブに走ることができます。

普通にスクーターのように、下の方に椅子に座る感じでもちろん座っても大丈夫ですが、筆者はわりと前に脚を出すポジションで走ることが多いです。

ただ下にエンジンがあるので、ふくらはぎで挟むように走って車体の一体感は出ますが、その分車体と接触するので、夏はエンジンが近い関係でやや暑いです。ふくらはぎのところが。そこは痛し痒しかなとは思います。

こんな旋回する時も前に脚を出して、脚を踏ん張っていくと、すごく心地良く回れると思います。

3.高速道路性能

とても楽しいX-ADVですが、高速はとても楽ですね。加速もすごくしやすいので、合流も非常に楽です。

スポーツモードも心地良いですが、スポーツモードにしているとシフトアップしなくて走りづらいので、高速は基本スタンダードモードが普通に走りやすいです。スタンダードモードでも十分に加速力があるので、通常はこれ固定で問題ないです。

スクリーンを一番上にしていると、それなりに風をカットしてくれるので、およそ一番上固定が良いと思います。多少は頭の上に風は当たってくるので、多少風切り音は残るかな。

長距離ツーリングも難なく行けるバイクだと思います。

このように減速したい時は、手動介入してシフトダウンしていくと、エンブレがよく効くのでだいぶ楽です。これくらいのスピードで減速したい時以外は、まず手動介入しなくても大丈夫ですね。

DCTの減速の時のシフトダウンは、このスタンダードモードだとちょうどいいです。スポーツモードでもそこそこ普通にちょうど良く落としてくれますが、あまり手動で介入しなくても普通に欲しいエンブレが来てくれるような、それくらいのバランスになっていますね。

なので、すごく全体的に乗りやすいです。身長がある程度あってスクーターに慣れていれば、かなり乗りやすいと感じるバイクだと思います。初見からスムーズに運転できそうです。

4.ハンドルとミラー

ハンドル幅が結構広いので、乗っているとアフリカツインか、みたいな気分になる。それぐらいの横の広さがあります。なので小柄な人には、ちょっと広いかなと感じるかもしれません。

おかげさまでミラーがすごく見やすくて、真後ろもよく見えますし、横の車線もよく見えて、すごい高性能ミラーです。広範囲に見えるミラーになっています。

これぐらいよく見えるミラーというと、KAWASAKIのZ900RSの前のモデルなど。あれもハンドル幅がだいぶ広いので、すごく見やすいです。

他にもアフリカツインとか、ハンドル幅が広いものはすごくミラーが見やすくて、かなり安全運転しやすいです。

5.足つき

足つきは悪めです。スクーターあるあるというか、車体シートが横に広いので、どうしても脚を下に下ろす時にだいぶ横に広がったような形になります。普通のまっすぐ足を下ろせるバイクに比べると、結構足つきが悪くなります。

実際これは780mmのシート高ですが、その数値からするとかなり余裕がありそうな感じがします。ただ、シート高780mmのバイクとは思えない地面の遠さになっています。

個人的な感覚ですと、筆者は875mmのYAMAHA Ténéré700というビッグオフローダーにも乗ってますが、それと同じような地面の遠さといいますか。さすがにそこまでではないですが、似たような両足つま先という形です。

筆者は175cm、股下82cmですが、このバイクだと主に停車する時とか、両足を地面につく乗り方になります。すると両足かかとをつかないので、およそつま先でピッと立つ、そんな乗り方になります。

そこは好みだと思いますが、ただ足つきが悪いといっても重心が結構低くて、すごくバランスがとりやすいです。あまりフラついたりすることはないので、つま先をちょっとつくバレリーナみたいな感じでも、わりといけるバランスになっているバイクですね。

前の方に乗った方が足つきが良いので、人によって体型に合わせて着座位置を変えていけば、ある程度順応できるんじゃないかなという感じはあります。

6.暑さ

直進安定性もいいので、こういう幹線道路とかこういった所も走りやすいですね。

あとは暑さです。

走っているとあまりバイクの熱が上がってはこないので、そんなに暑くないですが、止まる時に足を横に下ろすんですね。そうするとシートのわりと下のところにエンジンがあるので、結構これ熱いんですよね。

なので、止まると暑いバイク、走ると涼しいという感じです。あまりストップアンドゴーが多い市街地とか、真夏に全力で使おうとすると、結構脚が熱くて辛いと感じるかもしれません。

筆者はそんな風に思うので、真夏は遠出とか、あまり止まらないような走り方、そういう時にはすごく出番が増えそうな感じです。

7.スクリーン

暑さ繋がりでいうとスクリーン。これ結構大きいスクリーンが付いているので、風はカットしてくれますが、一番上にするとヘルメットの上の方まで風をカットしてくれますね。

という風カット性能なので、夏はむしろ一番上まで上げてると風が少なくて暑いかもしれません。冬場はちょうどいいんじゃないかなというところですね。

あとはスクリーンが上げ下げすると風切り音が変わりますが、今片手で操作できるので、ちょっと下ろしてみましょうか。これが一番下のポジションですね。

この状態で走ると、結構風切り音が増えると思います。今スクリーンを一番下に下げた状態ですが、そうすると風切り音がこんな感じです。結構上と下でだいぶ風の当たり方が違うので、かなりうるさく聞こえると思います。

筆者も自分で喋っていて、この風切り音で自分の声がやや聞こえづらいくらいです。ということで、この辺のスクリーンの上下はうまく使い分けするといいかなと思います。

今はヘルメット内のマイクで音を録っていますが、これはSHOEIのNEOTECシリーズですね。システムヘルメットです。フルフェイスよりもやや風切り音大きめですが、風切り音が大きいヘルメットを使っている人は、ややこのスクリーンの位置とか気をつけた方がいいかなとは思います。

一番上にしても風はいくらか当たるので、ネイキッドの何も無い状態よりも風切り音が増えるかなと思います。

上げてみましょうか。上げる時の方が力が必要で、ガガガッと、これで一番上ですね。一応片手でできますが、やや力の弱い女性とかは上げる方が難しいかもしれないです。下げる方は簡単です。

やはり足を下に下ろすと暑いですね。今、日差しが結構左からすごくきていて、直射日光で脚を温められつつ、さらにエンジンの熱を感じるので、できれば止まりたくないという、そんな気分になります。

今日は気温35度ぐらいだと思いますが、なぜかメーターの温度計は25度になっています。結構暑くてですね、筆者は今保冷剤を4つほど巻いて走っていますけど、脚にも2つ入れて、計6個の保冷剤と共に走っております。

車体自体が走っていると暑くないので、そこそこ快適に走れていると思います。

やはりスクリーンを今一番上に上げていますが、そうすると風が体などに来ないので、こうすると暑さが大きくなりますね。夏場はスクリーンを下げたいところですが、ちょっとヘルメットの風切り音が増えるので、何かなというところです。

ちょっとどうするのがいいのかが難しいところではあります。夏場は正直、スクリーンは取り外したいぐらいの気分ですね。そうするとネイキッドのように特に風切り音が増えないので、風を綺麗にカットしてくれるが故の悩みといえば悩みなんですが。

8.万能性

全体的には通常快適に走れて、かつ燃費も良く、アグレッシブにも走れて、一応設定としてはオフロードもいけるぞというものなので、すごい万能選手ですね。

シート下の積載もそれなりに広いので、これだけで結構、近場の買い物から遠出まで何でもできちゃう仕様ですね。

ということで後ほどまた、細かいスペック、積載、その他もろもろ実用性とか、そういったものについてまとめていきたいと思います。

9.ポジション

ではポジションなどのポイントを整理していきます。

全体的な乗車姿勢ですが、着座位置は前の方から後ろの方まである程度自由がききます。後ろに座るとリアシートとの段差が小さい背もたれのようになって、尾てい骨あたりを支えてくれるので、ちょっと楽に運転できます。

ただ後ろに座るほど足つきが悪くなるので、高速道路など連続走行のときに座る位置をずらしたりなど工夫すると良いかもしれません。

走行中は脚を前に伸ばして踏ん張る形にして、シートの後ろに押しつけるようにすると、旋回などもかなり姿勢が安定してコントロールしやすくなります。ふくらはぎで車体を挟む感じにすると、より車体と一体感が出て爽快に走れますね。

シート高はスペック上は790mmですが、走行中もお話ししたように、スクーターあるあるでシート高に対して地面が遠いです。ただ、重心が低く安定しているので、バランスはとりやすいです。

普通のスクーターと同じくリアブレーキも左手なので、筆者は両手でブレーキ操作しつつ、概ね同時に左右の足をついて止まりますが、その際の着地は両足つま先くらいです。

筆者は座る位置が最前部ではなく真ん中くらいかと思いますが、このバイクはおそらくみなさん、両足つま先が接地する範囲で後ろめに着座する、という乗り方になるのではないかと思います。

X-ADVは車体が大きいこともあって、走行中に足を置く位置はPCXなどと同類のまたがる系スクーターと同じように、椅子に座るように下に置くか、または前に出すか自由に移動ができます。

さらにオプションで、ライダーステップというものもあります。こちらを使うと真下に足を下ろせます。一応オフロードをスタンディングで走れるぞという装備で、お値段ちょっとお高め67,639円です。

10.積載

次に積載ですが、シート下の積載量は22Lです。深さが結構あるので使いやすく、ヘルメットも入ります。

ボタン一つで開けられるので、とても楽ですね。ダンパーで止まるので出し入れに不自由はありませんが、閉めるときちょっと力が必要です。

前の方にETC車載器がついています。

荷物が多くてヘルメットを入れるスペースがない場合は、ヘルメットホルダーフックもあるので、工具入れにあるワイヤーを使ってこちらで外に引っかけられます。

シート下スペースは、エンジンが近くにある関係で前の方が結構熱くなります。筆者は夏場、保冷剤をクーラーバッグに入れて詰め込みますが、直接接していると熱がくるので、断熱用のシートやプチプチで直接の熱伝導を減らしています。これだけでも結構違いますね。

中の空気は温度が高いので、生ものなどはクーラーバッグに入れないとまずいですが、普通のトップケースなどと同じです。

積載量が22Lで足りない場合は、純正トップボックス50L、スマートキーシステムタイプというものがあります。こちらは積載量が6kg、お値段50,578円です。

あわせてリッドオープナー18,755円と、リアキャリア56,023円が必要になるので、合計13万円くらい必要です。

さらに、もともと大きめ車体がさらに巨大化するので、スペースも必要ですね。巨大化してくると、だんだん「軽自動車の方が良くないか」という気分になってくるので、個人的にはつけるにしても小さい箱くらいにとどめたくなってきます。

11.燃費と航続距離

燃費と航続距離ですが、燃費27.1km/L、タンク容量13L、航続距離は352.3kmと普通くらいです。

燃費はミドルの中では1〜2を争う好成績で、燃料もレギュラーなので、おサイフに優しいバイクです。

筆者実測では、走行中もお話ししましたが、メーターの燃費計でおよそ平均30km/Lくらい。高速が多めだと35km/Lくらいも普通です。

おおむね250ccレベルと言っても過言ではないスコアで、400cc全般より燃費が良いのはほぼ間違いなさそうです。あくまで筆者の乗り方の場合なので、ある程度前後するとは思います。

これでもコストが辛いという人は、ADV160を選べば42.5km/Lです。

X-ADVの航続距離は悪くない方ですが、キャラクターからするともうちょっと長いイメージが持たれそうです。なんとなく500kmくらい走りそうな見た目のイメージのせいでしょうか。

実際は、その辺の一般的なバイク程度か、それ以上の距離を走ってくれます。

12.高速道路とクルーズコントロール

高速道路走行性能は、直進安定性、加速力、振動、風のカットとも、一通り快適で十分です。

ハンドルの振動はほとんどないので、長時間でも手が痺れることはないと思います。

速度固定のクルーズコントロールもあって、空いている高速ならクルコンで走ればだいぶ楽です。スロットルが軽めではないので、長時間は積極的にクルコンを使ってます。

スクリーンは5段階調整できて、一番上にするとそこそこ風をカットしてくれるので、およそこれで十分と感じると思います。

ただしGold Wingのように無風にはならないので、より高みを目指す場合はGold Wingを買ってください。幸せ度が段違いです。

スクリーンは一番下にしても口元くらいまで風をカットするので、夏場など下げた状態でも高速道路を走れると思います。

走行しながら比較したとおり、一番下でもヘルメットの風切り音はネイキッドより増えることになるので、風切り音が大きいヘルメットの場合は注意してください。

風切り音が気になる場合は、耳栓をするか、ヘルメットを買い換えるか、むしろバイクをネイキッドに買い換えるか、やはりGold Wingに乗るか、どれかでがんばってください。

シート下標準装備のETCは2.0で、カードの状態はメーターに表示されます。

13.2027年モデル

X-ADVは海外で2027年モデルが発表されています。ウォームグレー、グレー、黒、赤の4色になっています。

ウォームグレーは「マットウォームアッシュメタリック」という名前で、薄い茶色のような色です。

普通のグレーが「パールディープマッドグレー」。スクーターにわりとありがちなグレーです。

黒は「マットバリスティックブラックメタリック」。ボディの差し色にゴールドが使われていて、フロントフォークもゴールドになっています。

赤は「グランプリレッド」で、差し色シルバーです。

日本の2026年モデルはグレー、黒、白の3色だったので、2027年も同じくこのうち3色になりそうですが、普通のグレーと赤はラインナップされそうですね。

2026年モデルはすでにメーカーへの注文が終了していて、バックオーダー在庫もなく、キャンセル待ちもほぼ出ないので、今買おうとすると2027年モデルが現実的です。

日本の発表は年末か年明けくらいで、5月の連休くらいには注文が終了しているくらいの、それくらいの心づもりで臨むと良さそうです。

ホンダさん、最近既存車の値上げがえげつないものもたびたびありますが、X-ADVは値上げがないといいですね。