フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
スズキの645ccクロスオーバーモデル。元はSV650で、エンジンとフレームをアップデートしての登場です。実質マイナーチェンジしつつ、アドベンチャー方向への派生モデルというくらいの変更度合いなので、もともとSVの乗り味が好きな人は満足度が高そうです。
スクリーン、キャリア、ナックルガードが標準装備されているので、このまますぐに旅に行けそうです。動画配信時点では発売前ですが、ツアラーとして活躍してもらうには、SVで言われていたケツ痛度合いがどれくらい軽減されているかがキモになるかもしれませんね。
大型二輪教習車にも採用されているNC750系。現在は充実装備のXのみのラインナップになっています。
このバイクはエンジンが独特で、コンパクトカーのFITのエンジンをベースに開発しているそうです。おかげでトルク特性が普通ではなく、低回転トルクが極度に充実していて、100km/h走行時のエンジン回転数が3,200回転と、トップクラスの低回転レベルです。回転数が低いほど振動も少なく、燃費も良くなるので、ツアラー目線ではとても優秀ですね。
通常燃料タンクがある場所は、ヘルメットも入る荷物スペースになっていて、DCTなら見た目以外はスクーターと言っても良さそうな仕立てです。
そしてこちらが、NCの真の姿かと思えるスクーター的モデルのX-ADVです。エンジンとフレームはもの自体はおよそ同じですが、エンジンセッティングや各種駆動系装備の違いもあり、乗車姿勢その他も違うので、完全に別物と思って良いでしょう。
ブレーキやサスペンションもNC750Xよりコストをかけているようで、全体的にレベルアップしている感があります。ただし、お値段150万円弱とNC750Xの1.5倍なのは、ムムムッとなりますね。
X-ADVを出すならTMAX。こちらは561ccのビッグスクーターです。
2気筒エンジンですが、360度クランクというやや珍しいレイアウトで、水平対向の往復式ピストンバランサーを組み合わせて振動を抑えているそうです。
X-ADVはクラッチ2つのDCTですが、TMAXはスーパーカブと同類の遠心クラッチを採用しています。そのおかげもあってか、車重が220kgくらいと、X-ADVの237kgより軽くなっています。
現行は値上がりつつも、1,078,000円で収まっているフルカウルモデルです。スポーツ系ではなくツアラーに全振りしていて、直立に近い乗車ポジション、ラバーステップ、ETC標準装備など、価格も含めると今の最適解に思えてきます。
設定が古めのまま細かいアップデートで生き続けていて、競合他社のモデルに比べて旧世代感はありますが、その分値段も抑えられているので、これはこれでありがたい存在です。
ただ、先ほどお話しした通り、設定が古いことで電子制御スロットルではないので、クイックシフターなどもありません。クルコンもないので、これらの装備必須の人にはNGになりますが、物理でいけるさという人には気にならないと思います。
Ninja650の兄弟のような存在で、よりツアラー感のあるマルチパーパスモデルです。
メーカーによってクロスオーバーとか、マルチパーパスとか、アドベンチャーとか、スポーツツアラーとか、いろいろ呼び名がありますが、明確な定義はないので、雰囲気これっぽいということで理解して良いと思います。
VERSYS650の価格は1,166,000円と、Ninja650より88,000円プラスですが、大きな装備の違いなどはないので、スタイルで選んで問題ないと思います。
スズキの775ccフルカウルスポーツバイク、GSX-8R。スポーツバイク設定ですが、ツアラーとして捉えてもとても優秀です。
価格は年々上がっていて、1,243,000円です。この完成度ならまだ他と比べて割安かなと思いますが、そろそろ価格相応と感じるところに近づいているでしょうか。
サスペンションは電子制御ではないものの、ヘタな電子モノよりフィーリングが良いかと思うくらい、このクラスとしてはかなり良いです。ツアラー全振りモデルには快適性はかないませんが、8Rは建前上サーキットも走るぞ設定で、スポーティーに走れて、かつ路面ギャップもきれいにいなすセッティングです。長距離を移動して山道を走って、またのんびり帰るなど、バランスよくこなせるので、幅広い活躍ができると思います。
夏そこそこなんとかなるミドルたちですが、GSX-8Rはちょっと暑めなのがネックです。ただ、少しずつ改良が入っているという話も聞くので、だんだん暑さは軽減されていくかもしれません。
メーターにナビがないのと、ステップがラバーではないところが、ツアラーとして見ると惜しいポイントです。わりと大きく、重量も軽量系ではないので、日常の扱いやすさは体型によるでしょう。筆者の175cm、股下82cmではおよそいい感じですが、長距離連続走行していると、脚がほんのり窮屈に感じてきます。
それ以外にネガティブのない神バイクと個人的には思っていますが、人によっては欠点がなさすぎて物足りない、扱いづらいことを克服してこそバイクだ、と感じるかもしれません。そういうヘンタイさんはヤマハに駆け込んでください。
音はアイドリングなどは結構静かで、おかげで早朝も気兼ねなく出かけられます。音量が物足りない人は、Z900RSかCB1000Fあたりを選ぶと、ご希望通り激しくうるさいのでおすすめです。
GSX-8Rの仲間で、アドベンチャーツアラーです。本気のアドベンチャーを突き詰めたV-Strom800DEと、オンロードセッティングの無印V-Strom800が用意されています。
Vストを持ってくるならこれも、ということでヤマハのテネレ700です。
スズキのVストがあくまでオンロードアドベンチャーとうたっているのに対して、ヤマハのテネレは本格オフローダーを自称しています。確かにヤマハらしいガチヘンタイ系ですが、積載部品が充実していたり、コンフォートシートもあったり、メーターにGoogleマップの簡易ナビが映せたりと、スパルタンな感じではありません。アドベンチャーツアラー的に使ってくださいね、という優しさを感じます。
テネレを持ってくるならこれも、とホンダXL750トランザルプ。
こちらはCB750HORNETをベースに、アドベンチャー方面に持っていったモデルです。よくテネレと比較されますが、テネレはオフロードフレームのガチオフモデルなので、アフリカツインと同類です。TRANSALPはオンロードフレームなので、あくまでオンロードアドベンチャーマシンとして、スズキのV-Stromと同類とするのが妥当です。
ちょっと大きめ888ccのヤマハTracer9GT。無印が1,595,000円、GT+ Y-AMTが1,980,000円です。
GT+ Y-AMTの方は自動変速の他、アダプティブ・クルーズ・コントロールも搭載しています。アダプティブ・クルーズ・コントロール搭載車はバイクにはまだ少ないので、これ目当てで買いに来るという人も、それなりにいるそうです。
945ccは一応ミドルにカテゴライズされるようなので、意外にツアラーいけるぞのモデル、カワサキZ900RS CAFEを紹介します。
ビキニカウルがついたモデルで、シートも標準モデルとは違い、厚みがあってシート高が上がっています。標準モデルのシートは海外のローシートが付けられているので、無理矢理えぐったケツ痛まっしぐらシートですが、CAFEのシートはローシートではないので体に優しいです。
Z900RSは売れに売れて、売れすぎたモデルなので、社外品パーツも豊富です。そのため積載でも何でもやりたいようにカスタマイズできるので、自分なりのツアラー仕様にアップデートするのも楽にできるところが魅力です。
こちらは400ccですが、海外では500ccで、実際の車格はミドルと言って良いでしょう。価格は1,111,000円です。
アドベンチャー感のあるパッケージングで、大きすぎず重すぎず、取り回しの負荷も過大ではなく、バランスが良いのが特徴です。大きめのスクリーンが頭まで風をカットしてくれるので、高速道路走行なども負荷が減ります。
NX400とファミリーを形成するCBR400Rは、フルカウルながら姿勢が直立に近く、カワサキNinja650と同じようにツアラーとして活躍できます。
価格は黒が999,900円、赤が1,089,000円と、以前より結構値上がっています。400ccにしては車重があり、消耗品コストも500cc相当なので、やや割高感があるところが惜しいところですね。
ちなみに650ccのCBR650Rの方はツアラーではありません。ガチガチではないもののガチ前傾で、ガチスポーツ寄りになっています。
そういえばCB400SFの新型が発表されましたが、先代にはハーフカウルのCB400SBがあって、高速道路などもある程度快適に走れました。新型にはフルカウルのCBR400R FOURがあるので、こちらのツアラー性能を推測していきましょう。
乗車姿勢については、数値が大きいほど首や背中が砕ける前傾率を測定してみました。身長175cmで41.2%、160cmで49.7%と、そこそこ前傾です。CBR400Rより10%前傾になるのでハードめ、YZF-R3よりも5%前傾で、やはりこれよりハード、ZX-4Rがおよそ同じ水準です。
ただし、ステップがZX-4Rより2〜3cm低いようなので、脚はかなりこちらの方が楽でしょう。全体的にツアラーというにはちょっと、という乗車姿勢のバランスになるので、ガチスポーツ系の中の優しい方くらいに思っていると良さそうです。
ツアラー性能を重視するなら、おとなしく2気筒のCBR400Rが安全ですね。またはネイキッドモデルのCB400SFにスクリーンを付けたり、積載部品をつけたり、武装していった方が良いでしょう。
ただしこちらはニューモデルのため、純正部品も少なく、今のところ選択肢があまりありません。今後社外品がいろいろ出てくると思うので、期待して待ちましょう。