フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
値上げ時代でも選びやすい、比較的安くて買いやすいバイクたち。
近年、バイク価格の値上がりは深刻です。250ccクラスでも60万円超えが当たり前となり、大型バイクは100万円を超えるモデルが主流になりつつあります。その一方で、現在の価格帯を冷静に見渡すと、「なぜか他より安く設定されているモデル」や、相対的におトク感が際立つ車種も確かに存在します。ここでは、価格と内容のバランスに優れ、今なお「買いやすい」と言えるバイクを紹介します。
画像引用:www1.suzuki.co.jp/motor
スズキのジクサーは、コストパフォーマンスという観点では外せない存在です。ジクサー150はメーカー希望小売価格385,000円、ジクサー250でも481,800円と、現在の市場では異例とも言える低価格帯に設定されています。特にジクサー150は、高速道路走行が可能でありながら、125ccクラスよりも安く販売されているケースもあります。実売価格では30万円台前半で見かけることもあり、50ccが消滅した今の市場環境を考えると、最安クラスの選択肢の一つと言えるでしょう。ジクサー250も48万円台と、下手な125ccモデルより安く、価格面での優位性は揺るぎません。「迷ったらとりあえずジクサー」と言われる理由は、ここにあります。
画像引用:www.honda.co.jp
ホンダのCB1000Fは、近年登場したモデルの中でも特に注目すべき価格設定です。スタンダードモデルで1,397,000円という価格は、1,000ccクラスとしてはかなり攻めた設定です。直接の競合であるカワサキZ900RSと比較すると、10万円以上安く設定されており、この価格差は決して小さくありません。また、同じホンダのCB1000HORNETと比べても差は約5万円程度で、CB1000Fは扱いやすさを重視したセッティングが特徴です。ピークパワーを抑え、トルクの出方を低回転寄りにしている点は、日常使いやツーリングを重視するユーザーにとって大きな魅力でしょう。ホンダのこれまでの傾向を見ても、初期モデル特価的な価格と考えるのが自然かもしれません。
画像引用:www.yamaha-motor.co.jp
ヤマハのMT-25は、250ccクラスの中で相対的におトク感が高まっているモデルです。価格は632,500円と、決して「激安」ではありませんが、同クラスのライバル車と比較すると状況が変わります。カワサキZ250は704,000円、単気筒のW230でも665,500円と、MT-25より高額です。性能面ではMT-25が上回るケースも多く、結果として価格と性能のバランスが良い立ち位置になっています。兄弟車であるMT-03(320cc)も687,500円と、排気量を考えると割安です。バイクデビューや久しぶりのリターン層にも勧めやすいシリーズと言えるでしょう。
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スズキGSX-8Sは、1,122,000円という価格で高い完成度を誇るミドルクラスモデルです。近年は多少の値上げがありましたが、それでも同クラスと比較すると割安感は健在です。フルカウルのGSX-8Rも120万円前後で購入できることを考えると、コストパフォーマンスの高さは際立っています。今後派生モデルが登場すれば価格帯は上がる可能性がありますが、現行の8Sは「間違いなくおトクな一台」と言えるでしょう。
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ホンダRebel1100は、排気量1,100ccクラスとしては異例の価格設定です。スタンダードモデルで1,204,500円という価格は、今後ますます貴重になる可能性があります。アフリカツイン譲りのエンジンをベースとしており、加速性能は非常に力強いものがあります。兄弟車であるNT1100が200万円前後であることを考えると、Rebel1100の安さは際立っています。大型バイクでありながら、価格と性能の両立を実現している数少ないモデルです。
画像引用:www.honda.co.jp
ホンダのCBR400R(863,500円)とNX400(891,000円)は、以前は割高な印象を持たれがちでした。しかし近年の値上げラッシュの中で、これらのモデルは値上げ幅が比較的抑えられており、相対的にお手頃な存在になっています。今後はEクラッチ搭載の可能性もあり、完成度がさらに高まることが予想されます。バランスの取れた性能と扱いやすさから、長く乗れる一台として検討する価値があります。
画像引用:www1.suzuki.co.jp/motor
スズキSV650は、長らく「大型最安クラス」の代表格でした。現在は生産終了となり在庫限りですが、最終モデルは836,000円と、今でも十分魅力的です。同じ645ccエンジンを搭載するSV-7GXが後継的な立ち位置として登場しており、価格と内容次第では引き続き注目される存在となるでしょう。ジャンルの呼び方は複雑化していますが、ユーザー目線では「旅を快適に楽しめるか」が重要です。
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ホンダGB350は、登場当初は「激安」と話題になりました。しかし近年の大幅値上げにより、現在は649,000円からとなっています。それでも全体相場を見渡すと、まだ安めの部類ではあります。ただし、価格面での魅力よりも、空冷単気筒ならではの鼓動感を楽しみたい人向けのモデルへと立ち位置が変わりつつあります。
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MT-07は大幅なアップデートにより、価格が968,000円まで上昇しました。かつての「安い大型」という印象は薄れましたが、それでも100万円以下で購入できる大型バイクは希少です。扱いやすいトルク特性と高い実用性を考えれば、価格に見合った価値は十分にあるモデルと言えるでしょう。
画像引用:www.kawasaki-motors.com
かつて「リーズナブルなスポーツモデル」として人気だったNinja400も、現在は814,000円まで価格が上昇しています。仕様変更が少ないまま値上げが続いた結果、かつてのコストパフォーマンスの良さは薄れつつあります。軽さという明確なメリットはありますが、CBR400Rなどのライバル車と比較すると、立ち位置は変化してきたと言えるでしょう。
おわりに、バイク価格が全体的に上昇する中でも、相対的に「おトク」と感じられるモデルは確かに存在します。重要なのは、絶対的な安さだけでなく、同クラス内での価格バランスを見ることです。
今回紹介した車種は、いずれも現行ラインナップの中で「買いやすさ」を感じられる存在です。購入を検討する際の参考になれば幸いです。