うちのCB1000F、パーツつけたらほぼ無敵

1.ヘッドライトカウル

こちらのヘッドライトカウルは、SEに標準装備されるもので、スタンダードモデルにはオプション装着できます。

税込み96,800円とややビビる価格なので、見た目だけでなく風対策に効果があるか、気になりますね。

筆者が人柱になって、これをつけて高速道路100km/h連続走行も、余裕で行けるかどうなのか、検証してみます。

(1)見た目と性能

メーカーの説明によると。

フロント周りにスポーティーな印象を与えるヘッドライトカウル。バイザー部は強度、耐候性にすぐれたポリカーボネート製で、胸周りの風当たりを和らげ快適性を向上。カウル部は高級感のある塗装仕上げです。

高級感のあるヘッドライトカウル

高級感のあるヘッドライトカウル

ということで、メーカーがはっきりと「胸周りの風当たりを和らげ快適性を向上」、と言っているということは、きちんと試験をしてデータを取っているので、信頼性は高そうです。

実際に装着すると、見た目もいけてますね。CB1000Fはボディカラーがシルバーと黒の2種類あって、それぞれ用に塗装したものを、販売してくれています。

黒赤ボディーはタンクの赤ラインと、調和する塗装になっていてすばらしいですね、塗装の質感も高いので、とても自然な仕上がりになっています。

乗車して見るとメーターが囲われて、コックピット感があっていい感じです。メーターデザインとの相性もいいので、これならメーターのフォルムが嫌いな人も、いけるのではないでしょうか。

(2)高速道路検証

では、高速道路いけるか検証をしてみます。

まず80km/hです。80はだいぶ快適ですね。スクリーンなしでも疲れないスピードとはいえ、ヘッドライトカウルがあると結構違います。

胸回りの風は確かに整流されていて、安定感があって心地良くなりました。

次100km/hまで加速してみましょう。スクリーンなしでは連続走行がちょっと辛く、90くらいまで落としたくなるスピードです。

ヘッドライトカウルがある状態では、おおむね余裕がありますね。

さすがに腕やヘルメットなどの風まで、カットされないので普通に風を感じるところですが、いい感じに全体の風が整流されているので、長時間連続走行もかなり楽になります。

いちおう120km/hもいってみましょうか。本格的なスクリーンではないので、連続走行は期待しない方が良さそうですけれども。

実際素の状態よりだいぶいけますね、丸目むき出し状態の時は、一瞬追い越しはいけるものの、数秒で落としたくなるところ、しばらく追い越し車線でまとめて抜いていっても、そんなに違和感がないですね。

(3)一般道

法定速度60km/hの一般道は、スクリーンなくても何の問題もないので、検証するまでもないですが、60km/hでもそれなりに心地良いです。風が整流されて走りが上質になるように感じられるので、このバイクの特性としては、ちょうどいい整流感だと思います。

CB400や1300のボルドールほど上質にならないけれど、ちょっと質感が上がりつつ、風を感じるワイルド感は残るので、デメリットなくレベルアップする感覚ですね。

全体的に、完全に下道専用でなければ、着けた方がより幅広い用途で走れるので、良いかもしれません。

(4)スクリーンのトラップ

スクリーンには大きな注意点があって、半端に高いスクリーンは風切り音が大きくなって、地獄になることがあります。

レベル分けすると、最高Sランクが極大スクリーン、ヘルメットから肩まで全てを回避するくらいの大きさで、オープンカーに乗っているくらいのものです。さらに屋根もあれば完璧ですね。

ここから1段小さくなると、ヘルメットの上の方に風が集中するくらいの大きさです。身長による風の当たる位置とヘルメットの相性によっては、風切り音が増えるので、多少注意が必要になります。

個人的にこのラインは、・アフリカツインの最高位置、・テネレ700、・NX400、あたりです。風切り音やや注意と、横を向いたときなどヘルメットへの風圧で、頭が揺られたりするので、Bランクくらいでしょうか。

YAMAHA テネレ700のスクリーン

YAMAHA テネレ700のスクリーン

もう1段下がると、ヘルメットの上半分くらいにくるサイズ感です。ちょうど耳の位置に当たるくらいで、ヘルメット相性次第で最悪なことがあります。

個人的にはアフリカツインの最低位置で、高速道路を走ると80km/hでも轟音で、ハザードつけて路肩に行きたくなります。これにはまってしまうとランク圏外ですね。

さらに下がって、ヘルメット全体に当たるくらいの高さ、首元を回避して口のあたりから上に当たるくらいだと、風切り音はほとんど増えない印象です。

・CB1300SBのオプションのウインドスクリーン、・GSX-8Rオプションのツーリングスクリーン、などは自分の身長ではちょうどこの辺で、Aランクなスクリーンです。

もう少し小さくなると、首下くらいに風が当たるもので、・CB400SB、・GSX-8Rの標準スクリーン、・Ninja650、・ZX-4R、・CBR400R、などが優劣ありつつもこの範囲です。ZX-4Rなどはスクリーンの高さは高くないですが、前傾深めなので体感これくらいです。デメリットがないのでBランクです。

より小ぶりなスクリーンが、今回のCB1000Fヘッドライトカウルですが、同じようなサイズ感には、・XSR700フライスクリーン、・GSX250R、・YZF-R3、などがあります。この中ではR3が一番スクリーンサイズ大きく、差はあるものの近い水準ということで、良いと思います。

胸くらいまで風を整流してくれて、Cランクといったところでしょう。

このへんのコンパクトスクリーンは、風切り音などのデメリットがゼロなので、意外に一番安心してつけられるサイズ感だったりします。

番安心してつけられるサイズ感

番安心してつけられるサイズ感

ヘルメットに風が集中することなく、首に集中してヘルメット内に風が、巻き込んでくることもなく、何なら見た目気に入ったからつける、でもOKだと思います。

身長によって多少体感が違うと思いますが、筆者は175cmで、後で紹介するCB1000Fのハイシートをつけた状態で、走っています。

ちなみに、装着はDIYに慣れている人なら、自分でも簡単にできますが、メーカーサイトにある取り付け時間0.2Hでは、絶対無理だと思います。筆者はまずパーツを完成状態に組み上げるのに1時間、車両装着に30分くらいかかりました。

2.サドルバッグサポート

次に積載部品のサイドキャリアです。こちらはサドルバッグサポートという名前で、税込み48,290円です。

ただし同時にキャリアサポートも必須で、こちらが税込み20,020円となっています。

あわせて68,000円くらいですが、筆者はネットで買って、あわせて58000円くらいでした。

(1)バッグとケース

このサドルバッグサポートをつけると、ホンダ純正サドルバッグをつけられますが、ものはSW-MOTECH SLCサイドキャリアなので、SW-MOTECHのUrban ABSサイドケースと、レジェンドギアLC1とLC2をつけることもできます。

サドルバッグサポートはW-MOTECH製

サドルバッグサポートはW-MOTECH製

右は大きいとマフラーと接触するので、Urban ABSは無理でした。純正スモールはもちろんOK、レジェンドギアスモールもサイズ的にいけると思いますが、未検証です。

ボディカラー黒ならキャリアだけついていても、あまり気にならないと思います。

写真を見る限りシルバーでも意外に平気そうですね、シルバーのGSX-8Rにつけていて違和感がないので、サイドに積載したい人にはおすすめです。

(2)バッグやケースの流用

SW-MOTECHは純正採用が多くなってきているので、サイドケース類はバイクを乗り換えても、流用がききやすいです。

最近ホンダはこれになってきていて、GB350、NX400、Rebel1100、Rebel250、CL250、などもSW-MOTECHっぽいです。写真などで判断しているだけなので、導入する際はきちんと確認してください。

ヤマハもXSR900の純正はこれです。

純正採用されていなくても、SW-MOTECHサイドキャリアは、ヨーロッパで売っているバイクなら結構ラインナップされていて。

他の車種用もいろいろ出ています。https://sw-motech.com/en/bike/YAMAHA/products/luggage/side+carrier/SLC+side+carrier/

スズキ車も対応品がそこそこあります。https://sw-motech.com/en/bike/SUZUKI/products/luggage/side+carrier/SLC+side+carrier/うちのGSX-8RもSW-MOTECH入れています。

カワサキもぼちぼちありますね。https://sw-motech.com/en/bike/KAWASAKI/products/luggage/side+carrier/SLC+side+carrier/

Urban ABSサイドケースは、セミハードで表用の南京錠もついていて、これで簡易セキュリティになるので、使いやすいですが、意外にボリューム感があります。

Urban ABSサイドケース

Urban ABSサイドケース

サドルバッグサポートの取り付けは簡単で、20〜30分で終わったくらいだと思います。

3.コンフォートシート

次にコンフォートシートという名のハイシートです。シート高が33mm上がって、クッション性が上がるので、ケツ痛が緩和でき、一定の身長以上の人には膝が楽になって快適、というスグレモノです。

(1)体感

実際ノーマルシートから取り替えてみると、筆者の身長ではとても乗りやすくなりました。筆者は175cm股下82cmで、ハイシートの状態で、両足踵まで普通につきます。

今のところケツ痛の匂いは全くしないので、長距離長時間もかなりいけそうな感じがしますね。

(2)対応股下

おそらく股下80cm以上は迷わずこれに換えると、だいぶ幸せになりそうな予感がします。

股下78cmくらいあれば、長距離乗ることが多いならハイシートがいいと思いますが、地面の近さとどちらを取るか、というところかと思います。

CB1000Fはもともとシート周りが無駄に太くないので、爆裂足つきが良く、ステップも結構前にあって、よほど前に座らなければステップ干渉もしません。

この辺はCB1300とは比べものにならないので、気になる人は足つき不安のある人も、実際に試乗車で体感してみることをおすすめします。

ノーマルシートで踵が着くならハイシートに交換、踵がつかなくても余裕があるなら、ハイシートでいける人が多いと思います。

3つつけた状態の見た目はこんな感じです。オプションは他にも冬のお供にグリップヒーター、シフトチェンジが楽になるクイックシフター、ちょっとしたメンテナンスが楽になるメインスタンド、あたりを選ぶ人が多めでしょうか。

3つつけた状態の見た目

3つつけた状態の見た目

SEとの差額は税込み198,000円のところ、ヘッドライトカウル96800円、ラジエーターグリル27390円、グリップヒーター21780円、アタッチメント10560円、クイックシフター33880円、の合計が190410円です。

ラジエーターグリルがいらないなら、スタンダードに別付けした方が、工賃合わせても安そうな感じがします。色は黒がいいけどSEの部品欲しい人は、それでよさそうですね。

筆者はしばらくCB1000Fメインになりそうですが、また何か実験したら紹介しようと思いますので、よろしければ高評価、チャンネル登録、ハイプをお願いします。

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