2025年に入り、各メーカーから発表された新価格に注目が集まっています。近年の円安や原材料費の高騰、排ガス規制対応などを背景に、バイクの価格は全体的に上昇傾向を見せています。

この記事では、主要モデルの値上げ状況を、値上げ率のランキング形式で紹介します。高級モデルから原付クラスまで、幅広いカテゴリーでどのような動きがあったのかを見ていきましょう。

74位　KAWASAKI Ninja H2 SX SE

画像引用：https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp

300万円を超える超高額モデルながら、値上げはわずか1万円。この価格帯では「誤差」とも言える上げ幅で、依然としてプレミアムな存在感を保っています。

73位　KAWASAKI Z900 SE

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同じく1万円の値上げにとどまり、ユーザーへの負担は比較的軽めです。

72位　KAWASAKI MEGURO K3

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クラシカルなデザインが特徴のメグロK3も値上げは小幅。デザインやスペックに大きな変更はないものの、独自の雰囲気で支持を集めています。

71位　KAWASAKI Z650RS

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毎年わずかに価格が上昇しており、今では100万円台に突入。中排気量クラスも高級志向が進んでいます。

70位　KAWASAKI Ninja650

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中身の変更は少ないながらも値上げ。モデルチェンジを伴わない上昇は、ユーザーに割高感を与える傾向があります。

69位　KAWASAKI Z900RS CAFE

外観こそ大きく変わっていませんが、内容は大幅に進化。それでも値上げ幅は控えめで、ホンダCB1000Fの登場が価格抑制の一因となったとも言われています。

68位　KAWASAKI ZX-4R（SE）

毎年2〜3万円ずつ上昇。性能面では優秀ですが、やや割高に感じるユーザーも増えています。

67位　KAWASAKI ZX-25R（SE）

250ccクラスながら税込み価格が100万円を突破。ロマンを求めるライダー層からの支持が根強いモデルです。

66位　SUZUKI アドレス125

上げ幅は6000円と小さいものの、元の価格が約27万円のため、値上げ率は相対的に高め。手頃な価格帯を維持するスズキの姿勢が光ります。

65位　YAMAHA NMAX

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同じ125ccでもアドレス125より高額で、9000円の値上げにより2.6%上昇。街乗りに人気のモデルながら、じわりと価格上昇が進んでいます。

64位　KAWASAKI Ninja400

カワサキでは定番ともいえる「2万円コース」。人気の中型スポーツモデルとして、堅調な販売を続けています。

63位　KAWASAKI Z400

こちらも2万円の値上げ。中型クラスのエントリーモデルとして安定した人気があります。

62位　KAWASAKI Z900RS

スタンダードモデルながら、カフェ仕様より値上げ幅が大きいのが特徴。新色「Black Ball Edition」が話題となりました。

61位　KAWASAKI MEGURO S1

230ccの小排気量ながら、質感の高い仕上がり。2万円アップで値上げ率は3%超となりました。

60位　YAMAHA XMAX

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250ccクラスのスクーターで、ホンダ「FORZA」と人気を二分するモデルです。価格は上昇しましたが、快適性と装備の充実度から依然として高い支持を得ています。

59位　YAMAHA YZF-R1M

ヤマハのフラッグシップスーパースポーツ。新型発表と同時にバックオーダーで完売するなど、根強い人気を見せています。価格上昇も納得のハイパフォーマンスモデルです。

58位　YAMAHA TMAX560

ビッグスクーターの代表格で、競合の少ない独自ジャンルを確立しています。ツーリングや街乗りの両方で評価が高く、堅調な販売を続けています。

57位　KAWASAKI Ninja250

250ccクラスの定番スポーツモデル。年々高価格化が進み、もはや「気軽に乗れる250」とは言いづらい価格帯となりました。

56位　KAWASAKI Z250

兄弟モデルのNinja250同様に値上げ。70万円を超える価格は、同クラスのヤマハMT-25などと比較すると割高感があります。

55位　SUZUKI V-Strom650XT

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惜しくも生産終了となったモデルです。スズキの650ccシリーズ全体が終了し、後継として800シリーズへ移行しています。長年愛されたVツインエンジンがまた一つ姿を消しました。

54位　SUZUKI GSX-S1000GX

電子制御サスペンション搭載など高性能装備ながら、価格は比較的良心的。6万円の値上げで約3%の上昇となりましたが、もともと“バーゲンプライス感”のあるモデルでした。

53位　SUZUKI V-Strom800DE

Vストローム650の実質的な後継モデル。最新設計の採用で長期的に支持されるであろう完成度を誇ります。

52位　KAWASAKI W230

人気のレトロ系モデル。2万円の値上げですが、メッキフェンダー採用など外観変更が加わり、よりクラシカルな印象になりました。

51位　SUZUKI V-Strom650（無印）

XT同様に生産終了。スズキの中排気量ツアラーモデルとして長く愛されました。

50位　KAWASAKI KLX230シェルパ

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シート高が下がり、名称も「S」へ変更。実質的には仕様変更に伴う値上げで、旧モデルは在庫処分キャンペーンも行われました。

49位　SUZUKI V-Strom800

800DEの兄弟モデル。装備を簡略化しながらも走行性能は高く、スズキらしいコスパの高さを維持しています。

48位　KAWASAKI KLX230SM

モタード仕様のKLX230。街乗りからツーリングまで使いやすく、利便性の高さが評価されています。

47位　HONDA CRF250RALLY

オフロード＋ツーリング性能を併せ持つ万能モデル。価格は上昇したものの、依然として根強い人気を誇ります。

46位　KAWASAKI KLX230

シンプルなオフロードモデル。カワサキの230シリーズは多彩なバリエーションを展開し、ファミリー化が進んでいます。

45位　HONDA CBR250RR

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高額250ccモデルの代表格。価格は90万円を超え、カラーによっては100万円に迫ります。ハイスペック志向のユーザーに根強い支持があります。

44位　SUZUKI SV650X

セパハン仕様のスポーツネイキッド。惜しくも生産終了が発表され、在庫のみの販売となりました。

43位　YAMAHA Tenere700

人気のアドベンチャーモデル。電スロやメーター変更など大幅なアップデートを行いながらも、値上げ率は控えめでした。オフロードでも長距離でも楽しめるバイクとして高く評価されています。

42位　SUZUKI SV650

同じく生産終了。Vツインらしい鼓動感が魅力のロングセラーモデルでした。

41位　HONDA TRANSALP

ミドルアドベンチャーとして登場した新型モデル。スクリーンやサスペンションが改良され、扱いやすさが向上しています。

40位　HONDA PCX

販売台数上位常連の定番スクーター。モデルチェンジごとに細かな改良が続き、今回も値上げはありつつ高い人気を維持しています。

39位　HONDA CL250

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話題のEクラッチ搭載モデル。Eクラなしのベースグレードで4%以上の値上げとなり、近年の販売ランキングではやや順位を落としています。

38位　HONDA CRF250L

オフロード志向のベーシックモデル。RALLYとあわせて安定した販売台数を維持しています。

37位　SUZUKI V-Strom1050DE

息の長いVツイン搭載アドベンチャー。エンジンの供給終了が近づいているため、今後の動向に注目が集まっています。

36位　HONDA Rebel250

爆発的ヒットを記録したレブルシリーズ。Eクラッチ搭載でさらに人気を拡大し、依然として販売ランキング上位を独占しています。

35位　SUZUKI V-Strom1050

DEと同様に7万円アップ。装備・性能のバランスが良く、ツーリングユーザーから高い評価を受けています。

34位　SUZUKI GSX-8R

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万人におすすめできるオールラウンダー。5万円の値上げで約5%上昇。見た目や色の変更がないまま価格が上がった点が話題となりました。

33位　KAWASAKI ELIMINATOR SE

2023年の発売以降、供給不足や価格上昇などで話題となったモデル。日本市場でも高い人気を誇り、スタイリッシュなクルーザーとして注目されています。

32位　SUZUKI GSX-8S

8R同様、5万円アップで値上げ率は5%超。それでもコストパフォーマンスの良さは健在です。

31位　YAMAHA XSR900

マイナーチェンジでシートやステップ位置を改良。外観の変化は控えめですが、快適性が向上しました。人気の「アイボリー」カラーは特に好評で、注文が集中しました。

30位　KAWASAKI W800

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メグロK3の兄弟的存在ながら、こちらは6万円アップ。値上げ幅の違いがユーザーの関心を集めました。

29位　KAWASAKI ELIMINATOR

スタンダードモデルも4万円アップ。排気量や装備を考えれば妥当な範囲ですが、人気の高まりで品薄状態が続いています。

28位　KAWASAKI Z H2 SE

13万円の値上げで、購入をためらうユーザーも出ました。Ninja H2が1万円アップだっただけに、この差は大きく映ります。

27位　HONDA Rebel1100

大型クルーザーとして安定した人気を誇るモデル。値上げ幅はそこそこですが、もともと価格設定が良心的で、依然コスパは高めです。

26位　YAMAHA Tracer9GT

装備を大幅に強化しながらの値上げ。それでも「新型の方が断然お得」と感じるユーザーも多く、納得感のある価格上昇といえます。

25位　HONDA GB350C

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細部のカラー変更など軽微なモデルチェンジ。初期型のコスパが高かっただけに、今回の値上げで相対的な“割高感”が出ています。

24位　YAMAHA YZF-R1

M仕様ではない標準モデルも、すでに販売終了が近い状況。次期モデルの予定は不明ですが、長らくヤマハの象徴的存在として人気を保ちました。

23位　KAWASAKI Z900RS SE

Z900RS CAFEが2万円上昇にとどまったのに対し、SEは大幅アップ。ドラレコ搭載など装備面の充実が値上げにつながっています。

22位　HONDA Gold Wing

400万円クラスの高級ツアラー。27万円以上の値上げで、金額ベースでは最大級。それでも海外相場から見ると依然として割安といわれています。

21位　HONDA NC750X

NCシリーズのロングセラーモデル。かつては70万円台でしたが、いまや価格は大幅上昇。それでも同クラスと比べると依然として手頃なモデルといえます。

20位　HONDA CB1300SB SP

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ホンダの象徴的な大型ネイキッド「CB1300」シリーズの特別仕様モデル。ファイナルエディションとして登場し、約15万円（8%超）の値上げとなりました。400kg近い巨体と1,300ccエンジンによる圧倒的な存在感は健在です。在庫はまだ比較的多いものの、後継と目されるCB1000Fの登場前に販売店が売り切りを進めているようです。

19位　YAMAHA Tracer9GT+

ツアラーとして人気の高い「Tracer9GT」が、大幅に進化して「GT+」に一本化。Y-AMT（ヤマハ・オートマチック・マニュアル・トランスミッション）専用仕様となり、実質的には上位機能化による価格上昇です。15万円の値上げとなりましたが、電子制御の充実など、価格に見合う内容へと進化しています。

18位　HONDA CB1300SF SP

丸目ヘッドライトを採用した“ネイキッドの王道”ともいえるCB1300SFのファイナルモデル。シリーズの中でも特に人気が高く、生産終了の報を受けて予約が殺到しました。同じく約15万円の値上げとなりましたが、ファイナル需要も相まって早期完売となった店舗も多いようです。

17位　YAMAHA NMAX155

通勤・街乗りに人気の高い155ccスクーター。フルモデルチェンジ級の装備充実を果たし、価格は大幅に上昇しました。それでもコストパフォーマンスは依然として高く、値上げ後も“お買い得”と感じるユーザーが少なくありません。ただし、人気の高さから早期に完売し、入手困難な状態が続きました。

16位　YAMAHA Tricity155

独自の3輪構造を持つLMW（リーニング・マルチ・ホイール）シリーズの中核モデル。製造コストが高い構造のため、値上げは避けられなかったようです。競合のないユニークな存在として、じわじわと販売台数を伸ばしています。

15位　SUZUKI バーグマン400

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スズキが誇る400ccスクーター。約5万円の値上げで、価格は50万円台後半に達しました。それでも他社の同排気量帯と比較するとリーズナブルで、装備面のアップデートを考慮すれば納得感のある価格設定です。

14位　HONDA CB1300SB（スタンダード）

CB1300シリーズの標準モデル。SPモデルと同様に15万円アップですが、もともとの価格が低いため値上げ率はやや高くなっています。大型ネイキッドとしては依然として完成度が高く、ファイナルエディションの中でも人気が根強い1台です。

13位　YAMAHA MT-07

ミドルクラスの代表格であるMT-07が、ついに約10%の値上げ。スロットル・バイ・ワイヤ（電スロ）など最新電子制御を導入し、装備の近代化が進みました。一方で、従来の“気軽に乗れる中型二気筒”という印象からはやや離れ、より本格的なスポーツバイクへと進化しています。

12位　HONDA Rebel500

500ccクラスのアメリカンモデル。販売台数は多くありませんが、着実にファンを増やしているモデルです。約11万円の値上げで13%近い上昇となりました。メディアや著名人の愛用も話題を呼び、依然として高い人気を誇ります。

11位　HONDA CB1300SF（スタンダード）

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ファイナルエディションとして登場したCB1300シリーズのベースモデル。SPモデルと同額の15万円アップで、値上げ率はより高くなりました。伝統的なスタイルと完成されたバランス性能を持ち、最後まで“ホンダらしさ”を象徴する存在でした。

10位　HONDA PCX160

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人気のスクーターPCX160は12%の値上げ。販売台数上位を維持しつつも、手軽さというイメージからはやや離れつつあります。

9位　HONDA CL500

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約13%の値上げ。CLシリーズ特有のレトロモダンなデザインは人気ながら、価格上昇が目立ちます。

8位　HONDA Dio110

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20万円台の原付二種で3万円アップ、13%超の上昇。このクラスでは異例のインパクトです。

7位　HONDA クロスカブ110 くまモンバージョン

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人気のコラボモデルも値上げ幅は厳しく、可愛らしさとは裏腹に14%近い上昇。

6位　HONDA クロスカブ110

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標準モデルも同様の値上げ幅で、前年からの購入検討者には痛い変化となりました。

5位　HONDA スーパーカブ110プロ

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実に14%超の値上げ。ホンダ110シリーズの価格改定は、原付二種全体の価格バランスに影響を及ぼしています。

4位　HONDA GB350S

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クラシカルデザインで人気を集めたGBシリーズもついに“爆上げ”。初期型がいかにコスパが高かったかが浮き彫りになりました。

3位　YAMAHA Tricity125

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3輪モデルのTricity125が3位。生産コストの高さや薄利構造が値上げの背景と見られます。

2位　HONDA GB350

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約8万円、率にして20%近い大幅値上げ。ツートンカラーではさらに11万円アップと、衝撃的な改定となりました。

1位　HONDA スーパーカブ110

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栄えある（？）1位はスーパーカブ110。30万円前後だったモデルが5万円上昇し、値上げ率は16%を超えました。ホンダ110シリーズの爆上げは、「原付免許対応モデル（いわゆる“謎原付”）」の開発コスト転嫁が背景にあるとも指摘されています。

大幅値上げが相次ぐ中でも、価格を据え置いた“良心的”なモデルも存在します。

YAMAHAではMT-10、MT-09（SP含む）、XSR700、MT-03／25、YZF-R3／25、トリシティ300、XSR125、シグナス グリファスなどが据え置き。スズキもアヴェニス125、バーグマンストリート125EX、ジクサーシリーズなど、多くのモデルで価格を維持しました。

一方、ホンダはリリースのあったすべての車種で値上げ。中でもGold Wingの27万5000円アップ、CB1300シリーズの15万円超えは象徴的です。

カワサキは2万円を基準とした値上げが多く、一部モデルでは10万円超の上昇も見られました。

2025年は、バイク市場における“価格再編”の年となりそうです。ホンダの強気な価格改定が目立つ一方で、ヤマハやスズキの慎重な姿勢が際立ちました。

特に原付二種や250ccクラスなど、日常使いのモデルの値上げはユーザーにとって大きな打撃です。しかし、装備の進化や安全性能の向上を考慮すれば、ある程度の価格上昇は避けられないとも言えます。

2025年も、バイク選びは「どのタイミングで買うか」が重要になりそうです。値上げ情報を参考に、計画的な購入を検討しましょう。