フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
まず乗車姿勢ですが、GSX-8Sとほぼ同じです。前傾率は175cmで23.9%、160cmで31.9%と、直立に近い軽い前傾で。
直立過ぎてケツ痛になりやすくもなく、前傾過ぎて疲労が大きいこともない、ちょうどいいポジションとなっています。
SUZUKI GGSX-8T
SV650よりやや前傾になるので、SVでケツ痛に悩まされている人は、乗り換えでは心配しなくて良さそうです。
もちろんフルカウルのGSX-8Rより直立です。
ステップの位置も8S、8Rと同じはずなので、ステップ干渉具合や脚の曲がり具合なども、8Sと同じと思って良さそうです。
GSX-8Tのフォルムですが、ストファイのGSX-8Sを、単純に丸目に改造したモデルいうイメージです。
並べるとよくわかりますが、フレームはもちろんリア周りは同じ、前半分の部品がいくつか違うという構成です。
8Sと違うポイントはおよそこれら3つのようです。
・燃料タンクが16.5Lと2.5L増量、・リチウムイオンバッテリー搭載、・USB-C標準装備。
燃料タンクが増えたことで、スペック上は航続距離386km、8Sの328kmよりそこそこ長い距離走れます。
GGSX-8Tは燃料タンクが16.5Lと2.5L増量
実際このシリーズはリッター25kmくらいは、普通に走ると思うので、400km以上、走れそうです。
リチウムイオンバッテリーは、始動性が高く、自己放電しにくいので、筆者のようにたまにしか乗らない人には、メリットが大きそうです。
多少の軽量化にもなるようなので、性能上のデメリットはないでしょう。単価は高いと思うので、交換時のコストが上がるのは辛いところです。
全体の仕様が8Sと同様なので、純正オプションのラインナップも8Sとほぼ同じです、新しくアクラポビッチマフラーが、海外でオプション設定されているので、これもきっと国内に入ってくるでしょう。
8Tのスペックは、8Sとほとんど一緒です。車体サイズもGSX-8Sとぴったり同じなので、ハンドルバーも同じ部品でしょうか。
シート高はSの810に対して815mmですが、シート表皮などによるものと思われます。車重は202kgに対して201kg、先ほど話した通り燃料タンクが14Lから16.5Lに、増量されています。
エンジンは同じもので変更されていないと思いますが、スペック表では775ccから776ccになっています。これは表記方法の変更によるものか、特に気にしなくて良いでしょう。
燃費はSの23.4から、23.8と、ほんのり良くなっています。
8Tと8TTは、おおむね、SV650に対するSV650Xのように、前側ポン付けで見た目変えました、という位置づけです。
SUZUKI GGSX-8TT
SV650Xはセパレートハンドルで、かなり深い前傾姿勢になっていますが、8Tたちは全く余裕のポジションなので、警戒しなくて大丈夫です。
ファミリーの8シリーズを仕分けすると、このようになります。
まずストファイのGSX-8Sですが、8Tとは見た目違いでほぼ同じと思って良いでしょう。
S乗りの方でどうしても丸目スタイルがいい、という人は、おそらく同じ乗車感覚で、見た目だけスイッチできそうです。
フルカウルの8Rは、ハンドルがセパレートハンドルになり、サスペンションも8Sとは違うため、乗り味にも違いがあります。
8Tに乗り換えると風防効果がなくなり、サスペンションもS仕様になるので、そこまでするか?という感はあります。
筆者は8Rを持っていますが、たぶん差し替えることはしません。むしろ以前イベントで展示されていた、紫のストリートファイター(ゲーム)仕様が、万が一市販されたら入れ替えたいです。
SX-8R ストリートファイター仕様
アドベンチャーのVスト800は、見た目だけでなくスペック自体も、ファミリーで一番違いがあり、減速比やキャスター、トレールなど、走行性能に関わる部分に手が入っています。
現状、V-Strom800DEが、ファミリーで一番値段が高くなっています。
ここから8Tと8TTの価格ゾーンを予想すると、海外で価格が発表されている国では、およそ8Tは無印V-Strom800より少し高いところが、多そうです。V-Strom800は1,276,000円なので、そうすると130万円前後くらいでしょうか。
さてそうすると、競合車両と比べて、どういうポジションになるでしょうか。
まずヤマハのXSR900は排気量888ccと、GSX-8シリーズと比較的近い位置にいます。
XSR900の価格は1,320,000円、アイボリーは1,353,000円 です。
GSX-8Tが130万円ゾーンになると、XSR900を買いたくなる人も多そうで、なかなかに厳しい戦いになりそうです。
そんなわけでGSX-8Tは8Rの120万円と、同じくらいに設定してきたりするかもしれません。スズキなら。
そんな8Tの価格ベンチマークになりそうな、XSR900ですが。
900ccくらいありながら車重196kgと軽量な方で、十分に速く質感も高く仕上げられていて、丸目好きには刺さりそうなのですが。
YAMAHA XSR900
販売計画600台とおとなしめの販売となっています。
ちなみにビッグオフローダーのTénéré700は、販売計画500台です。テネレが人気と言えばいいのか、XSR900が人気がないと言えばいいのか、XSR900にはもう少し存在感が出てくると、うれしいと思う今日この頃です。
カワサキの売れ筋Z900RSですが、みなさんご存じすぎて今さら語ることもないので、殿堂入りでスキップしても良さそうな感もあります。
ただここのところ月間販売台数は少し減っている感があって、従来の月間500台平均ペースから、300台から400台くらいがそこそこ続いています。
この調子だとエリミネーターだけでなく、GB350やADV160あたりにも抜かれそうで、ZX-4Rと僅差になりそうですが、とはいえ400ccオーバーの大型カテゴリーでは、1位を取れるでしょう。
大幅アップデートが噂される次期モデル待ちで、買い控えが発動しているのでしょうか。
ストレートに丸目クラシック系のデザインを求めると、これが一番しっくりくる人は多いようです。
きっとGSX-8Tと2択で悩む人は少ないでしょう。
BMWの水平対向ツインエンジン搭載。
1200cc近い排気量でありながら、出力は109馬力と控えめになっています。
200万円くらいとちょっとお高めです。
nineTの方は2眼メーターを採用していて、よりクラシック感を上げています。こちらは250万円以上と、さらにお高めです。
ホンダが秋に発売する予定のCB1000F。メーターが嫌だというちまたのコメントは多いものの、ホンダの販売網があればそれなりに売れるでしょう。
SEもコンセプトとして発表されているので、発売時にはグレード選択できそうです。
先日生産終了が決まったCB1300は2025年6月でメーカーへの注文は、締め切られましたが、ホンダドリームでは、「CB1300最終モデル 在庫限り商談受付中!」、と言って頑張って売り込んでいます。
HONDA CB1000F
おそらく販売店が在庫車として注文を入れているようなので、しばらく買えそうな雰囲気です。
闇のHAWK11ほど在庫はだだ残りしないと思われるものの、買い忘れた人は思い出した時にホンダドリームに、行ってみてください。
CB650Rは絶滅危惧種のホンダCBのR系、CB1000Rは先日販売終了、CB250Rも販売終了しました。残るはCB125Rと650だけで、このスタイルをいつまで続けるかはだいぶ微妙です。
ネオクラ度合いはスズキの8Tの水準に、近い感じもします。
ヤマハほどネオにデザインを再構築しておらず、カワサキほど可能な限りのクラシック全振りでもなく、どうにもデザイン自体に訴求力はなかったようです。
CB650Rは近い将来なくなるか形を変えるか、流れから見るとそうなりそうですが、現在のところEクラッチ搭載用実験モデルとして、大活躍しています。2025年は販売台数ランキング上位に食い込んでくるでしょう。
ただただ筆者が好きだから話題に出す、モトグッツィV7。
夏もなんとかいける熱さかもしれない、縦置き空冷VツインのV7。
少なくとも横置きVツインの後ろ側エンジンヘッドほど、体にエンジンが近くないので、熱は直列2気筒と同じようなものです。
MOTO GUZZI V7
走行性能ならスズキの8シリーズが圧勝ですが、クラシックな走行テイストなら、V7の圧勝です。良かったら是非メカめかしい走行フィーリングの生き残りを、体験してみてください。
最近の筆者所有スズキバイクと、気になるスズキバイクを紹介します。
125ccのGSX-S125ですが、フルカウルのGSX-R125のファミリーです。
安心して高回転カチ回してアドレナリン全開で走れる、貴重なバイクです。高速に乗らなくてもワインディングなど、楽しそうな道に行ける人には素晴らしく向いていると思います。スピードがそれほど出ないので、回しても安全に走れるでしょう。
これらはアップデートの様子から、廃番もウワサされていたりはしますが、真偽のほどはわかりません。
SV650Xは丸目のSV650をセパハンに改造したもので、SVも数年間なくなるウワサが絶えません。8Tも出るので、さすがにそろそろ本当に引退しそうです。
ほとんど全てにおいて8シリーズの方が上で、SVから乗り換えると圧倒的な性能の高さに驚きます。
安さ以外SVを選ぶ理由はなさそうに見えますが、こちらはVツインエンジンなので、直列エンジンとは違う魅力があります。
SUZUKI SV650X
絶滅危惧種かと思われたV型エンジンですが、ホンダがV3を開発中など、最近話題がホットです。
ヤマハもレース用にV4を開発しているので、いずれ市販車のフラッグシップとして、V4マシンが登場することもほんのり期待しています。
グラストラッカーは今状態の良いものがあまり残っていませんが、軽くて元気に走るいいバイクです。オフロード車のセローなどほど車体が大きくなく、130kg台と軽量、気軽に近所に繰り出すパートナーとして、とても頼もしい存在です。
SUZUKI グラストラッカー
派生モデルにクラシック系のST250などもあり、車重140kg台で現代のカワサキW230と、同じようなサイズ感となっています。
GSX250Rは重めの250ccとして、一定の存在感があります。ファミリーのV-Strom250の方が、販売台数は多そうですが、地道にコツコツ販売を継続しています。
海外モデルにはアシストスリッパークラッチが、搭載されていますが、国内モデルにはありません。
またスズキおなじみワンプッシュでエンジンスタートできる、イージースタートシステム、低回転でエンジン回転を底上げしてくれる、ローRPMアシストなどもついていません。
まあでも十分乗りやすくて、利便性も高いので日常のお供に良いバイクです。
GSX-8Rはかれこれ1年半の付き合いですが、今のところの手持ちではこれが一番、総合得点が高いです。
日常には十分なパワー、高レベルの扱いやすさ、十分すぎる直進安定性、アナログなのにだいぶいいサスペンション。
その他諸々挙げるとキリがない長所たちで、買って性能で後悔することはないでしょう。
SUZUKI GSX-8R
そんなわけで今度出るGSX-8Tも、スタイルが気に入ったなら、たぶん買って後悔しません。
最近気になるスズキバイク、GSX-S1000GXは、電子制御サスペンション搭載の、ちょっとお高めモデルです。といってもスズキなので、実売170万円台からあるため、手を出しやすいゾーンになっています。
最近気になってしかたなく、とはいえ8Rがあるし、CB1300もあるし、どう考えてもいらんだろと、心の中の天使がささやいて、踏みとどまっています。
CB1300を買う時に迷った隼、264kgと筋トレに最適なマシンとして、CB1300とともに君臨していましたが、CB1300終了とともに単独筋トレ王座に座っています。
今現在色が刺さらないので、手を出していませんが。
そのうちCB1300と入れ替えているかもしれません。こちらもいつまで販売されるでしょうか。
スズキのバイクはだいぶ個性的で。
特別派手でもなく、おしゃれでもなく、市場など我関せずで面白いバイクを作ってくれますが、そんなスズキが大好きです。