フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
6月末に発表された新モデルではスタンダードとSが変更されました。
発売日は8月28日を予定しています。
昨年発売されたばかりのCは今のところそのまま継続です。
まず色から見ていきましょう。
スタンダードの色は青白のツートンが追加されました。
あとは単色の白と黒2色があって計3色です。
白と黒は昨年モデルにもありましたが今回少し変わっていて、色の名前もクラシカルホワイト、マットバリスティックブラックメタリックと変更されました。
白は見た目少しアイボリーよりになっているようです。
青白ツートンの方はパールホークスアイブルーという名前で、国内のGBでは初のツートンです。
HONDA GB350スタンダードのツートンタイプ
筆者が買うとしたらこれを選びそうですね。
Sは前モデルの水色、グレー、黒からダークグレーとシルバーの2色になりました。
色の名前はヘビーグレーメタリック-Uとベータシルバーメタリックで、グレーは前モデルよりダークになっています。
Cは継続で水色っぽいプコブルーと、黒に茶色シートのガンメタルブラックメタリックの2色展開です。
色によって値段が違うので、後ほど価格でまとめます。
販売計画は4,500台です。
過去の販売実績は2022年が12,197台、2023年が6,208台、2024年が4,692台と発売当初以降は年々縮小しているので、それを見込んだ数字になっているようです。
ちなみに昨年のGB350は125ccクラス以下を除く、総合ランキングで5位の販売台数でした。
価格は購入希望者を奈落の底に落とす勢いの爆裂大幅値上げです。
GB350スタンダードは、青白ツートンのパールホークスアイブルーが671,000円(消費税抜き本体価格610,000円)。
単色のマットバリスティックブラックメタリックとクラシカルホワイトが649,000円(消費税抜き本体価格590,000円)。
値上げ割合はどれくらいかというと前年モデルが本体510,000円だったので、単色がなんと15.7%値上げ、ツートンに至っては19.6%の値上げということになります。
いきなりの2割アップは衝撃で筆者は魂抜けそうでした。
GB350 Sの価格は、ヘビーグレーメタリック-Uが715,000円(消費税抜き本体価格650,000円)。
ベータシルバーメタリックが693,000円(消費税抜き本体価格630,000円)。
こちらは前年モデルの税抜き550,000円から、それぞれ14.5%、18.2%アップ。
およそスタンダードと同レベルの値上げです。
HONDA GB350 S ヘビーグレーメタリック-U
今年発売されたCB1300ファイナルエディションが、10%の15万円値上げで戦慄させてくれましたが、その比ではない割合で値上げされました。
これはきっと、今回のGB350は、ものすごい大幅な性能向上などがあったのでしょう、と思いますよね。
ということで爆裂値上げにふさわしいであろうはずの、変更点を見ていきます。
まずはメーターデザインが変わりました。
メーカーによると文字盤を新たなデザインにしたほか、縁取る装飾リングをメッキとすることで、上質感を演出しています。
とのことで、文字盤はスピードメーターの数字が変わったようです。
新しいメーターデザイン
リングは以前はマットだったので、ちょっと変化を感じるでしょうか。
2つめはヘッドライトで灯火器は、ヘッドライトの照射範囲を夜間時の視認性により配慮した特性に変更しています。
とのことです、夜少し見やすくなるようです。
とはいえLEDなので特性上光が拡散せず性能的に限界があるので、過度な期待はしない方が良いでしょう。
3つめはテールランプ。
テールランプのレンズをスモーク調にすることで、シャープでよりスタイリッシュな印象としています。
となっています、気持ち雰囲気が変わるでしょうか。
変更点は以上です。
さすが2割アップするだけありますね。
これだけレベルアップするなら値上げもやむなしでしょう、…と思う人はどれくらいいるでしょう。
やはり世界のホンダ、肝の座り方のスケールが違います。
実際今までがバーゲンプライスだったということで、文句言うな、というメッセージだと思います。
ではここで、スタンダード、S、Cの特徴を整理してみます。
スタンダードモデルは車重179kg、シート高800mm。
車体サイズは長さ2,180mm、幅790mm、高さ1,105mmと、それなりにボリューム感があります。
見た目にはメッキマフラーで光沢感がありグラブバー装備、レザーっぽい質感のシートとクラシック感に寄せています。
フロントタイヤサイズは19インチ、リアタイヤサイズは18インチです。
シフトペダルは踵でシフトアップできるシーソータイプで、つま先だけで普通にもできます。
何なら革靴でも乗れないことはありません。
ステップは前の方についていて足に干渉しにくいので、シート高のわりに地面が遠い、と感じることはないと思います。
膝の曲がりが緩やかになるので、身長が高い人も窮屈感は緩和されそうです。
Sは車重178kg、シート高800mm。
車体サイズは長さ2,175mm、幅780mm、高さ1,100mm。
スタンダードモデルとサイズ感は同じです。
見た目はややスポーティーに振られていて、スウェード調のシートとすっきりまとまったテールまわりになっています。
GB350 Sのシート
要注意ポイントはステップ位置で、スタンダードに比べて後ろにステップがあるので、人によって干渉しやすいです。
シート高を気にする人はSは避けた方が無難でしょう。
シフトペダルもシーソータイプではなく、普通のつま先タイプです。
Cは車重186kgとやや重めでシート高は他と同じ800mmです。
車体サイズは長さ2,205mm、幅790mm、高さ1,105mmと気持ち程度長めくらいで、実際のサイズ感は大差ありません。
ステップ位置やシフトペダルなど、各部の仕様はスタンダードモデルとおよそ同じです。
サスペンションやマフラーには差があり、マフラーの音はやや違います。
排気部が下に離れているため、音が小さく感じるのかもしれません。
走行感覚も少し違いがあります。
3つのモデルの違いをまとめると、スタンダードとCがシーソーペダルで前めのステップ位置、リア18インチタイヤです。
それに対してSは普通のシフトペダルで干渉しやすいステップ位置、リア17インチタイヤです。
また、スタンダードとSに対してCはよりクラシックに寄せていて、多少車重があり、型式も8BL-NC59(スタンダードとS)、8BL-NC64(C)と一応別モデル扱いになっています。
おそらくチェックポイントの一番はSのステップ位置だと思うので、足つきに不安を感じる人は実際に確認すると良いです。
それ以外はクラシックテイストを求めるならCかスタンダード、スポーティーに走りたいならSの方が向いていますが、実際スポーティーを目指すなら他のバイクの方が適しています。
HONDA GB350 C
70万円出すならヤマハのYZF-R3やMT-03などの方が、圧倒的にアグレッシブに走れるので、GB350 Sは価格アップとともに微妙な存在になりつつあります。
同じ系統の丸目クラシックモデルはなんだかんだいろいろあって、日本のほか世界でも一部地域で人気があるようです。
ロイヤルエンフィールドは主に350シリーズ、650シリーズが主力で、350はCLASSIC(クラシック)、HUMTER(ハンター)、METEOR(メテオ)、BULLET(ブリット)があります。
クラシックはGB350Cに近い系統で、メーターまわりなども含めよりクラシック感があります。
価格は仕様により70万円前後となっています。
Royal Enfield CLASSIC 350
ハンターはより現代的なフォルムでタイヤも前後17インチ、GB350Sよりスポーティー感があって、価格は65万円前後とリーズナブルですが、輸入車は謎費用のオンパレードで水増しされるので、結果的にたぶんGBの方が安いです。
ブリットはクラシックほどオーセンティックなイメージではなく、GB350のスタンダードモデルに近いでしょうか。
こちらの価格も70万円前後です。
メテオはクルーザースタイルで価格は70万円から75万円。
ホンダのRebel250より鼓動感があってパワーもあるので良いですが、例によって外車水増しされて、そこそこの値段になるため、何ならカワサキエリミネーターを買った方がコスパは良さそうです。
パワーを求める人は650シリーズもあるので、丸目クラシック系が好きな人はロイヤルエンフィールドを覗きに行くと、気に入ったものに出会えるかもしれません。
トライアンフは丸目クラシックが多数ありますが、中型排気量ではSPEED400があります。
GBに比べると現代的なフォルムで、パワー、トルクとも圧倒的に高性能。
TRIUMPH SPEED 400
スポーティーな走りをしたいなら、こちらの方が満足度が高そうです。
トライアンフはボンネビルシリーズなど、排気量大きめカテゴリーにもクラシックスタイルがあります。
カワサキが2024年末に発売したニューモデル、W230とMEGURO S1は順調に販売台数を積み上げています。
230ccなのでパワーはあまりなく、もともとオフロードのKLXの派生モデルのため、フィーリングは軽量オフロードそのものです。
KAWASAKI W230
GB350の方が走りの質感は高く、パワーもあるため走りやすい場面が多いです。
その分W230は軽くて気軽に扱えるので、近所の足にも使いやすくシート高も低いので、身長が低めでも大丈夫なフレンドリーバイクとなっています。
ヤマハSR400は2021年に生産終了しましたが、GB350はSRからバトンタッチするかのごとく発売されました。
SR400は50年近く前に初代が発売されてから、ほとんど変化することなく継続されてきたので、設計自体に歴史を感じるフィーリング、より本物を味わいたいならSR400が良いでしょう。
YAMAHA SR400
ただしキックスタート縛り、バランサーのないエンジンからの大量の振動は、はじめ驚くかもしれません。
一部のヘンタイさん以外はGBの方が幸せですが、魅力がわかるとやみつきになってしまう、とても素晴らしいバイクです。
世界的にもだんだん丸目系統に戻ってくる流れもあるのか、このカテゴリーもそれなりに充実しています。
CB1300が終了してもCB1000Fが出るなど、今後も気になるモデルが出てきそうなので、良いものを見つけたら紹介していきます。