本当に便利だったバイクグッズ

バイクライフをより快適に、安全に楽しむための便利グッズを厳選して紹介します。

1.ブロワー(マキタ)

マキタ ブロワー UB185D

マキタ ブロワー UB185D

バイクの洗車後の水飛ばしには、マキタのブロワー(UB185D)が非常に便利です。バッテリー駆動でケーブル不要、風量も十分で拭き取りが不要になります。洗車傷を防ぎながら作業時間の短縮にもつながるため、特に推奨されるアイテムです。

同じ用途で使われるものに、マキタのエアダスター(AS180D)があります。こちらはノズルを付け替えることで風の拡散度を調整できますが、風量が少なめなため、洗車後の水飛ばしには時間がかかってしまいます。効率を重視するならブロワーの方が実用的です。

また、エアコンプレッサーも活用できます。コンプレッサーは空気の圧力が高く、少しホコリがついた程度なら一気に吹き飛ばせるため、日常的な清掃用途には便利です。ただし、洗車の水を飛ばす目的であれば、そこまでのパワーは必要ないため、取り回しの良いブロワーの方が適しています。

なお、バッテリー式ブロワーはパワフルな一方でやや重いため、腕に負担がかかることがあります。そうした場合は、軽量な10.8Vモデルを選ぶと扱いやすくなるでしょう。

2.空気入れ(マキタ)

マキタ 空気入れ MP180D

マキタ 空気入れ MP180D

タイヤの空気管理には、マキタ製の空気入れ(MP180D、MP100D、MP181D)が重宝します。シリーズ間でバッテリーを共用できる点も魅力で、使用目的に応じてパワーや携帯性を選べます。10.8Vモデルは軽量で、日常の空気補充に最適です。

さらに、KIJIMAのUSB充電式コンパクト空気入れも使用しています。こちらはサイズが小さく持ち運びに優れているため、ツーリングなどで携行する際には便利です。ただし、大きめのタイヤに空気を入れる場合は時間がかかるため、日常的な使用にはやや物足りなさを感じる場面もあります。

使用頻度や用途に応じて、パワー重視の据え置き型と携帯性重視のコンパクト型を使い分けるのが理想的です。

3.エクスプローラージーンズ(クシタニ)

引用:クシタニ EX-1220

引用:クシタニ EX-1220

クシタニのエクスプローラージーンズは、デニムのような外見と革の安全性・耐久性を兼ね備えています。グリップ力に優れ、長く使える仕様で加工や修理、染め直しも可能。高価ではありますが、結果的にコストパフォーマンスに優れています。

このシリーズはバリエーションも豊富で、使用環境やスタイルに応じた選択が可能です。スタンダードモデルの「EX-1220」に加え、通気性を高めた夏用の「エクスプローラーメッシュ EX-1220M」、前傾姿勢をとるバイクに適した股上浅めの「エクスプローラーライド EX-1221R」、シルエットを現代的にアレンジした「エクスプローラーネオ EX-1222」、収納性を高めたカーゴタイプや女性向けのレディースモデルも展開されています。

用途やライディングスタイルに合わせて選ぶことで、さらに快適かつ安全なバイクライフが実現できます。

4.パフォーマンスダンパー(YAMAHA)

パフォーマンスダンパー装着

パフォーマンスダンパー装着

ヤマハのパフォーマンスダンパーは、微細な振動を抑えることで直進安定性を高め、快適な乗り心地を提供します。特にSR400やXSR700などでは効果が明確に体感でき、車種によって装着方法が異なりますが、検討する価値のあるパーツです。

5.フォトクロミックシールド(SHOEI)

引用:SHOEI フォトクロミックシールド

引用:SHOEI フォトクロミックシールド

ヘルメットのシールドは、視界の快適さに直結する重要な装備です。息による曇りや夕日のまぶしさ、トンネル通過時の明暗変化などにうまく対応できないと、疲労やストレスにつながります。

SHOEIのフォトクロミックシールドは、紫外線量に応じて自動的にシールドの明るさを調整してくれる画期的なアイテムです。これにより、外の光に合わせて自然とスモークの濃さが変化するため、日差しの強い日でも、急に暗くなる場面でも快適に走行できます。トンネルに入った際などに若干のタイムラグはあるものの、使用上の大きな問題は感じられません。

長期間の使用による性能低下が心配されることもありますが、SHOEIギャラリーのスタッフによると、保管時に布などをかぶせて紫外線を遮ることで寿命を延ばせるとのことです。実際に5年ほど使用していても、大きな支障なく使えているという報告もあります。

また、類似製品としては「ULOOK」のフォトクロミックピンロックシートがあります。これはシールドの内側で紫外線を感知して反応するタイプですが、最近のヘルメットシールドには紫外線カット機能が備わっていることが多く、実際にはほんのりスモークがかかる程度にとどまります。それでも、ないよりはマシと感じる場面もあるでしょう。

さらに、電気式でスモークの濃さを切り替えるタイプも登場しています。たとえば「LOBOO(ロブー)」というメーカーの製品は、シールド外側にスイッチを取り付けてマニュアル・オートいずれの操作も可能にしたモデルを展開しています。操作性は良好ですが、充電が切れると機能しなくなるため、扱いやすさと信頼性を考慮すると、SHOEIのフォトクロミックシールドは現時点で最も安定した選択肢といえるでしょう。

6.プロシェードシステム(ARAI)

引用:ARAI プロシェードシステム

引用:ARAI プロシェードシステム

ARAIのプロシェードシステムは、ヘルメットの外側に取り付けられたスモークバイザーを手動で上下させる構造で、フォトクロミックシールドの電気制御とは対照的に、完全なアナログ機構で構成されています。そのため、バッテリー切れの心配がなく、非常に安定した運用が可能です。

外付けのスモークバイザーは、インナーバイザー型と異なり曇りにくく、遮光性能も高いのが特徴です。強い日差しの中でも確実に光をカットし、クリアな視界を保つことができます。また、切り替え操作が手動で直感的に行えるため、光環境が急に変化した場合でも瞬時に対応できます。

ただし、スモークを跳ね上げてクリア状態にした際には、わずかに風切り音が発生することがあります。それでも日中はスモークを下ろして使用することがほとんどであり、夜間の走行がメインでない限り、大きなデメリットにはならないでしょう。

「電池不要で確実に動作する」「曇らず、高い遮光性を備える」という観点から、プロシェードシステムはアナログならではの安心感と実用性を兼ね備えた選択肢といえます。

7.エアバッグ

引用:ダイネーゼ D-air Smart Jacket

引用:ダイネーゼ D-air Smart Jacket

ライディング時の安全性を大きく向上させる装備として、着用型エアバッグの存在が注目されています。一般的なプロテクターよりもはるかに高い保護性能を持ち、万が一の転倒や衝突の際に、胸部や背中、首周りへの衝撃を大幅に軽減します。

代表的な製品としては、ダイネーゼの「D-air Smart Jacket」と、Hit-airのハーネスタイプがあります。前者は無線タイプで、内蔵された加速度センサーなどにより自動で作動。充電が必要ですが、ライダーの動きを的確に検知してエアバッグを展開します。一方のHit-airは、ライダーとバイクをハーネスで物理的に接続し、転倒などでハーネスが引き抜かれることでボンベが作動する構造です。

それぞれに利点がありますが、軽さと取り回しの良さを重視するならHit-airが優れています。軽量かつコンパクトに畳めるため、ツーリング先で脱いでもバッグやトップケースに収納しやすく、日常使いに適しています。また、ボンベ交換が簡単で、コストも比較的抑えられることから、経済的な面でもメリットがあります。

一方のダイネーゼ製は精密な検知性能を持ち、誤作動も極めて少ないとされていますが、重量があり収納性に欠けるため、長距離走行にはやや不向きという面もあります。新型の「Smart Air」モデルでは、最大3回までボンベ交換が可能となり、再利用性も向上しています。ただし価格は上昇傾向にあり、現在では15万円前後と高額です。

用途や走行距離、荷物の制限などに応じて、無線式とハーネス式を使い分けることで、より快適かつ安全なバイクライフを実現できるでしょう。

8.ペール缶スタンド

引用:パーマン ペール缶スタンド 車輪付き 2段

引用:パーマン ペール缶スタンド 車輪付き 2段

複数台のバイクを所有していると、オイル交換の手間もその分増えていきます。そうした際に重宝するのが「ペール缶スタンド」です。これはペール缶(20Lの大型オイル缶)をスタンドに設置し、傾けるだけで簡単にオイルをジョッキへ注げるという非常に効率的なアイテムです。

特に、バイクが何台もある場合は、自分でまとめてオイル交換をしたほうがコストも時間も抑えられます。そうなると、自然と作業性を高めるためにペール缶スタンドの導入に行き着くというわけです。

製品には1段式や2段式、車輪付きタイプなどさまざまなバリエーションがありますが、一般的な使用環境では1段タイプで十分とされています。複雑な設備を必要とせず、省スペースで扱える点もメリットです。

「オイル交換が面倒でバイクを減らしたくなる」といった事態を防ぐためにも、手間を軽減できるこのスタンドは、複数台持ちのライダーにとって非常に価値ある道具といえるでしょう。

9.クシタニ冬ジャケット

引用:クシタニ 冬ジャケット一覧

引用:クシタニ 冬ジャケット一覧

冬季のライディングは、寒さとの戦いになります。防寒対策を怠ると、走行中に身体が冷え切ってしまい、安全性や集中力にも影響を及ぼします。そんな中で、圧倒的な防寒性能を誇るのがクシタニ製の冬用ジャケットです。

このジャケットを着用していなければ、冬にバイクに乗る気が起きない、という声もあるほどで、その保温力は電熱ベストすら必要としないレベル。実際に電熱ベストと併用していても、スイッチを入れる機会がほとんどないという使用感があるほどです。

その一方で、気温が高めの日や日差しが強い日には、走行中や停車中に汗ばむこともあります。たとえば、ガソリンスタンドで給油しているだけで暑く感じる場面もあるなど、真冬用装備としての保温力の高さが際立ちます。

寒さを我慢せずに冬でも快適なバイクライフを送りたいライダーにとって、クシタニの冬ジャケットは間違いなく投資する価値のある一着です。

10.タイヤ空気圧チェッカー(Fobo-bike2)

引用:FOBO  Fobo-bike2 スマート空気圧チェッカー

引用:FOBO  Fobo-bike2 スマート空気圧チェッカー

タイヤの空気圧管理は、バイクの走行性能や安全性を維持するうえで極めて重要な要素です。しかし、乗車前に毎回手動で空気圧をチェックするのは手間がかかるもの。そこで便利なのが、Fobo-bike2に代表されるスマート空気圧チェッカーです。

この製品は、タイヤに取り付けたセンサーの情報をスマートフォンに送信し、リアルタイムで空気圧を確認できる仕組みになっています。出発前にアプリを開くだけで現在の空気圧が把握でき、一定の数値を下回った場合にはアラート通知が届くため、見落としによるリスクを大幅に軽減できます。

また、Fobo-bike2は一度導入すれば、バイクを乗り換えても簡単に付け替えて継続利用できるのも大きなメリットです。一台限りではなく複数車両で活用できる柔軟性も、ライダーにとって魅力的なポイントといえるでしょう。

最近では、ヤマハのTracer9GTのように、車両メーターで空気圧を確認できるモデルも登場しています。このような車種では純正機能の方がスマートで確実ですが、従来の車両やアナログな管理に頼っていたバイクにおいては、Fobo-bike2のような外部デバイスが強力な味方になります。