ネオクラシックが止まらない

ネオクラシック系が幅を利かせつつある今、現行とこれから出るモデルをまとめてみます。今回は噂や予想を含むゆるめの展開です。

1.HONDA CB1000F

まずはホンダのCB1000F、こちらは秋に出ると言われています。9月か10月くらいの発表で11月発売か、それくらいになるのではないかと予想していますが、色はシルバー、黒、ブルーの3色で確定しているらしいです。ブルーいいですね、個人的には好きな色味です。

こちらはCB1300の後継というわけではなく、ちょっと前にあったCB1000Rともつながりはなく、現行のCB1000HORNETの派生と位置づけ、エンジンは旧世代のFIREBLADEが原型で、CB1300のようにおっとりした感じではなく、スパルタンになると思われますが、どうなるでしょう。

HONDA CB1000F

HONDA CB1000F

Z900に対するZ900RSのように、ある程度マイルドにセッティングするのか、仕上がりをどうしてくるかまだ分かりません。

装備はスマートキーが付くようで、鍵を挿さなくて始動できます。センタースタンドが搭載されるという噂もありますが、速さを求めているバイクでもないので、センタースタンドがあっても、メンテナンスしやすくて良いという、ところかもしれません。

Eクラッチを搭載しないのかどうか、そこがとても気になっていますが、Eクラならネオクラのボス、カワサキに、勝てるかもしれないという風に、踏んでいますが、どうでしょう。Eクラッチはとても便利で使いやすいので、この辺のモデルにあるとだいぶ気軽に、遠出できるのではないかと思います。

このデザインはどうでしょう、受けるでしょうか。刺さっている人も多そうなので、先代のCB1000Rよりも初動で受けている雰囲気が、巷にはあるので、まずまず人気が出てくれのではと、期待しています。

個人的にはカワサキのZ900RSの方が、無骨感があって好きといえば好きですが、かなり皆さん好みの方向性がだいぶ、分かれてくるのではないかと思います。

2.KAWASAKI Z900RS

そしてそのカワサキ、Z900RS、言わずと知れた、小さいものを除いて、一番売れているバイクです。

KAWASAKI Z900RS

KAWASAKI Z900RS

販売台数が落ちません。落ちないどころか増えています。ほとんど仕様が変わらないのに、発売当初から全然落ちません。なかなか珍しいと思うのですが、落ちずに上がっていくという、販売台数が続いています。

そして、ついに待望の電スロ化となるようです。2026年モデルで電スロ化する動きがあるようで、スタンダードのほか、CAFE、SEもありそうな、雰囲気となっています。

CB1000Fが秋に発表になるので、その発表の後に来年モデルのZ900RSが発表されるのか、カワサキさんはZ900RSが売れないと、カワサキプラザの運営が一気に厳しくなるので、全力でCB1000Fを潰しに行くようにも思えますが、このガチンコ勝負は面白いですね。筆者はカワサキの勝ちを予想しますが、皆さんはどうでしょう。

CB1000Fの液晶メーターに対して、現行Z900RSは現在2眼メーターになっています。ベース車Z900の機能に準ずると、メーターの情報量が足りないと思うので、そうするとメーターを変えてくるのか、機能を減らして2眼で行くのか、どちらになるでしょう。おそらく2眼キープでしょう。機能をやや減らしてハイテクより、雰囲気の人がターゲットだと思うので、そういった形に仕上げてくるのではないかなと予想しています。

いずれにしても来期モデルが楽しみですね。

3.YAMAHA XSR900

次がヤマハのXSR900、こちらは2022年に現行のフォルムに変更され、今年また細かく変更されていて、見た目はそれほど変わりませんが、細かいところをちょっとずつ、メーターが大きくなり、シートが地味にレベルアップしています。ステップがラバーステップになり、シートとステップは形が一緒だと思うので、旧型ユーザーの方もセルフアップデートできそうな、雰囲気があります。

YAMAHA XSR900

YAMAHA XSR900

クラシックのデザインを現代風に再構築したという風な、フォルムになっていて、カワサキはクラシックテイストをそのまま表現しますが、ヤマハはイメージを再構築していくというのが、こだわりなのでしょう。

ピカソみたいなものですね。ピカソは見た空間を脳内で再構築して、あの不思議な世界観を作っていますが、ヤマハもそういう系統でしょうか。そんなスタイルが個人的には大好きです。ヤマハのデザインは一番洗練されているように感じますが、それが受けるかはまた話は別のようで、Z900RSの年間6,000台ほどの販売に対して、こちらは600台程度と寂しいです。

もう少し売れても良さそうな感じはしますが、大きく差を付けられてしまっています、あくまで国内だけの話で、国内ではカワサキの方が受けるということのようです。

このXSR900はGPもあり、こちらはハーフカウルのセパレートハンドルモデル。キャッチコピーが、「あの頃夢見て走りをサポートする先進のテクノロジー」、というもので、このGPもヤマハ的には、別方面のネオクラということのようです。前傾率は数値的にはだいぶハードなので、買おうと思う人は心して行った方がよろしいかと思います。

スタンダードのXSR900の方は、今年限定色のアイボリーが出ました。このアイボリーはなかなかいい色で、モーターサイクルショーでも展示されてました。注文は9月末までと切られているので、気になる人はお早めに動いた方が、よろしいのではないかと思います。

4.TRIUMPH BONNEVILLE

次は、トライアンフのボンネビルシリーズ。100と120があります。ボンネビルシリーズは1959年が始まりということらしく、120はラスベガスの芸術展で公開されたそうです。その後、1975年まで販売されていて、2016年〜2017年くらいに作られたものが現行モデルに、継続しています。

TRIUMPH BONNEVILLE

TRIUMPH BONNEVILLE

ベースが同じの、よりモダンな方の、スピードツインシリーズも、十分ネオクラテイストで、ボンネビルはその中でも徹底的にネオクラ感を出している、そういう棲み分けになっています。

クラシックテイストを求めるなら、トライアンフを見に行くと、刺さるものがあるかもしれません。

5.MOTO GUZZI V7

次はモトグッチV7、イタリアの至宝モトグッチ。生きた化石の縦置き空冷Vツインエンジンを搭載するV7です。エンジンの統合で現行は850ccほどになっていますが、こちらのV7は見た目だけでなく乗り味もしっかりクラシック感があり、この辺は今回紹介してる他のバイクたちとは、違いのあるところと感じます。

MOTO GUZZI V7

MOTO GUZZI V7

他のバイクは乗り味が普通に現代的なものが多いですが、V7はなんとなく生き物に乗ってる感がある、そんな印象を受けるバイクです。ヤマハのSR400などにも通じる雰囲気があります。

V7は地味にいろいろ仕様変更されていて、ABSとか排ガス規制対応など順次変更が加わり、きちんと対応してこれまで生き続けているのは、さすがですね。

今年電スロになりました。2025年モデルからで、まだ市場には、出ていないと思いますが、こちらは排ガス規制対応が目的の電子化らしく、そしてついにメーターに燃料系が付くという快挙です。

去年までは2眼メーターでメッキ仕上げのスペシャルと、単眼デジタルメーターでマット系のストーンという、ラインナップだったんですが、電スロに伴ってスペシャルもストーンに寄せられて、大きくは見た目に差がなくなりました。

見た目的にはクラシックの終焉を感じてくる、そんなモトグッチの動きに見える今日この頃です。こちらのV7は合う合わないは、もちろん人によってあると思いますが、乗れば魅了される人が多数の車両となっており、筆者個人的にはとてもおすすめのバイクです。

繰り返しますが、V7は至宝です。

6.Royal Enfield

そして次はロイヤルエンフィールド。元々イギリスのメーカーで、今はインドメーカーということで良いと思いますが、このロイヤルフィールドは、もうメーカー自体がネオクラです。トライアンフもやや近いですが、ロイヤルフィールドは出しているバイク全部が、ネオクラ系の全部が丸目という、そんなメーカーなので、完全に丸目のクラシックテイストしか出さないという、今後はわかりませんが、今のところはそのように、なっています。

Royal Enfield SHOTGUN 650

Royal Enfield SHOTGUN 650

乗り味もよくできたクラシックテイストという印象で、それでいて丸いデジタルメーターにナビが表示できるなど、現代的にアップデートしているので、ナビがガーミン縛りのようなどこぞのメーカーとは違う、ユーザーフレンドリーな仕様になっているようです。話によると日本語対応はしていないようなので、ちょっとそこは残念なところです。

ロイヤルフィールドは350と650がメインで、絶賛バリエーション増殖中となっております。650は最近ベアが出まして、スクランブラーっぽい、テイストになっています。排気管は普通に下にあり、タイヤ変えてそれっぽくしただけの、ファッション系スクランブラーという、ことになるのかもしれませんが、なかなかにこのデザイン刺さっている人が多いようで、筆者も個人的に好きです。

650の他はSHOTGUN、ネイキッド型クルーザーのSUPER METEOR、セパハンのCONTINENTAL GT、などがあります。

350はCLASSIC、HUNTER、METEORという、ラインナップだったところ、BULLETも出てこちらも増殖中となっています。

他には411というシリーズもあり、こちらはHIMALAYANとSCRAMという、どちらもワイルド系のバイクになってます。

7.KAWASAKI W230

次にカワサキのW230。こちらは全力で容姿のステータスに全振りしたという、バイクになっていて、2眼メーターを採用していて、丸目ヘッドライト、各所にメッキ仕上げという、ぱっと見の雰囲気はすごく良く出来ていて、見た目刺さる人が多いようです。実際は頑張ってパーツを流用して、コストダウンして作ったというふうな、仕上がりになっていて、ヘッドライトやミラーはZ650RSを流用、メーターはW800の流用というように、そんな形で企業努力で価格を抑えた、頑張って作ったモデルになっているようです。

KAWASAKI W230

KAWASAKI W230

ただ値段が結構高いです。もうちょっと値段を抑えられると、手を出しやすいものになったのではないか、というところは惜しいです。

元がオフロード車なので、シートが低いオフロードバイクという乗り味、が一番しっくりくるかなと思いますが、乗り味優先ならロイヤルフィールド、の方が鼓動感や味わいは、感じるのではないかと思います。

音ならホンダのGB350でもいいと思いますし、突き詰めるとヤマハのSR400など、そういった方向の方が満足度は高そうですが、とはいえ、このW230は、元がオフロードのため軽いので、ちょっと雰囲気のある足バイク、という風な立ち位置にすると、とても活躍してくれるバイクではないかと思います。

見た目に騙されて変な期待をしなければ、とても扱いやすくて、日常のお供になる、すごく良いバイクだと思います。

筆者は所有者の一人ですが、日常のお供に大活躍しております。

8.YAMAHA XSR125

次はヤマハのXSR125、鳴り物入りで登場したXSR125ですが、ほぼ初年度の2024年、この時の販売計画が、3,000台でしたが、実際に売れた(登録された)ものは、1,600台となっています(二輪車新聞の集計値)。計画に遠く及ばなかったと、この数値からは感じるところですが、実際は販売店が在庫として買っていて、出荷は3,000台されているのか、正確にはわかりません。そして2025年は計画2,000台と強気ですが、昨年が1,600台しか登録されなかったにも関わらず、この強気っぷりは謎です。販売店在庫が増えてしまうだけではないかと、勝手に心配しております。

YAMAHA XSR125

YAMAHA XSR125

125にしては質感が高くてよくできています。とても見た目が綺麗で、所有感が高いバイクだと思います。

2025年モデルはローシートが選べるようになりました。今までシート高い高い界隈の方々に、不評だったのですが、ローシートで大分下がります。リンクでも下げてそこそこシート高は下がるようです。ローシート自体は単体で普通には買えない設定になっていて、つまり新車買えということです。ただ、品番は存在するので、部品注文はできると思いますが、見たところパーツカタログにはないので、販売店に取り寄せてもらえばいけるでしょうか。その辺の詳しいことは分かりません。

9.KAWASAKI Z650RS

次にカワサキのZ650RS、こちらはZ650のネオクラ派生モデルとなっていて、900は売れているのですが、650はそれほど盛り上がっていません。650自体は全く悪くないのですが、このゾーンではロイヤルフィールドもあり、650を買うなら900を買うという人も多いのかもしれず、いいバイクではあるのですが、やや地味な存在となっております。

KAWASAKI Z650RS

KAWASAKI Z650RS

10.KAWASAKI W800

そして次が同じくカワサキのW800。こちらは360度クランク直列2気筒と、結構前から手を出そうかと思って眺めているのですが、未だ眺めてるだけで手を出していません。排ガス規制を通すのかどうかと言われていて、規制を通してまだ残りそうな感じがします。ただの筆者の予感ですが、W230も出て、一応ファミリーが形成されていますし、シリーズとしてもうちょっと引っ張っていくのかなという、気もしております。存在として貴重なので、ぜひともこのまま残していただきたいところではあります。

KAWASAKI Z650RS

KAWASAKI Z650RS

11.YAMAHA XSR700

そして次はヤマハのXSR700。こちらはベースはMT-07です。もともとXSR900とXSR700は見た目がそっくりでしたが、XSR900のモデルチェンジでだいぶ見た目が変わったため、差別化ができるようになってきました。

MT-07(ベース車)は2025年モデルで電スロに進化して、大幅アップデートしました。価格もそこそこ上がりましたが、かなりレベルアップしています。XSR700の方は新型発表は今のところありません。このまま終焉するのか、アップデートするのか、実際ほとんど売れていなくて、外で見かけたら茶柱が立ったくらいラッキーという、それぐらい遭遇率が低いバイクです。そのため仕様変更して販売するのかどうか、やや微妙な台数な気もしないでもありません。

YAMAHA XSR700

YAMAHA XSR700

このXSR700は、車体がスリムで、シート高は835mmと、同じミドルのものたちに比べて、ややシート高が高めの方ですが、そのシート高の割に、スリムなために地面が近く、実際乗ってみると足つきは良い方だと思います。

乗る位置や人の癖によって、ペダルとの干渉はあるかもしれないので、それにもよると思います。実際に動かしてみると、旋回しやすくて乗りやすい、優秀なバイクになっています。乗ってると本当に良いバイクなので、なぜ台数でないのか不思議ですが、ぜひともこのXSR700も、電スロアップデートモデルが見てみたいです。

12.BMW R12 nineT

そしてBMW R12 nineT、Rシリーズは全体的にクラシック系で、nineTは2眼メーターを採用しています、水平対向ツインエンジンが味わえるのも魅力で、先日R12コンセプトモデルが公開されました、こちらがどういった派生展開されるのか、筆者は興味津々です。

BMW R20 CONCEPT

BMW R20 CONCEPT