【2025年版】バイクユーザー必見!二輪車定率割引の徹底解説

バイクの高速道路料金は、軽自動車と同額であるため、割高に感じている方も多いのではないでしょうか。実際、二輪車は四輪車に比べ車体がコンパクトであるにもかかわらず、同様の料金体系が適用されています。

しかし、毎年実施される「二輪車定率割引」を活用することで、割安に高速道路を利用することが可能です。この記事では、2025年の二輪車定率割引について、申請方法からお得に活用するコツまで詳しく解説します。

1. 2025年の二輪車定率割引の内容

2025年も二輪車定率割引が実施されることが発表されました。割引率は昨年同様、普通車料金の半額となります。バイクは軽自動車と同じ料金区分のため、平日通常料金から37.5%引きの料金が適用されます。ただし、土日祝日はもともと30%の休日割引があるため、通常日との差はそれほど大きくはありません。

しかし、今年は大きな変更点があります。2025年はゴールデンウィークや3連休、さらに飛び石の祝日もすべて休日割引の対象外となります。

2025年の休日割引対象外

2025年の休日割引対象外

これにより、これらの期間では通常の休日割引が適用されなくなるため、二輪車定率割引を利用しなければ大きく損をすることになります。対策として、これらの期間には積極的に二輪車定率割引を利用することが重要です。

2. 二輪車定率割引の利用条件

割引適用には以下の3つの条件を満たす必要があります。

(1)適用期間・曜日2025年4月5日から11月30日までの土日祝日(北海道は10月末まで)

平日は対象外です。

(2)ETC車載器の搭載二輪車用ETC車載器が取り付けられ、セットアップされていること

ETCカードを一般レーンで手渡しても割引は適用されない。

(3)最低走行距離1回の走行距離が80kmを超えること

対象道路はNEXCO3社と宮城県道路公社の管理道路で、首都高や東京湾アクアラインなど一部路線は対象外ですが、80kmカウントには含まれます。

これらの条件を満たすことで割引が適用されます。

NEXCOが提供する「速旅」Webサイトには、便利な距離・料金検索機能が用意されています。

NEXCO 二輪車定率割引 距離・料金検索

これを利用すれば、自分が走行予定のコースが二輪車定率割引の対象かどうかを簡単に確認することができます。また、対象コースは地図上にもわかりやすく表示されるため、初めて利用する方でも迷う心配はほとんどありません。

さらに、インターチェンジ名を入力するだけで、割引の対象・非対象が「○」や「×」ですぐに判別できます。そのため、初めての方や手間をかけたくない方でも、スムーズに確認できる便利なツールとなっています。

3. 割引申請の事前準備

割引を利用するには、事前に「速旅(はやたび)」のWebサイトで無料会員登録が必要です。

速旅(はやたび)

登録には以下の情報が必要になります。

- ETCカード番号

- ETC車載器番号

これらの情報を登録することで、以降はスムーズに申請が可能になります。なお、複数台のバイクを所有している方は、ETC車載器を複数登録することが可能です。例えば、複数の車両を使い分ける場合でも、それぞれの車載器を事前に登録しておけば、利用時に選択して申請するだけで簡単に割引を適用できます。

車載器については任意の名称を付けて管理できますが、ETCカードは番号のみでの管理となります。そのため、車載器とカードの組み合わせが分かりやすくなるよう、一覧を整理しておくと便利です。登録時に、対応する順番で並べておくことで、「1番目の車載器 × 1番目のカード」といった形で、スムーズに組み合わせを選べるようになります。

ETC車載器とETCカードの並び順を合わせて選びやすいように。

ETC車載器とETCカードの並び順を合わせて選びやすいように。

事前に準備と整理を行い、効率的に登録作業を進めましょう。

4. 割引申請の流れ

事前登録が完了すれば、速旅のサイトから簡単に割引申請ができます。申請手順は以下の通りです。

(1)速旅にログイン

(2)割引申込ページへ進む

(3)申請する日付を選択

(4)ETCカードと車載器を選択

(5)申し込み確定

これで申請は完了です。当日の申請も可能なため、直前に予定が決まっても柔軟に対応できます。

5. キャンセルと注意点

申請後、ツーリングに行けなくなった場合でもキャンセルは可能です。また、キャンセル料などは発生しません。ただし、キャンセルせず未使用でもペナルティはありませんが、予定が無い場合はキャンセルを推奨します。

6. お得に活用するコツ

今年は休日割引の除外日が非常に多く設定されています。特に、ゴールデンウィークや3連休、飛び石連休はすべて休日割引の対象外です。そのため、これらの期間に事前にすべての土日祝日に二輪車定率割引を申請しておくことで、大幅なコストダウンが可能です。

休日割引の対象外日の土日祝日に二輪車定率割引を活用しましょう。

休日割引の対象外日の土日祝日に二輪車定率割引を活用しましょう。

なお、東京・大阪近郊区間は元々休日割引が適用されない区間ですが、二輪車定率割引は適用されるため、これらの地域を走行する際にも効果的です。

ただし、注意点として、同じ日に複数台のバイクを同時に申請することはできません。そのため、あらかじめ複数のバイクを使う可能性がある場合でも、1日につき申請できるのは1台のみとなります。日によって乗るバイクが異なる場合は、その都度、実際に使用するバイクを指定して申請する必要があります。

特に、複数台を所有されている方は、ツーリング当日に乗車するバイクが決まってから、速やかに申請手続きを行うのが確実です。

7. まとめ

二輪車定率割引は、長距離ツーリングや連休の高速利用において大きな節約効果が期待できます。特に2025年は、休日割引が大幅に縮小されたことから、その重要性がより高まっています。

なお、ETC車載器とETCカードの組み合わせを誤って申請した場合、二輪車定率割引は適用されませんので十分注意してください。実際の走行時に、申請内容と異なる車載器やカードを使用してしまうと、割引は無効となります。

特に複数のバイクやETCカードを使い分けている方は、申請時に使用する組み合わせを慎重に確認することが重要です。適切に準備を行い、賢く活用しましょう。