フルカウルバイク、前傾ヤバさランキング【国内全30車種】
2024.02.25
近年、軽量で扱いやすく、個性的な乗り味が魅力の“単気筒バイク”に注目が集まっています。筆者も最近W230を購入し、日々の移動に使用していますが、調子がやや不安定になり点検に出すことに。その代替車を探す中で、さまざまな単気筒バイクの選択肢に出会いました。本記事では、筆者が実際に所有しているモデルや、現在市場で購入可能なモデルを中心に、単気筒バイクの魅力や特性をわかりやすく紹介していきます。
KAWASAKI W230
2024年11月に発売されたカワサキW230は、クラシックな外観と軽量な設計が特徴の単気筒バイクです。車両重量は143kgと非常に軽量で、取り回しがしやすく、日常のちょっとした移動にも適したモデルといえるでしょう。排気音はアイドリング時には心地よく、走行時にはややトラクターのような重低音が感じられます。230ccという排気量の特性上、鼓動感や迫力のある音を求める方にはやや物足りなく感じられるかもしれません。W230は、もともと125ccのバイクで近距離を移動していたユーザーにもおすすめできます。軽快な走行性能と十分なパワーを兼ね備えており、都市部での移動にもストレスを感じさせません。万人へのおすすめ度としては★4つ。シート高が非常に低いため、体格によっては窮屈に感じる可能性があります。また、単気筒特有の“味わい”を期待する方にはやや期待外れに感じられるかもしれません。しかし、全体的には見た目、軽さ、取り回しのバランスに優れた一台といえるでしょう。
YAMAHA SR400
ヤマハのSR400は、その長い歴史とクラシックなスタイリングで多くのファンに支持されてきました。国内販売は2021年に終了し、ファイナルエディションをもってその姿を消しましたが、現在もタイなど一部の地域では流通しています。価格は120〜130万円とやや高めですが、今なお根強い人気を誇っています。SR400の最大の魅力は、空冷単気筒ならではの鼓動感と、クラシックな走行フィーリングにあります。車両重量は175kgと決して軽量とは言えませんが、スリムなデザインとメッキパーツの多用により、洗練された印象を与えてくれます。低回転域から感じられる「ドドドド」というパルス感は、単気筒バイクの醍醐味といえるでしょう。一方で、キックスタート専用である点は、人によっては敷居が高く感じられるかもしれません。特に体力や技術に自信のない方にとっては、始動に苦労するケースも見られます。万人へのおすすめ度は★1つ。好みがはっきりと分かれるモデルです。しかし、単気筒らしい鼓動感やクラシカルなスタイルを求める方にとっては、間違いなく★5つ相当のバイクといえるでしょう。
KAWASAKI エストレヤ
カワサキのエストレヤは、そのクラシックな外観と、単気筒ならではの深みある乗り味で、長年にわたって多くのライダーに愛されてきました。2017年に生産終了となったモデルですが、今もなおファンの間では高い人気を誇っています。そのクラシックなスタイルは、同じくクラシック調のW230と混同されることもありますが、実際にはまったく異なる性格を持っています。W230が軽量なオフロード派生モデルであるのに対し、エストレヤは重厚感のある乗り味が特徴です。車重は161kgと、同クラスの250ccモデルに比べてやや重めですが、その分しっかりとした安定感が得られます。特に排気音は250ccとは思えないほど深みがあり、落ち着いた音質が好印象を与えます。高速道路での100km/h巡航はやや辛く感じられるものの、街乗りやツーリングでは快適に走行できる性能を持っています。また、メッキパーツが多く使用されており、見た目にも高級感があります。実際に、走行中に通行人から褒められることも多く、所有欲を満たしてくれる一台です。万人へのおすすめ度は★5つ。純正のハイシートを使用することで幅広い体格に対応可能であり、唯一の難点は高速道路におけるパワー不足程度でしょう。燃料計がないなど細かい不満点はあるものの、全体として非常に完成度の高い単気筒バイクです。
HONDA CB250R
ホンダのCB250Rは、軽量で高い運動性能を誇るバイクとして、多くのライダーから支持を集めてきました。しかし、2024年をもって生産が終了し、その姿を市場から消すこととなりました。それでもなお、その性能と扱いやすさから、中古市場では依然として注目の存在です。CB250Rの最大の特徴は、車両重量の軽さと小回りのきく機動性にあります。最小回転半径は2.3mと非常に取り回しやすく、都市部の狭い路地や通勤・通学ルートでもストレスなく運転することができます。また、250ccクラスとしては高速走行時の安定性にも優れており、下道から高速道路まで幅広く対応可能です。エンジンは水冷単気筒で、空冷に比べて鼓動感やパルス感は抑えめですが、その分高回転までスムーズに回る特性を持ち、走行性能に特化しています。Rebel250やCL250とエンジンのベースは同じですが、車重の軽さにより、より軽快な走行フィーリングが味わえます。また、オフロード向けのCRF250LやCRF250RALLYと共通の系譜を持ち、環境規制への対応力も高い点が評価されています。万人へのおすすめ度は★5つ。シート高に不安を持つ方も多いかもしれませんが、150cm台の女性でも問題なく乗っている事例が多く見られ、幅広い層にとって扱いやすい一台です。
YAMAHA セロー
ヤマハのセローは、その独特な乗り味と高い走破性で、多くのライダーに愛されてきたオフロードバイクです。2020年にファイナルエディションが発売され、生産終了からおよそ5年が経過しましたが、その人気はいまだ衰えていません。セローは「体の一部のように感じられる」と表現されるほど、ライダーとの一体感が高いバイクです。まるで大きな自転車に乗っているかのような軽快さがあり、狭い林道や不整地でも自由自在に操れる楽しさがあります。この乗り味は、スペックや数値では表現しきれない“理屈じゃない楽しさ”で、多くのファンが魅了されています。エンジンは250ccの空冷単気筒で、鼓動感やパルス感を楽しむタイプではありません。しかし、力強くスムーズな出力特性により、オフロードでも扱いやすい仕様となっています。なお、復活の噂が度々聞かれるモデルではありますが、ファイナルエディションの発売を経た今、同名での再登場は難しいと見られています。仮に復活する場合も、名称を変えて登場する可能性が高いでしょう。万人へのおすすめ度は★3つ。オフロードバイク特有のクセや、高速道路での走行にやや不向きな点はありますが、乗る楽しさにおいては抜群の存在感を誇る一台です。
SUZUKI グラストラッカービッグボーイ
スズキのグラストラッカービッグボーイは、オンロード寄りの設計ながらも、軽快な取り回しとややオフロード感のある乗り味が特徴の単気筒バイクです。車重は130kg台と非常に軽量で、免許を取り立てた初心者にも扱いやすく、練習用としても適しています。また、タイヤ径がやや大きめに設計されており、不整地でもある程度の安定感を持って走行可能です。グラストラッカービッグボーイは、標準モデルに比べて一回り大きく、ブロックタイヤを装備しているため、見た目のワイルドさや不整地でのグリップ感が向上しています。乗り味としては、同じく軽量オフロード系のヤマハ・セローに近い感覚を持ち、気軽にどこへでも走っていける自由さが魅力です。このモデルは2000年に登場し、2017年に販売を終了しました。現在では状態の良い車体が少なくなってきており、中古車市場で見つけることが難しくなりつつあります。万人へのおすすめ度は★3つ。軽量で足つきも良く、雰囲気重視のスタイルと相まって、日常使いからカスタムベースまで幅広く活躍できるモデルです。
HONDA GROM
ホンダのGROMは、コンパクトな車体と扱いやすい性能で人気を集める原付二種バイクです。小さいというだけで得られる利点は多く、取り回しのしやすさや駐車の自由度、そして維持費の安さなど、日常使いにおいて非常に優れた選択肢となります。GROMに搭載されている125ccのエンジンは、スーパーカブC125やハンターカブ、ダックス125、モンキー125など、多くのホンダ製バイクに採用されている実績のあるユニットです。このエンジンは、小排気量ながら元気に回り、街乗りでの加速性能も十分。鼓動感やパルス感といった感覚は求められませんが、日常用途において不満のないパフォーマンスを発揮してくれます。遠心クラッチを採用しているスーパーカブ系や、外観・積載性・燃費などの差によって選択肢が広がる一方で、GROMはフラットシートを採用していることから、背の高いライダーでも乗りやすい設計になっています。また、モンキーのような外観にこだわりがなければ、より汎用性の高いGROMが実用面では優れた選択肢といえるでしょう。万人へのおすすめ度は★5つ。小柄ながらしっかり走り、コンパクトな車体で日常の足として大活躍すること間違いなし。125ccクラスで迷ったら、まず候補に入れて損はないモデルです。
HONDA GB350S
HONDA GB350C
ホンダ GB350は、348ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、クラシックなスタイルと現代的な装備を融合させたモデルです。車重は約180kgで、標準モデルのほかに『GB350S』や『GB350C』といったバリエーションも展開されています。登場当初は価格の手頃さが注目され、他の中型バイクと比べてもコストパフォーマンスの高さが光っていました。しかし、近年は価格も上昇傾向にあり、GB350Cに至っては67万円ほどとなっています。それでも、空冷単気筒の魅力とホンダらしい完成度の高さから、多くのライダーに選ばれているモデルです。排気音はやや大きめですが、重低音の響きがあり、エンジンの存在感をしっかりと感じられます。全体としてのバランスが良く、特に市街地やワインディングでは、そのトルクと安定性を活かした心地よい走りを楽しめます。一方で、高速道路や上り坂などでは、もう少しパワーが欲しいと感じる場面もあるかもしれません。万人へのおすすめ度は★4つ相当。クラシックな見た目と扱いやすい排気量、日常使用に十分な性能を備えた、今の時代にマッチした空冷単気筒モデルといえるでしょう。
Triumph Speed400 ©Triumph
トライアンフのSpeed400およびScrambler400Xは、2024年の販売台数ランキングでも上位に入るほどの注目を集める水冷単気筒モデルです。トライアンフといえば大型バイクという印象が強い中、この400ccクラスの導入により、より幅広い層にアプローチできるラインナップとなりました。
このモデルの特徴は、現代的な水冷単気筒エンジンを採用している点です。かつてのSR400やGB350のような空冷とは異なり、熱対策や環境性能の面で優れており、今後のスタンダードとなる仕様といえるでしょう。見た目のクラシックさと、現代的な性能が両立されており、デザイン性と実用性のバランスが魅力です。
今後はさらに詳細なインプレッションも計画されており、その評価がますます高まっていくことが期待されます。初心者からベテランまで、幅広く乗りこなせるモデルとして、今後の定番になる可能性を秘めています。
KTM 390DUKE ©KTM
KTMの390DUKEは、水冷単気筒エンジンを搭載したスポーティなネイキッドバイクであり、走りにこだわるライダーに人気の高いモデルです。同系統の250DUKEも展開されており、どちらも軽量かつ高出力で、街乗りからワインディングまで幅広いシーンで活躍します。KTMは2024年に経営破綻のニュースが報じられ、2023年モデルの在庫処分セールなどが実施されるなど、不安な要素も見られました。しかし、その背景にはビジネス上の厳しさがある一方で、バイクそのものの性能に関しては高い評価を得続けています。実際にハーレーダビッドソンジャパンでも同様の動きがあったことから、業界全体の動向とも関連している可能性があります。390DUKEは、鋭い加速性能と軽快なハンドリングが魅力。単気筒ながらも力強く、走りの楽しさを存分に味わえる一台です。今後のブランド再建と共に、その存在感がどう変化していくのかも注目されます。
ロイヤルエンフィールド 350 ©ロイヤルエンフィールド
ロイヤルエンフィールドの350シリーズは、空冷単気筒エンジンを採用し、クラシックな外観と心地よい鼓動感で人気を集めています。ラインナップには『クラシック350』『メテオ350』『ハンター350』などがあり、スタイルや用途に応じて選ぶことが可能です。特に、空冷単気筒ならではの鼓動感を味わいたいライダーには最適なモデルです。同じく空冷単気筒であるヤマハ SR400と比較すると、パルス感の強さではSRに一歩譲るものの、セルスターターを搭載している点や、適度な出力と重さのバランスなど、実用性と快適性の両立に優れています。また、エストレヤのようにパワー不足を感じることも少なく、W230のように走行音が控えめすぎるということもありません。実際に、メテオ350は単月販売台数ランキングでも上位に名を連ねるなど、その人気ぶりがうかがえます。空冷単気筒の“気持ちよさ”を求めるなら、ロイヤルエンフィールドの350シリーズは非常にバランスの取れた選択肢といえるでしょう。筆者のおすすめはハンター350。スタイリッシュで取り回しも良く、街乗りからツーリングまで幅広く対応できる万能モデルです。
SUZUKI ジクサー250 ©SUZUKI
スズキのジクサーシリーズは、油冷単気筒エンジンを搭載し、価格を抑えつつも走行性能をしっかりと確保したモデルです。ラインナップには250ccと150ccのバリエーションがあり、用途やライダーのスキルに応じて選べる点が魅力です。特にジクサー250は、同クラスの中でも価格帯が安価である一方、走行性能はしっかりと作り込まれており、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。エンジン音に関しては、ややスクーターのような印象を受けると指摘されることもありますが、250cc以下のバイクでは一般的な傾向といえます。また、ジクサー250SFのようにフルカウルモデルも用意されており、デザイン性の高さも評価されています。カラーリングの選択肢によっては、好みと合わず購入を見送るケースもあるようですが、実用性を重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢です。スズキらしい「手が届く価格」と「しっかりした走り」を兼ね備えたジクサーシリーズは、通勤や街乗り、軽めのツーリングまで、幅広く対応できる一台です。
Husqvarna Svartpilen ©Husqvarna
ハスクバーナのVitpilenおよびSvartpilenシリーズは、KTMのエンジンをベースにした水冷単気筒モデルであり、スタイリッシュなデザインと俊敏な走行性能を兼ね備えています。特に401シリーズはかつて“鬼のような前傾姿勢”で話題を集めましたが、2024年モデルからはSvartpilenと同様に快適性を重視した設計へと変更され、より多くのライダーにとって扱いやすくなりました。ハスクバーナはKTMと同じグループに属しており、その高性能エンジンとシャープなスタイリングが特徴です。しかし、KTMの経営状況が不安視される中で、今後ブランドがどう変化していくかは注目されています。KTMとともに他社に吸収されるのか、あるいは新たな道を歩むのか、現段階では予測がつきません。いずれにせよ、Vitpilen / Svartpilen は独特の世界観と走行性能を兼ね備えた、玄人好みの単気筒モデルであることに変わりはありません。