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2023.11.25

バイクの電熱選び

冬に向けて、今回は、バイクの電熱装備のお話です。各種グッズの給電方法やメーカー特性など注意点をお話しします。

1.グリップヒーター

まずはグリップヒーターからいきましょう。グリップヒーターは、ハンドルグリップを差し替えるものが一般的で、簡易的な巻き付けタイプもあります。電源は車体から取りますが、巻き付けタイプはUSB給電のものもあり、車体のUSBソケットの他、モバイルバッテリーからの給電もできます。

メーカー純正オプションのグリップヒーターはスイッチ類の収まりがいいものが多く、電力量も適切に計算されているので、ヒューズが飛んだりせず、安全です。知り合いは自分で社外品をつけて、ツーリングの初めにヒューズが飛んで凍えていました。スイッチを入れればいつでも気軽に使えるので、秋頃など不意に寒くなっても大丈夫です。

メリットが多いグリップヒーターですが、指先が寒いので、万能ではありません。レバーに指をかけていると冷えてきたり、場合によってはたびたびグリップを握り替えたりしないと寒いこともあります。

こちらはホンダCB400スーパーボルドール標準装備のグリップヒーターです。5段階に切り替えできて、温度の調整幅は十分です。左手親指で操作できるので、走りながらONOFFや温度の切り替えができてとても使いやすい装備です。

ホンダの汎用純正オプションは、3段切り替えタイプです。こちらはCB400スーパーフォアにつけているものですが、スイッチの位置は左手親指のところなので先ほどのボルドールとかわらず使いやすいです。ホンダ車で純正オプションのものはだいたいこれだと思うので、ホンダは純正がオススメですね。使いやすく、見た目もスマートです。

2.電熱グローブ

次に電熱グローブです。電熱グローブはバイクが何であれ使えるので、いくつかバイクを持っている人にはコスパが良いです。

電熱グローブには、バッテリーを使うものと、車体給電のものがあります。バッテリーと給電のハイブリッドで使えるものもありますね。バッテリーなら手軽に使えて、バイクを降りても温かいです。指先まで温かいので、メリットは高いですね。複数のバイクでも運用しやすいです。

バッテリーを使う場合、長時間の場合は予備バッテリーなどの管理が必要です。
16発熱する温度にもよって連続使用時間が変わるので、メーカーの情報をもとに計算して予備バッテリーを用意しておくと良いです。

車体配線では、線が結構邪魔になるので、ジャケットの下だけに結線して、袖口から直接つなげるなどの方法もあります。

車体から給電するときは、社外グリップヒーターと同じく、消費電力管理が重要です。ヒューズが飛んだり、バッテリーの容量を上回らないように注意しましょう。

車体給電は、主に車載バッテリー直結アクセサリーソケットUSBのパターンがあります。

電熱グローブを使う場合、バッテリーと車体給電のハイブリッドがおすすめです。RSタイチなら専用バッテリーと車載バッテリー直結、コミネなら専用バッテリーとアクセサリーソケット給電、USBアダプタによるUSB給電が使えます。

3.電熱インナー

次に上半身の電熱インナーです。ジャケット類で防風、保温した中で発熱するととても強力です。ベストタイプ、袖もあるタイプがあるので、お好みで選びましょう。薄手で暖かいので、温度調節用としてかさばらないので便利です。

インナーもバッテリー、車載給電があり、基本的な長所短所は電熱グローブと一緒です。USBバッテリーが使えるものならバイクを降りている時の他、日常生活でも使えます。

防風と保温がきちんとしていないと、発熱してもほとんど無意味になるので気をつけましょう。(体感温度サムネイル)以前バイクに乗ると体感温度がどれくらい下がるか検証する動画を作りましたが、冬装備で一番大事なのは防風です。防風しないと時速10km程度でも体感温度が10度くらい下がり、一気に氷点下になります。保温できないと発熱しても熱が漏れて寒いです。

優秀な冬ジャケットを着ると、大抵の寒さは電熱インナーいらずになるので、寒い人はジャケットを見直してみましょう。

4.その他

あまり一般的ではありませんが、足先を暖めるグッズなどもあります。

使ってみたものの、暖かいんですが、ケーブルがちょっと邪魔ですねどうしても寒いときには持ち出すと思いますが、もっぱら家で机に座ってゲームするときなどに使っています。

5.給電方法

各種電熱グッズの給電方法ですが、

これまでに説明したようにバッテリーを使うパターンと車載バッテリーからの給電のパターンがあります。

バッテリーを使うものは、専用バッテリーと汎用USBモバイルバッテリーがありますが、専用バッテリーが多そうです。

USBモバイルバッテリーが使えるものは、発熱量は専用バッテリーに劣ることが多いですが、蓄電量など自在なので使いやすいですね。さらに、車体のUSBソケットからも取れるので便利です。

コミネの場合、専用バッテリーは7.4Vですが、USBの5Vを変換する夢のアダプタがあります。これを使うと、コミネの専用バッテリー仕様のグローブ、ベスト、ジャケット類のいずれも、USBバッテリーや車体のUSBソケットから給電できます。自由度が高いので、これは助かりますね。アクセサリーソケット用のケーブルもあります。

車体のアクセサリーソケットやUSBから電源を取る場合、グローブ1つで12Wくらいは使うものが多いようです。アクセサリーソケットは12Vなので片手1A、46-2USBは5Vなので片手2.4A以上を確保することを目安にしましょう。これ以下だとパワーが足りず、アクセサリーソケットの場合は2Aを超える電流が必要です。

USBはAタイプだと2.4Aくらいまでなので、ちょっと弱めで使うことになりそうです。USB-Cのパワーデリバリー対応ならもっと取れますが、電熱装備側がPDに対応していないと意味がないので、今のところ期待できるグッズは見当たりません。そんなわけで、USB給電は多少温度低め、というくらいで期待するのがいいでしょう。

6.各メーカー

いろいろな電熱グッズを使う場合、メーカーはそろえると良いです。

コミネは専用バッテリー、アクセサリーソケット、USBが使えるので、自由度は高めです。

アクセサリーソケットから給電する場合、12V2Aのヒューズでグローブ両側を使ったらヒューズが飛びました。グローブ2本で24Wくらいなので、3A以上のアクセサリーソケットなら大丈夫でしょう。YAMAHA純正オプションのアクセサリーソケットは2Aが多く、これらはアウト、カワサキ純正オプションのアクセサリーソケットは25Wくらいが多そうで、ぎりぎりいけるか微妙です。ホンダのCB250R、ハンターカブ純正は1Aなので論外、ホンダCB650R純正は2Aなのでアウト。ホンダCB1300SF、CB1100、CB400SF、CBR400R、400X、Rebel、CRF250純正は3Aなのでいけそうです。スズキの純正オプションは仕様公開されていないようでした。

RSタイチは、専用バッテリーと車体直接給電の両方に対応していて、バッテリーの持続時間が長いですが、

2022年の冬モデルはケーブル自主回収などがあり、救済されませんでした。

型落ちを買うと悲惨です。これから買う人は、絶対に2023年冬以降のモデルか確認しましょう。